教えて
リエside
「え…?どういう…こと…?」
「? どうした?」
と動かしていた足を止める。
「秋本…君」
まさか…そんなこと…
「小学六年生の頃」
あるはずない。
「とある公園の桜の木の前で私と居た?」
それでも聞いてみたい。そんな自分がいる。
「……」
あたし、どうしてといきなり聞いちゃったんだろ…秋本君きっと迷惑だよね。
「なんかごめ「居たよ。一緒に」え?」
今「居たよ」って…
「俺はあのときお前と…リエといた」
「!」
あの夢は本当だったんだ…
「あのとき俺は約束した。ずっとお前と一緒にいるって」
「そう。だったんだ…」
「でも!でも一緒に居てやれなかった。ワザと分からないように逃げてたんだ。リエに何かがあったって知ってたのに例えそれがどれだけ小さな悩みでも」
逃げる?悩み?何の?
ダメだ全然分からないこういう時思い出せない自分に腹が立つ。
「ごめんね。ごめんなさい…」
悔しいどうして思い出せないの…?どうして…
「リエ」
と私を呼ぶとても真剣な眼差しで…
「なぁリエ、今度こそ俺はどんなことがあってもずっとお前と一緒にいる。絶対にずっと一緒に居るから。」
「…うん」
今はこう応えるしか出来なかった。今の私は記憶を失ってしまった私、記憶を失う前の私じゃないものだから今はこう応えるしか出来なかったのだ。
でも今少しドキッとした。きっとこれはこの気持ちは記憶を失う前の私の気持ち何でだろなんとなくそう思うんだ。優しい声色…なんだかとても懐かしい…少し微笑む。
「リエ?」
「ううん。何でもない!ありがと」
「おっおう」
「早く食堂に行こっ!」
食堂
悠side
食堂に着くと…
「やぁ遅かったね」
と物凄い黒い笑みを浮かべた勝山先輩が待っていた。この威圧感ハンパない…
「すみません」
「とりあえず食べてくるように。話はそれからだ」
「「ハイ!」」
絶対後で物凄く怒られる←
晩飯はバ-ベキューで肉が大好きな航平と剛は肉と飯がメインで野菜なんて眼中にない。ひなたも肉は好きだが航平たちと違ってちゃんと野菜も食べてる(人参以外)キャベツで肉を挟んで食べたりしている。
ひなたは人参が嫌いでさっきから和也に人参も食べろと言われてるけれどひなたは「嫌だ!」と断固拒否している。んでさっき強引に人参を口の中に突っ込まれた今ひなたはギャーギャーと和也に文句を言って今勝山先輩がひなたに黒い笑みを浮かべそれを見たひなたは大人しくなった。本当に勝山先輩の圧力ハンパね~リエは今俺と一緒に食べてる。
「美味しい~美味しい~」
と言いながら。
「秋本君ご飯とおかわりとか大丈夫?何なら私入れてくるから」
「大丈夫。ありがとう」
「ううん」
リエはやっぱり前と違う凄く俺に対する扱いがいい。前は荒っぽかったんだけどなんか優しすぎて調子が狂うな…
「どうしたの?」
「あっいや」
「美味しいね。ここのご飯」
「ここのご飯のお米ってコメヒカリかな?」
「どうだろ?」
と何だかんだ話しながら食事が終わりその後勝山先輩にさっき来るのが遅かったことについてこっぴどく叱られました。
*******
リエside
「日野さん」
「なぁに?」
「教えて欲しいの。私のことを…怖いことや悲しいこともあるかもしれない。でもそれでも知りたい」
「そっかなら悠に聞く方がいいよ」
「どうして?」
「悠とリエはずっと一緒だったからだよ」
「ずっと…一緒…」
「だから悠のところに行ってきて!」
「…うん!」
秋本君と探しに行った。別に聞くのは後でもよかったはずなのに無性に今知りたくなった。
「いた…!」
自動販売機の前に立っている。その背中…懐かしい…間違いなく秋本君。
「秋本君!」
「ん?」
と振り向く。
「あのねっ!教えてほしいの、私のことを…」
秋本君は少し驚いた様子だったが
「別に構わないけれど、でも…いいのか?」
「うん」
「…じゃあ場所を変えよう。見せたいものがあるんだよかったら俺の部屋に来てくれるか?」
「うん」
…悠と航平の部屋
「お邪魔しまーす」
「適当に座って」
「あっありがと、でもいいの?水野君寝てるんでしょ?」
「大丈夫だよ。アイツ今爆睡中だから、じゃあ話すよ」
「うん」
それから秋本君は一つ一つ丁寧に教えてくれて、話を聞いているとビックリすることが多かった。
「秋本君、私は記憶を失う前どうして一人で学校に行ったの?」
「さぁ?それは分からないけれど、その行くときに事故にあって」
「記憶を失った」
「そう」
「まぁ大体こんな感じかな?」
「何も思い出せない」
頭を抱える。
「何も思い出せないのっ!ごめんね…!ごめんね…!」
涙が頬を伝う。悔しい…あたしの馬鹿…!なんで…
「いいんだよ」
と言ってやさしく抱き締めてくれた。
「いいんだよ。焦る必要はどこにもないよゆっくりゆっくり時間をかけて思い出してくれればいいんだ。
幼い頃のこともみんなのことも、そして俺のことも…」
「うん…ありがと」
あぁやっぱりとても安心するなぁ…いつまでもこうやって…。




