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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
46/131

競技決め

来ました!体育祭の競技決めです!!

和也side


朝礼後

「まさかひなたが転入するなんてな」

うるさいクラスメイトがいなくなってから、二人でゆっくり話をしていた。まるで中学生のときに戻ったみたいだ。


「それにしても何で一緒にカラオケ行ったときいわなかったんだよ」

そこが若干気にくわない。

「驚かしたかったから。そのほうが面白いじゃないそれにしても和也、すっごく驚いていたよね。あー面白かった♪」

無邪気に笑うひなた。その笑顔は小さな時とあまり変わっていない。


「ったく…」

「えへへ。そういえば三時間目って何するの?」

「三時間目から体育祭の競技決めだって」

時間割を知らないひなたに教える。


「へぇ~何があるの?」

「えっと…確か…50m走4人、騎馬戦8人、綱引き20人、4×100mリレー8人」

「へぇ~どうしようかな…んーよし!決めた!」

「何となくひなたの選んだ競技が分かる気がする」

「何?言ってみて」

「4×100mリレー」

「正解。何で分かったの?」

「昔からひなたはリレーが好きだからな」

「何でも分かっちゃうんだね」

「何でもって訳じゃないけど」


悠side


「えっといまから体育祭の競技を決めますっ!」と言って教卓に立った。

俺達のクラスの担任の先生は、(ひいらぎ)かおる先生。学校で超人気の先生だ。容姿は150mセンチほどで今日はベージュのスーツを着ている。髪型は横結びだ。性格はおっとりしていてオマケにドジだ。

まだこの学校に来て一年も経っていない。

教師歴は一年の新人とのこと。


柊先生は黒板に

50m走4人

騎馬戦8人で4人一組

綱引き40人で20人一組

棒倒し40人で20人一組

4×100m走リレー8人4人一組と書いた。

角が丸くて可愛い文字だ。


パソコンのソフトのwordで例えるとポップに似ている、角が尖っていなくて、筆圧も丁度いい。

「競技は去年と同じか…」

と呟き。

「リエ、どうする」

と尋ねる。

するとリエは決まってるじゃない。綱引き以外全部よ」

「な…」

ムチャクチャだ…。


しかも決まってるって誰が決めたんだよ。

まあリエらしいが…そういや一年の時もそうだったかな。

種目は最低一人一種目(いっしゅもく)は出ないといけないという事になっている。


このクラスは全員で36人だ。それに比べて、種目には40が必要だ。つまり誰かがまた何回か種目を出ないといけないということだ。

リエは綱引き以外全部出る。つまり四種目出るということだ。全く…ムチャクチャだ。


「綱引きは力がいるでしょ。なら、か弱い女子より力が強い男子がすればいいじゃない」

か弱いってリエは弱くないだろ、むしろ男子に近いような…

今の言葉を口にしていたら、リエにフルボッコされていただろうな…あー考えるだけで恐ろしい。


俺はどうしようかな?

一番楽な50m走かな?最低でも一種目は出ないといけないし…ちぃちゃんはどうするんだろ?


約十分の沈黙


「さっさと決めなさいよ!さっさと!もう!」

「えっと…皆さん」少し戸惑いながら司会をする先生。

「はい」

静かに挙手をするリエ。


「佐々木さんどうぞ!」

「私、綱引き以外全部出ます」

「えっ全部ですか!?」

「はい。元からそのつもりです。」

ものすごく驚いている柊先生。


すいません。リエはこういう奴なんです。多めに見てあげてください。内心そう呟いた。

「皆さん…佐々木さんが四種目出てくれるそうです。えっと異議はありますか?」

教室に先生の声が細々と響く。


………。

聞こえるのはチュッチュッと鳴く(すずめ)の鳴き声だけ。どうやら皆異議ないようだ。

「では、えっと佐々木さんそういうことで」

「はい」

「後…佐々木さん。書記お願いできますか?」


「あっはい」

呼ばれると席を立ち教卓へ向かい、黒板の隅に置いてあるチョークを持った。

「えっと…その誰か競技を」

誰も手を挙げない…

「先生私が司会をします」

誰も手を挙げないことに痺れを切らしたのかリエはそう言った。


「えっあっはい!お願いします!」

司会がリエに変わった瞬間、教室の空気が一瞬にして変わった


「コホン」

一つ咳払い。

「では、改めて…今から競技を決めます。それぞれ競技を決めて下さい」

競技か…やっぱ50m走だな。

「はい」

と俺は挙手をした。余った競技をやるのは嫌だからな先に先手を打っておこう。



「悠」

と俺の名前を呼んだ。そこは秋本君だろ。

「えっと50m走で」

「はぁ?アンタ何言ってんの?」

「いやだから…」

「だから何言ってんの?元運動部の癖に、アンタ馬鹿じゃないの?」


「中学の時の話だろ!それに俺幽霊部員だったし!!」

「んなもん関係ない!!」

「ある!」うわっ相変わらずムチャクチャだ。


そうだ…俺は確かに陸上部に所属していた。だが幽霊部員だ。

「あーもう!!運動神経良いんだしもっとマシな競技にしなさい!アンタ意外に速いんだから幽霊部員の癖に!!」

「二人とも落ち着いて」

と璃気は間に入って止めようとするが


「璃気は黙ってて!!」

のリエの一言で璃気は黙った。すまん璃気。

「はぁまた始まった…」

とクラスメイトの一人が呟いた。

いつもこんな風に喧嘩を始めるんだからな。クラスメイトも呆れるさ。


「だーかーら!もっとマシなやつにしなさい!」

「リエに言われる筋合いはない!」

「いいからマシなやつにしなさい!」

「だから何で俺がリエに指図されないといけねーといけないんだよ!!」

「だって速いんだもん」

「だからって指図は…」


「悠、そろそろ止めたほうが良いよ。このままじゃ何も決まらない」

璃気は俺の言葉を遮りそういった。確かにそうだ、このままじゃ何も決まらない…

こりゃあどっちかが折れるまでだな…

あ~~も~~!!


「わぁったよ!何やればいいんだよ!」

「4×100m走リレー」

「分かった、やるよ」

「よく言った!」

と言って4×100m走リレーのところに悠と書いた秋本って書けよ。


そうこうしていて全員の競技が決まった。

というか決められた。クラスの奴らが全然決めないからリエが決めたのだ。

「アンタはこれ、んでアンタはこれ」能力別に決めたのだ。

力の強い奴は綱引き足が速い奴はリレーなどなど


ちぃちゃんは俺のやりたかった50m走。

璃気は騎馬戦。

俺&航平は4×100m走リレー。

リエは綱引き以外全部ということになった。


******

悠side


休み時間

机に寝そべってる俺。

「はぁ」

「お疲れ、悠」

「「お疲れ」じゃねーよ。」

「悠」

今度はなんだ…


リエは机の上に紙出して手にシャープペンシルを握っていた。

紙には…


一走:あたし

二走:剛

三走:悠

アンカー:航平

と書かれていた。


「この配置の根拠は?」

と俺。

「悠は足速いし、航平と一緒にリレー組んだことあるんでしょ?

だからアンタが三走で航平がアンカーでそれでこの配置。

航平と剛は現役陸上部だし二走目のあの一直線で一気に他の組と差をつける。あたしは剛にバトンを上手く繋げられるように頑張るわ

スタートダッシュはまぁ得意なほうだし。」


「なるほど」

と納得する。

「いいんじゃねーか?後考えるの面倒くさいから任せる。」


簡単な自己紹介をしよう。

コイツは田中剛(たなかつよし)

現役陸上部

口癖:面倒くさい

だ。


それから休み時間が終わった。



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