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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
86/131

頼りになる存在

シンside

「佐々木!大丈夫かっ!勝山?」

と焦った様子で山田先生が病室に入ってきた。

「すみません。交通事故があったって聞いたら居ても立っても居られなくって」

「分かった今回は許す」

「ありがとうございます」

とお辞儀。

「佐々木、具合はどうだ?」

「…シン」

目で「助けて、どうしたらいい?」とボクに訴えているようだ。

「山田先生彼女は記憶喪失になってしましました。

だから部員の名前も、もちろん先生も」

「!」

「すみません」

「いや…分かった謝るな。俺は帰ったほうがいいか?」

「…すみません今日は」

「そうか…勝山行くぞ」

「はい」

「シン…!」

「大丈夫クラブが終わったら来るから」

「うん」

ボク達は帰った。


リエside

どうしよ…これから先…親の顔も分からない。

自分の事も名前しか思い出せない。今、一番頼れるのは私がここに入院してから一番最初に病室に駆けつけてくれたシンだけ…そのあとに来た男の人はちょっと怖かった。山田先生って言ってたけど

私ってどんな子だったんだろ?どんな友達がいたんだろ?

マイナス思考ばっか考えてたら涙が…

「うう…うわぁぁんうわぁ」


怖いよ…どうしよ…

「シン…シン…」


あぁ神様、どうしてあなたは私の大切な記憶を奪ったのですか。


ひなたside

リエが休んだ。

やっぱりリエがいないと調子狂うなー

クラブ帰りにお見舞いに行こっと



「和也あのさ」

「分かってる。リエのとこ行くんだろ?」

「うん。悠も誘って一緒に」

とまあ


リエの家の前

ピンポーン

「あれ?」

ピンポーン

「ん?」

「俺ベランダから行ってみる」

と一旦家に帰る悠。そしてベランダからリエの家に入ろうとするが

「ベランダの鍵閉まってる」

「じゃあ電話…」

プルルルル

プルルルル

プルルルル


「んーダメだ寝てるのかな?」

「どうだろ?とりあえず今日は解散しよう」


リエside

「もう夕方か…シンいつ来るかな?」

コンコンノックだ。

「はい」

「すまない。遅くなった」

「ううん!来てくれてありがとう!」

「明日も来るよ」

「ほんと!?」

「あぁ」

「じゃあ学校も一緒に行こ!」

「…っ」

(いいのか?記憶を失っているとはいえ佐々木には秋本が…)

「シン?」

(今は傍にいよう)

「行こうか」

とボクは複雑な気持ちを抱きつつ返事をした。

「うん!」

それから私たちは色んな話をした。

話をしていると時間は早いもので…

「じゃあリエまた明日来るよ」

「うん!また明日!」

「あぁまた明日」


シンside

さて、どうする…部活に学校…部活はボクがいるからいいとして…

教室ではボクはいないからね。

まぁ教室は近いが…


みんな記憶喪失になったと聞けばショックを受けるだろう。

ボクだってそうだ。とりあえず今は佐々木キミの傍に居よう。

そして、彼女を不安がらせないようにサポートしよう。


リエside

シンが帰った後、看護師さんが来た。

「佐々木さん体温を測りましょう」

「はい」

「どうぞ」

体温計を渡れ脇に挟む。

「さっきの人は佐々木にとってどんな存在なんですか?」

「えっと記憶をくす前は私にとってどんな存在だったかは分かりません。

でも今は…とても大切で頼りになる存在です。

なんとなく分かるんです。記憶を失う前の私も、きっと大切で頼りになる存在だったんだと思います」

「そうですか信用してるんですね。一人でもそんな人がいることはいいことですよ。良かったですね」

「はい!」

一番最初に来てくれたのがシンで良かった。



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