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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
35/131

リエの溜め息

悠side



ピピピピピピピピピピピピ

「うっさい!」

目覚まし時計をしばいた。

目覚ましめ…俺の眠りを(さまた)げやがって…。


「はぁ」

カチ

時計のアラームを止め、目を擦った。

三階から二階へ…。

「おはよぉ」

返事がなかった。

「誰もいねー」

母さんと父さん、もう仕事に行ったのかよ。

「ふわぁ~(あくび)(めし)()お」


ガラガラ

三階のベランダが開く音がした。

リエか…直感で分かる。朝から俺ん()来るなんてリエしかいない。

そして階段をおりてくる。


「おはよ、今日はちゃんと自分で起きたみたいね」

「おはよう…」

「何?どうかした?」

「いや、その赤いリボン」

「あぁコレ?昨日の朝のことなんだけど、上靴に履き替えるために靴箱開けたら。

手紙が入ってたの、ちょっとビックリしたんだけど…。


宛先は一年って書いてるだけで名前は書いてなかったの。

きっと恥ずかしがりやなんだわ。そういう所ちょっと可愛いわよね。

んで、家帰って封を開けたら中身には手紙とこのリボンが入ってたの

せっかくだからつけようかなぁって」


「ふぅん」

「なによ。ふぅんって自分から聞いてきたくせに!まるで最初っから興味なしみたいな顔をして!」

八つ当たりみたいだな。


「誰も興味ないなんて言ってねぇだろ!!決めつけんな!」

しまった…

「…ごめん」

ちょっと涙目。やべぇ言い過ぎた…

「わりぃ俺も悪かった言い過ぎた」

「ううん私が悪いの」リエは目を擦る。

コッチが悪いコッチが悪いとかずっと言ってたらきりないな。パッと終わらせよう。



「切り替えようパッと、ね」

「うん」

(めし)()うわ」

「私が作ってあげる」

「マジ!?」

「うん」

「じゃっよろしく!」

イスに腰掛けテレビをつけた。ちなみに6チャンな。

するとちょうど政治のニュースが取り上げられていた。

株価が良くなったらしい。まぁ俺達には何の関係もないけどな。多分。


「悠」

「ん?」

「はい、食パンに目玉焼きとベーコンコレならすぐ食べられるでしょ?」

「絶対十分じゅっぷんで食べれる!」

「じゃあ制服とか用意しとくから絶対に十分で食べなさいよ」

「はぁい」


…十分後

「食べた?」

「おう」

「じゃあ着替えて私もカバンとって来るから」

ブチっとテレビの電源を消して言った。そして三階に上がりベランダを開け自分()に帰った。


「さぁ着替えるか」


…数分後

「着替えた?」

「おぅリエ着替えた」

「いこっか」

「おう」

「外で待ってて靴はいてくる」

「分かった。」




「眠い…何分待たせんだよ」

と言いつつ待つ俺。

「よぉ」

後ろから話しかけてきたのは航平だ。

「なんだ航平か…」

「なんだ航平か…って酷くね-か?」

「そうか?」

「ひどっ!まぁとにかく一緒に行こうぜ!」

「わりぃ、リエ待ってんだ」


「ふぅん…」

何故かニヤニヤしている。また余計なこと考えてねぇだろうなぁ。

「んじゃ先行ってるわ」

「おぅ」

航平は走っていったそれにしても何でニヤニヤしてんだ?

んー分からん。

あいついっつも何考えているか分かんねぇし。


「待たせたわね。さっ行きましょ」

「おぅ」

通学路には学校の同級生や小学生や中学生が登校している。しかし小学生のガキどもは朝から元気だなぁ。中学生の子達は面倒くさそうだ。俺と同じだ。

「ふわぁ」

と欠伸をこぼす。

「あっあのさ」

「ん?」


「今度の土曜日空いてる?」

「空いてるけど」

「リエは(うつむ)きながら言った。

「枚田パーク行こ…」

「うん。分かった」

「やった!航平とか誘って後二人誘って…」

「行きたいと思ってたんだよ!ありがとう」

「後二人誘って」

「分かった誘ってくる」

「うんよろしく」


…学校

ということでまず航平を誘う。

「よ!」

「おっ来たか。遅かったな」

「そうか?」

「ああ」

「まぁいいや、あのさ今度リエと枚田パークに行くんだけど来る?」

「行く!」

返答はや!


「千砂姫も誘おう!」

「もちろんそのつもり」

「よっしゃ!」

流石千砂姫ファンクラブの会長、ものすごく嬉しそうだ。


「今すぐ誘おう!」

すっげー気合いだな。

「まだ来てないし」

「う…ち~さ~ひ~めぇ~」

航平が叫んだ。何でか知らないけど、つかどんなにちぃちゃん好きなんだよ(笑)

恋愛対象ではないらしいけど…


「俺の神は千砂姫だ!!!」

とか言ってたし…コイツ馬鹿だわ。

にしても、いつもより騒がしいなそろそろ止めるか。

「うるさい」

「すまん」

意外にあっさり誤った。



約五分後


「おはようございます悠君、航平君」

「航平君…!俺のことをそう呼んでもらっていいんですか!?」

何故か敬語。

「はい!小さい頃そう言ってたじゃないですか。覚えてないですか?」

「いえ」

嘘つけ。今の言い方だと覚えてねぇだろ?


「ちぃちゃん」

「はい」

「今度枚田パーク行くんだけど来る?」

「はい!是非!」

と目をキラキラ輝かせている。

「よし人数はコレでいっか、後はリエに報告だ」


ちぃちゃんは席についてカバンの中の教科書を机の中に入れる。ちぃちゃんは今日髪をくくってきている。ポニーテールだ。実に似合っている、髪飾りは少し大きめのピンク色のリボンだ。


「ちぃちゃん」

「はい」

「ポニーテールよく似合ってるよ」

「本当ですか?」

「うん」

「やった!」←小声

「そうですとも千砂姫!今日も一段と美しく可憐で華やかで最強×∞に可愛いです!!!!」

また航平か…コイツもしつこいな。

さて、リエに報告しますか。


「リエ」

「何?」

「メンバー決まった」


「誰」

「全員合わせてリエと俺と航平とちぃちゃんだ」

「…えぇぇぇぇ~~~~~~~!!!!!!なぁんでぇ!!」

「うっさいな、ダメだったか?」

「…はぁ~もういいわ」

何故か溜め息。しかしなんでこのメンバーはダメだったのだろうか分からん。




悠…鈍感です…。

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