先輩の告白
リエside
学校に着いた。
私は着替えた後、隣にあるマネージャーが使う道具を出していた。
この部屋は“陸上部第二部室”というらしい、主にマネージャーが使う道具やトレーニングで使う道具が入ってある。
さっきから、ずっとドキドキしてる…ここは勝山先輩に助けてもらったばしょでもありまして…
そのことをどうしても思い出してしまう。
「リエ」
「はい!」
ビックリしたぁ。
「どうかしたか?」
話しかけてきたのは悠だ。
また身長伸びたかな?ちょっと顔上げて話さないといけないな…なんかムカつく、悠のクセに…
「どうした?」
「いや何でも。んで、何かよう?」
と言って改めて用件を尋ねる。
「あっうん。そこにある錘を一つ取って」
「分かった」
私の近くにあった棚の中にあるドーナツ型の重りを一つ取る。
「よいしょっとおもっ!ハイどうぞー」
「ありがとう。じゃあな」
と言って悠は出て行った。
「後は救急箱っと」
…グランド
「勝山、今日の朝練のトレーニングメニューと放課後のトレーニングメニューだ。コレをやっていてくれ」
「はい。分かりました」
「佐々木も頼むぞ」
「あっはい」
「じゃあ俺は職員室に行く」
と言ってまた山田は職員室に戻っていった。
なんで先輩に任せるのかな?
いつもそう思う…。
先輩はその練習メニューを受け取った後、自分のカバンの近くに置いた。そしてグランドの中央へ行った。
「どんな練習メニューだろ?えっとこういう練習メニューか…でもここはこの回数のほうが…んー」
「クラブ対抗リレーメンバー集合だ!!」
と勝山先輩の掛け声でリレーメンバーが集まった。
「今からクラブ対抗リレーの練習をする。いつも通りバトン合わせを」
「「「「はい!!!」」」」
全員の「はい!」がよく聞こえる…というかリレーか
あたし達も練習しないとな…
あっ参考になるかもしれないから見ておこっと…
「行くぞ!よーいどん!」
一走のひなたが走り出した。みんな早いなぁ…あそこのひなたのバトンの受け渡しはこうか…
「ちょっとマネしてみよっとこうかな?」
腕を振ってみる。
「んー難しいな和也はこうだよね。んー」
「よし、いい感じだな。優木、日野、調子が戻ったようだな」
「「はい!」」
「そうか、良かった…佐々木!」
グランドの端に設置されているベンチから私を呼ぶ。
そして先輩の元へ
「はい」
「キミは確かクラス対抗リレーに出るんだったな」
「はい」
なんで知ってるんだろ?
私先輩に言ったっけ?
「メンバーは佐々木と秋本と田中と水野だったな」
「はい」
何でこんなに細かく知ってるの!?
「そうか…よし」
何か思いついたようだ。何か嫌な予感がものすごくするんだけど…
「秋本!田中!水野!集合だ!」
「「「はい!!!」」」
うわっますます嫌な予感が…
「佐々木、秋本、田中、水野、一回いつも通りリレーの練習をしてみてくれ」
「リレーってウソですよね私マネージャーですよ」
「それがどうかしたか?」
と笑みを向けられた。
「いえ…」
先輩のその笑みを向けられると逆らえないよ…。
「それぞれは位置についてくれ」
「はい!」
…悠達は何も思わないの!?
「佐々木、返事は」
「はい、分かりました」
…
「準備はいいか!!」
「「「「はい!!!」」」」
準備がいいのはいいんだけど…視線が!部員全員の視線が私に!!
「行くぞ!よーいどん!」
思いっきり走った。そして悠にバトンを悠は剛に剛は航平に…
「よし、集合だ!」
あの…先輩?私、何で走らされたんですか?
私マネージャーなんですよ?選手じゃないんですよ?
「いい感じじゃないか」
と言ってチラッと私を見る先輩。しかも尾また部員全員の視線が…
「佐々木」
「はい」
「キミは運動系のクラブに入っていたことはあるかい?」
「いえ幼い頃から空手をしていて、それ以外運動系の習い事とかクラブは一切していません」
「そうか…それなのにあの速さ…凄いな」
パチパチパチ…
何故か拍手…私どうしたら…
「ありがとう佐々木、キミがどれくらいの速さで走れるのか見たかったんだよ」
「別にみんなの前じゃなくてもいいじゃないですか!」
「あっそうだったね」
「……」
「いいじゃんリエ」
「ひなたまで」
私の肩に手を置くひなた。
「拍手してもらったんだし…ね?」
「うん」
(リエ、何だかんだ言って少し嬉しそう…走って褒めてもらったことないもんね)
「さぁ日野、練習に戻ろう」
「はい」
「じゃあボクも」
「!」先輩足引きずってる?
「勝山先輩、すみませんここに座ってもらえませんか?」
と言うと先輩は私の隣りにあるベンチに座る。
「ちょっと失礼します」
テーピングを取り出し、足首に巻きつけていく。
「先輩さっき足を軽く捻りました?」
「あぁ」
「言ってください。テーピングをします。それに無理をしないで下さい」
「ありがとう」
グルグルと巻きつけていく先輩はその様子をジーッと見ている。
「テーピング上手いね」
「そうですか?」
「練習したんじゃないかな?」
「え…まぁ…マッサージしていいですか?」
「頼むよ」
「失礼します」
ふくらはぎらへんをマッサージしていく。確かこうしてっと…
「上手いね。よほど練習したんだね凄いよ。」
「いえ私はただサポートしか出来ないんでせめて…それにまだまだですよ。勉強中です」
と私は謙遜をする。
「そうか。ボク好きだよ」
「え…」
「そうやって勉強したり、頑張ってる佐々木が…そんなっ冗談を…」
でも勝山先輩の目は本気だった。そんなこといきなり言われたらドキドキしちゃう…
「佐々木、ボクは本気だからね」
「本気ってえっとマッサージ一通り終わりました!失礼します!」
お辞儀をしてその場を去った。告白された…勝山先輩に…
「もー!なんなのー!」
助けてひなた!どうしようどうしよう!もー!!」
*******
ひなたside
「今日の朝練はここまでだ。各自、教室へ行くように」
「「はい!」」
…更衣室
「はぁ…」
「?」
リエがさっきから溜め息を…
「リエどうかした?」
「!!!!あっあのね!」
「いいの」
「あのね」
「うん」
「あの「早く!」すみません………勝山先輩に…こっ告白された」
「ええええぇぇぇぇぇぇ!!」
ひなたの声ひなたの声が男子校更衣室まで聞こえていたという。




