剣
どんな方向にいくのでしょうか。
ギアから学んだ標準的な人間について、会議で話した。
みんな、驚きながら聞いていたが、なるほどと納得していた。
そんな中、街の人間と唯一関わりのあるセイラが話し出した。
セイラ曰く、街の人間は、そんなに丈夫じゃない、と。
セイラ曰く、速くもない、と。
そして、強くもない、と。
「じゃあ、なんだ!ギアが特別だっていうのか!!!」
俺がそう言うと、みんな、満更でもない顔をした。
「まあ、ギアは特別だよな」
「そうね、ギアは本当にかわいいもの」
「頭も良くて、優しくて、あんな子は他にはいないわ」
「ギアは天使だ。街の人間や勇者と一緒にするな」
口々に、ギアの素晴らしさを語り始めた。
うーん、仕方ないか。
「しかし、どうする?ギアは、地面を棒切れで裂ける程に強くなっちまってるぞ」
それには、みんな、悩み始めた。
だが、それにもセイラが手を挙げた。
「商人は、商品を持って旅する時、荷物を盗賊に襲われることもあると聞いたわ。命を落とすこともあるって。だから、そういう時に、盗賊を倒せるから、ちょうどいいんじゃないかしら」
セイラの言葉に、みんな頷く。
誰もが、ギアの訓練を止める係をしたくないのもあるが。
ギアがしょぼんとすると、ダンジョン内の温度が急激に下がるのだ。
いつも明るい太陽のようなギアの笑顔で、ダンジョン内の温かさは保たれている。
ヒグが手をあげる。
「じゃあ、ギアに剣を作ってもいいか?」
ギアは、剣を欲しがっていた。
けれど、俺たちは、ギアに戦いをさせたくない。
あれから、一度も勇者たちは来ないし。
だから、ずっと渋っていたのだが。
「そうだな、盗賊と戦うために、剣に慣れておくのも大事かもな」
そうだ、そうだと意見がまとまった。
ヒグは、ギアのための剣を作れるのが、誇らしいようで、鼻をヒクヒクさせていた。
いや、こえーから。
分かりませんが、何卒、よろしくお願いいたします。




