先輩とデート【貸し切り】
リエside
『終点終点』
「着いたみたいだね」
「はい」
電車を降りると先輩が手を差し出してきた。
私は無意識のうちにその手を握っていた。
えっなんで!?
私いつの間に手を繋いで…ヤバいでしょ!
駄目だ今日はペースに乗せられてる…
パニック状態!
あわわわ…
「今日は人が多いね。休日だから?」
「そうかもしれませんね。先輩次は」
「次は…ね。青色で3って書いてあるとこの電車。でも時間がギリギリだから走るよ!!」
「あっはい!」
先輩やっぱり速い…確かうちの陸上部で一番速かったよね。
「はぁはぁはぁ…」
「頑張ってもうすぐだから」
そして階段を下りて…
『ドアが開きます。ご注意ください』
「丁度っと」
「はぁはぁはぁ…」
「すまない。ボクの計算ミスだ。もっと余裕をもって電車に乗ればよかった…すまない」
「いっいえ…はぁはぁ…」
息が切れる。でも先輩は息一つ切らしていない…
すごいなぁ
そして電車に揺られて4つ駅を過ぎて降りた後、駅を出た。
********
「んー空気がおいしー」
「そうだね。じゃあ行こう」
手を繋いで歩きだしていた。まるでもう手を繋ぐのが当たり前のように…
知らない間に手を繋いでいて嫌とか恥ずかしいとか、パニックになるとかそんな感情が消えていた。
「あっ先輩あそこのソフトクリームのストロベリー奢ってください。もう一つはあの自動幅息のコーヒーで先輩の好きなコーヒーを」
「あぁ分かったよ」
…数分後
「アイス♪アイス♪」
「お待たせはい、アイス。それとコーヒー」
「ありがとうございます。でもコーヒーは先輩のです」
「?」
首を傾げる。
「だって一人だけ食べているなんて嫌じゃないですかだからそのコーヒーは先輩のです。
好きなんですよねコーヒー」
「あぁでも何故知っているんだ?」
「この前食堂の自動販売機でコーヒーを買っているのを見たもので」
「!」
先輩は驚いた表情を見せた。そりゃ驚くかも。
「あぁ」
私はアイスを食べながら、先輩はコーヒーを飲みながら遊園地に向かった。
リエside
「佐々木着いたよ」
「…着いた?ここって…新しく出来たばかりの…」
「あぁまだオープンしていない“ドリームパーク”だ」
「ですよね。でもどうして」
「今日は貸し切りだ」
「へ?」
ちょっと落ち着いて考えよう。
1.先輩とドリームパークの入口付近にいる。
2.ドリームパークはまだオープンしていない。
3.なのに貸し切り
「何故…」
「ここはね勝山グループが作ったんだ」
「勝山ってあの大手企業会社の…」
「ボクの父が代表取締役を務めている。」
「父!?ってことは先輩は…跡継ぎ?」
「まぁそうだね」
跡継ぎってことは結構というかだいぶ頭がいいんじゃ…
「行くよ佐々木。キミがここの一番最初のお客様だ」
と先輩は私のてを優しく握りリードする。
♪~
「あっ」
私が門をくぐると同時にリズム感のある音楽が流れだした。
「すっごーい。いっぱいアトラクションが!!」
「佐々木、まずあれに乗ろう。」
先輩が指差したのはジェットコースターだった。
しかも前乗ったやつより迫力がありそう…
「むっ無理です!!無理×5!!」
「まあそんなこと言わずに」
「いーやーでーす!!」
手を引っ張って強引に連れていかれた私。




