悠の悩み
悠side
放課後
教科書をカバンに直しながら考え事をしていた。
「悩むってこんな気持ちになるのか…」
「悠」
やばっ!
うっかり余計なことを…絶対リエ絡んでくる。
「何悩んでるの?」
ほら言ったそばから…
「別に大したことじゃ…」
とリエ相手に必死にごまかす俺。
「悩むことを知らないあんたが一人で解決出来るワケないでしょ!さぁ言いなさい!吐きなさい!」
「吐くって…表現の仕方…」
「いいから!」
うわぁ~いつもの強引なリエきたぁ。俺言いたくないんだけど…
でも言わないとボコボコにするというオーラがリエから出ている…仕方ない…。
「クラブだよ」
リエside
「クラブだよ」
「クラブ?悠が?」
「うん」
え…コレ夢?悠がクラブ?
幽霊部員で全然行かなかった悠がクラブに入るの!?
「何のクラブに入るの?」
おそるおそる聞いてみる。
「俺、陸上部に入る」
「え…」
悩みがまさかクラブのことだったとは…しかも幽霊部員だった陸上部…!
「前よりもっともっと速く走りたい、リレーとかで走っていると懐かしくて…やりたいなって」
「幽霊部員だったクセに…ww」
「やるんだよ!!」
なんかやたら気合が入ってる…はぁ…じゃあ
「ハイハイ…じゃあ、あたしも入ろっ」
「マジ?」
「マジ。入るって言っても、マネージャーとしてね。実は前からマネージャーに興味があったんだ」
嘘。
興味なんて…一切無い。
ただ…
「入部届けもらいに職員室行ってくる!」
「馬鹿!早いわよ!」
手を掴み悠を止める、だが…
「いーだろ」
「ちょっまっ」
それから悠に連れられ職員室で入部届けをもらった。
全く悠ってば…
「そういやぁ入部届けって保護者の印がいるんだよなぁ」
「そうだね。私達の親、忙しいもんね」
「いつ出せるんだろ。入部届け」
「さぁ?」
********
秋本家
「たっだいま~」靴を脱いでリビングへ。
「お帰りなさい」
「母さん!?」
「何よ」
「いや、何でも…それよりコレ書いて」
佐々木家
「たっだいまぁ」
「お帰りなさい」
「母さん!?」
「どうしたの?」
「いや何でもないよ。あっそだ、ねぇコレ書いて!」
秋本家
「え?」
「入部届けだよ。見れば分かるだろ」
「分かるけど…」びっくりしている。まぁいきなり目の前に出されたらビックリもするよな。
「陸上部…?」
「そっ」
「何でってまた」
「体育祭のリレーの練習とかしてるときに懐かしくなってきて、またやろうかな?って」
「……」
母さんは少し考え…
「分かった。今度は幽霊部員にならないように」
「分かってる」
「ちょっと待ってて」
印鑑とボールペンを持って入部届けにボールペンで保護者蘭にを父さんの名前を書いて、印鑑で最後に印。
「はい」
「あんがとー(ありがとう)」
「はいはい」
佐々木家
「陸上部のマネージャー?なんでまた」
「えっと…その…悠が入るし、折角だから…あたしも…みたいな?」
「なら選手でいいじゃない。何でマネージャー項目に○を」
「マネージャーじゃないとダメなの!」
「?」
「えっと…理由を、言わないと…ダメ?」言いたくないんだけどなぁ。
「あっそゆことか」
「えっ」
何?分かったの?
「分かった」
「…言ってみて」
「えっと………なんでしょ?」
「そう…だよ。流石母さん鋭い母さんの鋭さには敵わないなぁ」
「ふふ。じゃっ書くね」
「お願いします」
印鑑とボールペンを持って入部届けにボールペンで保護者蘭にを父さんの名前を書いて、印鑑で最後に印。
「はい」
「ありがとう。」
「優しいのね。リエは」
「優しくなんか…ないよ」
「優しいよ」
「そうなのかな?」
「えぇ。頑張ってね」
そう言って母さんは頭を優しく撫でてくれた。




