先輩とデート【んーもー!!】
リエside
ドキドキする…どうしよう
なんか今日の先輩ヘンかも。
「はい…以後気をつけます…」
「よし、いい子だ。それとボクのことは苗字じゃなくて名前で呼ぶこと」
「え⁉︎」
「何か?」
「いっいえ…でも呼び捨てですか」
「そうだよ」
なんか気が引ける…
それになんでこんなにサラッと言えるのかな?
「えっと…シ…ン」
「うん」
「やっぱり無理ですっ!せめてシン先輩でっ!」
「うん」
「ふぅ〜仕方ない。それで構わないよ。それと、これからもその呼び方で」
「…えぇ!?」
「何か?」
「いえ…なんでもないです。」
先輩反則ですよ!
後輩が先輩に逆らえるわけないじゃないですか!
「分かった?」
「分かり…ました」
「よく出来ました」
と言って頭を撫でた。やっぱり今日の先輩ヘンだ!
シンside
「…シ…ン…」
「うん」
そう“シン”だよ。
「やっぱり無理ですっ!せめてシン先輩で!!」
“シン先輩”か…。
「…ふぅ~仕方ない。それで構わないよそれとこれからもその呼び方で」
「えぇ!?」
「何か?」
「いえ…」
「分かった?」
「分かりました。シン先輩」
「よくできました」
と頭を撫でた。
苗字じゃなくて名前…
でも“先輩”つき
苗字じゃなくなった分一歩前進かな?
どうやら佐々木をボクの下の名前で呼び捨てで呼ばせるのはなかなか難しいらしい。
リエside
何度も繰り返すけど、今日の先輩は少しヘンだ!
なんか積極的というかなんというか…
「!!!??」
「今日はボクとデートだからね」
そう言って私の手を握った。付き合ってもないのに手を繋ぐってアリっ!?
「ちょまっ!かつやm…えとシン先輩!手!手!」
「ん?どうかしたかい?」
「どうかしたかい?」
って…
「先輩!手!」
「あぁコレかい?」
握った手を少し上に持ち上げる。手を繋いでいるわけで私の手も自動的に持ち上がる。
「いやその…付き合ってもないのに手を繋ぐってアリなのかなぁって」
「いいじゃないか。今日くらい」
「…ですね」
流れに乗るしかない!!
「じゃあ電車に乗ろうか。交通費はボクが出すよ」
「えっそんな!」
「だって…もう買っちゃったし、はい」
と微笑み私に渡す。
「ありがとうございます…」
と私はいい切符を受け取った。
「じゃあ行くよ」
ピッ カチャ
改札口で切符を通す。約二分後に準急の電車が来た。
「さっ行くよ」
手を握られながら電車に乗った。電車の中は混んでいる流石休日。
この人ごみの中でずっと立っているのはさすがに疲れる。
「先輩どこで降りるんですか?」
「一番最後」
「最後!?」
まだまだじゃん!
「う…」
あそこに行くか…
「先輩来てください」
「?」
今電車と電車の連結する場所にいる。ここなら人はいないし、ここなら息苦しくない。
「なるほど、ここなら息苦しくもないね。それに、ゆっくり話が出来る」
「ですね」
話って言っても何を…あっそだ
「先輩っていつから陸上部入ったんですか?」
「えっと…忠一だよ。ボク結構足遅いほうだったんだ。」
「え…今はあんなに速いのに!」
「まぁ」
「先輩って運動も成績もいいしモテたんじゃないですか?」
と私が言うと苦笑いで…
「えっと…確かに中二の二学期の文化祭が終わった後から、告白されるようになって…バレンタインにチョコをもらって、卒業式の時にボタンを取られたよ。学ランだったからね。でも一個持ってるよ。自分で言うのもなんだけど取られると思ってたし」
計算高いな…
ということは結構モテてたんだ…。
先輩の学ラン姿見てみたいかも
「佐々木はどこの中学に通っていたんだい?
地域がいっしよだから、中学は一緒だったんじゃないかな?」
「いえ、あたしは朝日の中東部にいましたから。でも小学校は先輩と一緒です」
「そうか…にしても、佐々木は背が小さいね。」
「酷いですよ!これでも努力はしました!!
牛乳も飲んで、柔軟もしたんですよ!!なのに効果が…」
「落ち込んでいるキミも可愛いよ」
「ななななななななにを!!」
ヤバいよ!
私先輩が好きなの!?
ううん。違う!私は悠が好きで…
んーもー!!
何で最近おんなじことばかり考えてるんだ!私!




