先輩とデート【アプローチ】
シンside
ボクは佐々木が好きだ。
だが佐々木は幼馴染の秋本が好きだ。見ていてわかる。
秋本は佐々木の事をどう思っているかは知らないが…
もし佐々木が好きなら秋本とライバルになるな。
ボクは佐々木に振り向いてもらえるようにアプローチをするさ、今日は誰もいない絶好の機会だ。
恋をするのも初めてで、アプローチをするのも初めてだ。
実を言うとボク、少し緊張しているんだよ。
好きなこと初デートだよ?
緊張するさ。
ボクは決めた。
佐々木を絶対ボクに惚れさせる。
精一杯努力するよ、今まで生きてきた中で一番にね。
そして、秋本に盗られないようにね。
あっそんなことを考えていたらもう着いてしまったか。
八時丁度に着くようにしていたんだがどうやら楽しみすぎて無意識に歩くのが速くなっていたようだ。
五分ほど早いがインターフォンを押すか。
早くキミの声が聞きたいからね。
ピンポーン
『はーい』
「ボクだ」と応えた。
リエside
ピンポーン
「はーい」
『ボクだ』
カメラ付きのインターフォンが先輩を映す。
鞄を持ち、紙と服を整えて玄関へ向かい扉を開ける。
「やぁおはよう」
「おはようございます」
「すまない。少し早くついてしまってね、用意はできてるかい?」
「あっはい。」
「じゃあ以降」
「はい」
家の鍵を取り出し鍵をかけるちゃんと鍵をかけているかを確認して先輩の横に並び歩き出した。
先輩は最初の二三歩くのが速かったが、すぐ私の歩くスピードに合わせてくれた。先輩紳士的だなぁ。
「今日の服可愛いね」
「いっいえ」
今日の私の服は短パンに上はオレンジ色がメインのTシャツでいろんな色の小さな星がプリントされてる。
後なんて読むのかはわかんないけど、筆記体で何か書いてある。
紙はいつも通りのツインテール、左手に腕時計にアシックスのシューズ。
「その服ボクの好みだよ。とてもよく似合ってる」
「あっありがとうございます…先輩もかっこいいです…」
「ありがとう」
先輩の服はご想像にお任せします。(作者より)
「今日のナビならボクに任せて、昨日のうちに調べてあるから」
「はい!」
私、男の人にリードされるのは初めて…
「佐々木、とりあえず駅へ行こう」
ニコッと笑った。
先輩、その笑顔反則です。
先輩の横にならんんで歩いていて、気づいたことがあった。
先輩は背が高いこと、やっぱりあたしが低いだけかな?
「ん?どうしたんだい?背が高いなぁとか思った?」
「はい。どうして分かったんですか?」
「カンだよ」
と言って微笑んだ。
何か今日の先輩妙に優しい…
「私、背が低いから背の高い人が羨ましくって…」
「佐々木は背が高いほうが好みかい?」
「はい。それと優しい人です」
「なるほど…背が高くて優しい人か…覚えておくよ。
因みにボクは、背が低くてとてもかわいらしくて明るい子が好きだよ。
佐々木、丁度キミのような女の子がね」
「なっ何言ってんですか先輩!」
駄目だ顔が…熱いよ…ドキドキ止まんないよぉ!
「赤くなってる佐々木もやっぱり可愛いね。からかいがいがある」
「やっ止めてくださいよ…」
「すまない。ついね」
「もう~」
「拗ねないでくれ、悪かった。後で何か奢るよ、それで許してくれるかい?」
「…分かりました…それで良いです」
頬を膨らませながら言う私。
「ありがとう。佐々木は優しいね」
「先輩!一言多いです!そこは「ありがとう」だけでいいじゃないですかっ!」
「悪かった。もう一つ奢るから」
「も~」
*******
リエside
「それにしても、今日は天気がいいですね」
「そうだね」
「小さい頃、よくあきも…」
「ストップ」
「!」
先輩の人差し指で唇を塞がれた。
「今日はボクの前でほかの男の話をしないこと」
「…!」
「ボクだって嫉妬しゃうよ?言ったろう?
ボクはキミが好きだって、次言ったら怒るよ?」




