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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
87/131

退院♪

リエside

次の日

九時に起きた。特にやることもなく暇だ…

とりあえずテレビを見る。


コンコン

ノックだ。


「はーい」

看護師さんだ朝食を持ってきてくれた。

「ご飯です」

「ありがとうございます」

「食べ終わったらまた呼んで下さい」

「はーいじゃあいただきます」

パクッと一口。

「味が薄い…」


シンside

今日の朝練はあんまり集中出来なかった。

授業は全然頭の中に入ってこない。

ずっと、早く授業終われ終われ…

早く放課後のクラブになれと…

そして、現在六時間目、後一分で授業が終わる。

キーンコーンカーンコーン

「よし!」

後はHRを…うちの担任はすぐ来るからね。

「着席ー」

ホラね。

「今日は配布物はいふぶつは無し。連絡も特にないです。では起立!礼!さよなら」

ホラもうHRが終わった。

後は部活…


リエside

四時

「調子はどうですか?佐々木さん?」

「あっ大丈夫です。おかげ様で…」

「明日退院ですよね。良かったですね」

「はい!ありがとうございます!でも…記憶が(ボソッそうそのことが一番心配で…」

でも、シンがいるからどうにかなると思うんだけど…


「あの…私…ここに運ばれたときどんな状態でした?」

「頭から血を流してたよ。記憶は多分…事故のことがトラウマになって、無意識に封じ込めてしまって、事故より前のことを思い出せないと思う」

「そうですか…」

私…本当に大丈夫かな?

「はい」

看護士さんは退室していった。

TVをつける。

「やっぱり面白そうな番組やってないな…早くシン来ないかな?」



五時半

「あー来ないかなぁ」

コンコンノックだ。シンかも!

「やぁ」

「シン!!」

「すまない遅くなった」

「ううん。会えるだけで嬉しい!」

「明日で退院だね」

と言って頭を撫でてくれた。どうしてか分からないけれど懐かしい。


「今日は寝る前荷物を片付けるの!」

「そっか、実は明日の朝来る」

「ほんと!?」

(退院の手続きじゃあの時山田先生が来て二人は気まずいし、佐々木が先生を怖がってるし山田先生に直々に頼まれたし)

「じゃあ今日はどんな話をしようか?」

「あっあのね!こんなことがあったの」

と、私は今日の出来事やTV番組の話を沢山した。


時間は早いもので…

「じゃあまた。明日の朝来るよ」

「うん!」

晩御飯も味が薄かった。それに好みじゃなかった…でも仕方ないや。

早く明日になってほしいので今日は早めに寝た。


シンside

まさか先生から直々に頼まれるとは…まぁ仕方ないな。佐々木が先生のこと怖がってたし…

さて…明日から佐々木は学校だ。

きっと怖いだろうな、みんなは自分のことを知ってるのに自分は知らない。

しかもここがどこかも分からない。


あぁ神様どうしてあなたはボクの大好きな彼女にこんな酷いことをするのですか?


リエside

「退院♪」

退院することがとても嬉しい。

でも退院することはうれしいが記憶がないせいで何にもわかんない家も友達も先輩も親も…

コンコン

「はい」

「入るよ」

と部屋に入ってきたのはシン

「シン!」ぎゅっ

抱きしめた。

「/////」

「シン?」

顔をそっぽ向ける。

「あっ!」

そっかシンは記憶を失う前の私が好きだから…

「えっと…ごめんっ!」

と離れる。

「いや平気だ」

と言って優しく頭を撫でてくれた。


「そろそろ着替えよう。はいこれ看護士さんが…」

と私にカゴを渡した。その中には…

「これって制服?」

「そう。リエが通ってる学校のだよさっ着替えてボクは廊下にいるよ」

「うん!」

ブレザーかぁ…しかも可愛い!紺色のスカートに半袖の白のTシャツに赤のリボン。

私、こんな制服の可愛い学校に通っていたんだ…それと紺のニーハイにローファーじゃあ着替えよっと


シンside

佐々木は前とだいぶ性格が違う口調なども色々考えていると…

「シン入っていいよ!」

「ん…入るよ」

ガラッ

そこには記憶を失ったとはいえ、着こなしはバッチリな佐々木がいた。

その制服姿はいつもと変わらなかった。だが一つだけ違っていた。

髪型だ。ツインテールではなく横結びで

後ろにヘアピンを差し髪を止めている。やっぱりキミは記憶を失くしているんだね。

エレベーターに乗り6階から1階に行くと山田先生が来てた。


リエside

エレベーターから降りると、昨日来てた男の人が来てた。

…やっぱり怖いシンのうしろに隠れる。

「佐々木?」

名前を呼ばれた。

「シン…」

「大丈夫」

と言って私の頭を撫でてくれた。

「俺は陸上部の顧問の山田だ。おはよう佐々木」

ビクッ

体が震えた。

「リエ…」

「お…おはようございます」

「おはよう」

「俺は色々手続きがある椅子に座って少し待ってくれ勝山、佐々木を頼む」

「はい」

どうしても人に声をかけられると体がビクッとして体が震えてしまう。

あぁやっぱり私、まだ外の世界が怖いんだ…


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