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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
62/131

二人の溝

悠side


「はぁ~」

さっきから珍しくリエが溜め息をついている。しかも溜め息の数がハンパない。

おーい幸せが減るぞー。


リエside


「はぁ~」

頬杖をつきながら溜め息を出していた。

「ボク、キミのこと好きだよ」

「ボクは本気だからね」


告白された!告白された!

告白された!告白された!


さっきから先輩の告白の言葉が頭から離れない…

優しい声色に真剣な眼差し…

あーもー!

授業に集中出来ない!


「-ぃ」

「はぁ~」

「おーい」

「!」

「リエ、どうした?」

「なっなんでもないよっ!考え事をしてただけっ!」

「ふーん」


ひなたside


大丈夫かな…

「勝山先輩に告白された」って焦ってたし…こりゃあヤバいな…

ねぇ悠、勝山先輩にリエ盗られちゃうよ?


「どうなることやら…んーねぇ和也、リエ達のことどう思う?」

「どうって…」

少し考えてから…


「んーリエの気持ちが少し先輩に傾いていることは分かる」

リエの話聞いていないのによく分かったね和也!!


「それと…悠とリエの間に少し溝があるかな?」

「溝?」

「うん…溝っていうのかな?悠は何も思ってないと思うんだけど、リエが時々どこか寂しそうな顔をして悠を見るんだよ」


「えっ?」

「うん。原因は分からないんだけど…きっと二人の中で…いや、おもにリエの中で何かがあったんだろう」

鋭いなぁ。話を聞いてる私より分かってるじゃん。


「溝か…」

思い当たることがあるか頭の中で探す。


「!」

「どうした」

「ねぇ和也もしかして溝の原因は悠なんじゃ…」

「え?」

びっくりしている和也。

「だって最近の悠、前とは違うもん。ダラダラしなくなったし、何かきっちりしてきたし、前までずっとリエがつきっきりだったでしょ?

最近そういうところ見かけないし…多分家でもそうなんじゃないかな?


前リエから聞いたんだけど、悠の朝ってね家が隣りのリエがベランダをまたいで起こしに行って制服に着替えて」って行って、悠が着替えたりしている間にリエが朝食を作って着替えてきた悠がそれを食べて。


その間にリエが悠のかばんの中に必要なものを入れて整理して悠が食べ終わるのを待って悠が食べ終わった後いったん家に帰ってカバンとか持ってもっかい悠の家に行くんだって


それで悠が遅いから「ゆうぅ~早くぅ~」とか色々行って学校に登校してるんだって、お昼のお弁当もリエが作ってるんだって」


「あいつそんな生活

を送ってたのか」

呆れる和也。

「そうみたいあたしも最初聞いたときびっくりしたよ。でもリエは嬉しそうだったな…あのね、リエはこう言ってたの「あのバカあたしがいないと何にも出来ないんだから」って言って笑ってた。リエは頼ってくれるのが嬉しかったんじゃないかな?でも今は一人で全部やってる」


「それが原因か」

「多分…」

リエ…私、力になりたいよ。

一人で抱え込まないで


シンside


言った!ボク結構頑張った。

えっと…後はデートに誘うだけだ。いつがいいだろうか、クラブがないときは…

明後日の日曜日だ!よっよし放課後誘おう


ひなたside


…昼休み

「リエー」

「ひなた!!」ぎゅう

また抱きついてきた。


「う~ひなた~私~」

「分かってる分かってるよしよし」

頭をなでて落ち着かせる。


「とにかくご飯を食べよ」

「うん!」


悠side


リエの奴どうしたんだろ珍しくあんなに溜め息ばっかりついて

「悠」

「和也か」

ちょっとリエのこと話してみるか。

「なぁ一緒に飯食おう」


和也side


悠を探していた。

色々話たいことがあるからな。

あっいた。


「悠」

「和也か」

「和也か」

って…俺以外誰が居るんだよ。

昼飯一緒に食おうって誘うか。


「な「なぁ和也一緒に飯食おう」おっおう」

向こうから誘ってきた意外だ…

やっぱり、リエのことか


ひなたside


お弁当の包みを解いていた。

その間にもリエの溜め息が数回出ていた。こんなに悩んでるリエ初めて見るや。


「…はぁ」

おいおいリエさん。溜め息の量凄いですよ。


「っで大丈夫なの?」

「!」

首を右左右左大きく振るリエ。

ほんと大丈夫かな?何回も繰り返すけど…


「あっあれからずっと先輩のことが頭から離れない…コレって恋!?恋なの!?

でもあたし悠が好きなんだよ!二人すっ好きな人がいるって事!?」

「いや私に聞かれても…」


和也side


…屋上

「それでなーんか朝から珍しく溜め息なんかついちゃってさ、しかも何回も」

やっぱり話はリエの溜め息の話か。

「っで何で溜め息ばっかりしてるとか聞かないのか?」

「えっ?聞かないよ。あいつの問題だし、あんまり詮索すんのも良くないし…

それに相談なら向こうから言ってくるだろ」

放置か!!


「なぁ悠、最近変わったことないか?」

「えっ変わったこと?変わったことか…んー陸部(陸上部)に入ったことだろ?

朝練とか練習とか…あっ後最近は自分で色んなことをするようになった!

前までリエに頼りっぱなしでさ、あはは…最近は一人でやってるよ」


やっぱりーーーーー!!!!!

それだ!!!

原因!!!

リエそのこと絶対気にかけてるよ悠!!!

気づけバカ悠!!!


俺だったら「何かあったのか?」とか聞いてるし!!

「…はぁ」

こっちも呆れて溜め息が出るよ。

「?どうした?」

「いや…」


俺に聞く前にリエに聞け!!!

こんの超鈍感なバカ悠め!!!!



ほんと悠の鈍感さには呆れますよねw

自分で書いていながらそう思いますww


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