表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ令嬢に転生したので推し活していたら極悪令嬢に昇格しちゃいました  作者: 西園寺百合子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/28

23 2年生へ進級して席決め

子爵令嬢 ニーナ・ヴァロワ

皇太子  アルフレッド・クロムウェル

公爵   ジークハルト・ベルシュタイン

伯爵   リュカ・モンパルナス

伯爵   オスカー・ウィリアムズ

伯爵令嬢 クロエ・ラングレー

「安心してよ。僕がニーナ嬢と付き合うことはないから」

アルフレッドはタマゴサンドを食べながらそう言った。

当然、そんなことは、絶対にない。


「こう見えて、僕、皇太子だよ?婚約者候補がね、たくさんいるの」

アルフレッドはそう言って、少し寂しそうな顔をしたような気がした。

皇太子にもなると、政略結婚とかもあるよね。

「この学園にもね、何人かの婚約者候補がいるんだよ。たしか…ほら、ラングレー伯爵家の…誰だっけ?」

アルフレッドが首を傾げる。


「ああ、クロエさんですよね」

私がそう言うと「そうそう、クロエ嬢」とアルフレッドが言った。

ん?

クロエって、アルフレッドの婚約者候補だっけ?

フラッシュバック。

違う。

婚約者候補じゃなくて、婚約者だったんじゃなかった?

あれ?違う。

アルフレッドの婚約者ではなく、ジークハルトの婚約者だ。

一気に、物語を思い出していく。


ゲームの中で、クロエはジークハルトの婚約者だった。

アルフレッドルートのときは、皇太子妃になりたくて、ジークハルトを捨てるという設定。

リュカとオスカーのルートでは、それぞれを好きになってしまって、ジークハルトを捨てるという設定。

人の物を欲しがる女性という感じで描かれていた。


そして、ジークハルトルートのときは。

ジークハルトに異様なほど執着して…

思い出せない。

他のルートのクロエはだいたい思い出せたのに、ジークハルトルートのクロエが思い出せない。


「…でも、たしか、クロエさんって…ジ、ジークハルト様の…婚約者ではなかった…ですか?」

恐る恐る、尋ねてみた。

アルフレッドとジークハルトが顔を見合わせる。

「いや。俺には婚約者なんていないけど?」

「クロエ嬢はずっと、僕の婚約者候補だよ?」

2人がそう言うなら、それが真実だろう。

私が思い違いをしているか、設定が変わったのか。


ヒロインが悪役令嬢もどきになってしまったのだから、これくらいのことがあっても不思議じゃないのかもしれない。

でもなぜだろう、モヤモヤとする。

思い出せない記憶に、大切なことがまだあるような気がする。

「…ダメだ。わかんない」

考えてもわからないことは、一旦、忘れることにした。


そんなこんな、いろいろとあった1年が終了した。


あらためて、この学園は3年制の全寮制の学園だ。

皇太子とか公爵令嬢とか、伯爵令嬢とかがいる。

2年生までは学園で色々なイベントがあるけど、3年生になると、それぞれの道にあった活動が主になる。


婚約者候補がたくさんいるらしいアルフレッドの婚約者も、2年生のうちには内定がでる。

卒業したら皇太子妃教育が始まるから、万が一にも就職活動などをしないようにという配慮だ。

まあ、私には全くご縁がない話だけど。


ジークハルトと恋人になれたけど、子爵令嬢である私がジークハルトの婚約者になる可能性はない。

きっと、3年生になる頃にはジークハルトには爵位にふさわしい婚約者があてがわれるだろう。

それはきっと、ジークハルトもわかってる。

わかってるけど、2年生の間だけは、そのことは気がついていないフリをしようと決めている。


小綺麗にしたジークハルトだったけど、しばらくするとまた、もっさりとした髪型に戻ってしまった。

「なんか、前髪が短いと…女子生徒が寄ってくるんだ」

ジークハルトが困ったように頭を掻く。

それは、ちょっと嫌かもしれない。

だから、切ったほうがいいですよと言えなくなった。


「はい、はーい。席決めしますよ~」

2年生になったとき、先生がそう言いながら教室に入ってきた。

そうか。

席決めのイベントって毎年…あったっけ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ