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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
58/131

和也との距離

和也side


「…もしもし。お母さん?いきなりなんだけど、あのね。“あのこと”和也にだけ、言っていい?和也にだけ…どうしても言いたいの。」


『いきなり何を言うかと思えば…』


「いきなりでごめんなさい。でも…」



『…和也君と距離が出来るかもしれないのよ。』


「でも母さん。前に言ったでしょ?「本当に信頼できる子だけに言っていい」って言ったでしょ?…それが和也なの」


『言ったけど、母さんは止めたほうが良いと思う。和也君がひなたのことを避けたり、“普通の女の子”として扱ってもらえないかもしれないのよ』


「分かってる。それでも言いたいの」


『…そう。母さんはもうこれ以上何も言わないわ。後はひなたが考えて、これはひなたの問題だから。』


「うん、分かった。ありがとう母さん。じゃあね」


電話を切手から携帯のアドレス帳から和也を探した。

「…これでスッキリする」

意を決して電話をかけた。

*********

和也side

ベッドに寝転がって今日あった、ひなたとの揉め事を思い出していた。

あのとき、ひなたが言った『隠してなんかない!!』あの言葉が引っかかる。

と考えていると

プルルルルルプルルルルル

机においてあるスマホが鳴った。

手にとって画面を見るとそこには“ひなた”と書いていた。

通話ボタンを押した。


「もしもし…」

「あっあのね。和也…」

何か…焦ってる?


「えっと…話が…」

「…話?」

「そう!えと、その…直接会って話がしたいの!今から…良い?」

「いいけど…」

「じゃっじゃあえっと…どこがいいだろ…えっと…そう!川田橋の橋の下で!!」

「橋って…」

「じゃね!」

「ちょっま」


ブチ

プープープー

「切れた…。行くしかないか」


ひなたside

言った!言ったよ私!頑張った!うん!やった!


…いや、こんなんで喜んでいる場合じゃないか…

ここからが問題だ…

「どう…受け止めるだろ…変わらないで居てくれるかな?」



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