表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約束だよ  作者: Small・Bear
本編
29/131

私の精一杯

「おはよう…って何でぇぇ!!!」

リエside


次の日…

私はいつも通り七時に起きた。

……………………悠が隣にいる。

なんで…?なんで!!??

落ち着け落ち着け、冷静になって考えよう。



…数分後

思い出した。昨日の電車で寝ちゃってそれで悠がおぶってくれてそれで家まで送ってくれて、それで…それで部屋で。



言っちゃったぁ!全部!!

ギューって!!好きって!!!

甘えてしまったぁ!!なんて言えばぁー!!

ちっちゃい頃とおんなじだ…好きって…



回想

小さい頃【幼稚園】

「ゆう!おはよう!」

「おはよう」

「ねぇねぇ!きいて!」

「なに?」

「おとぎばなしでおひめさまがでてきて、さいごにおうじさまとけっこんするの!まっしろなドレスで!」

「まっしろなどれす?」

「うん!“うぇでぃんぐどれす“”っていうんだって!」

「へぇー」

「いつかきたいなぁ」

「ふーん」

「ゆうはりえのことすき?」

「すきだよ」

「りえもすき!だいすき!!だからやくそく!」

「やくそく?」

「りえね、おっきくなったらゆうのおよめさんになる!!いい?」

「うん」

「やった!やくそくだよ!」



…どうしようなんて言えば。

なんて言えばぁ~~~!!!

なんて言えばぁ~~~!!!

うう…考えてたらお腹減った、昨日の夜ご飯食べてないや、食べよっと。

ってことは悠も食べてない買い物とかに付き合ってくれたお礼に朝ご飯作ろう。

これが私の精一杯。



…ええっと

まず着替えなきゃ悠を起きないようにタンスから静かに忍び足でそっと着替えを取った。

着替えたら制服をハンガーにかけてエプロンを着た。ご飯は炊飯器にあるし、それじゃ卵焼きと味噌汁でいっか。



…数分後

魚と卵焼きをお皿に乗せて味噌汁を入れてご飯っとよし!

後は割り箸っと準備完了。

時計をみる、八時って…アイツまだ起きないの?

しょうがないな、後三分待ってやる!

寝すぎは良くないしね。



…三分後

起きないなぁ。

仕方ない起こしに行くか。

キィ…バタン

あっドアが開く音がした悠が下りてくる。

ご飯口に合うかな?

美味しいって言ってくれるかな?



ドキドキする私です。



*********


「おはよーよく寝たぁ」

目をこすり伸びをした悠。

「おっおはよ…昨日はごめんなさい」

「いいよ。幼馴染の久しぶりのワガママだ。聞いてやらないと」

頭を優しく撫でてくれた。

何故か抵抗出来ない。いつもなら抵抗してるのに…撫でられて嬉しいと思う自分がいた。


「昨日の夜のこと何にも思わなかったの?」

「へ?」

と何にも思ってなさそうな悠はのんきに答える。


「なんにも思わなかったか聞いているの!」

「別に、なんとも…思ったのはちっちゃい時から寝顔が変わってないなぁって思ったことかな?」

「こんのドアホぉ〜!!」

「ぐぉ!」

一発腹を殴った。



「お仕置き」

「は?なんで腹殴んの?」

「だからお仕置き」

「なんかした?」

「アホ!!」



「??????ドキドキはしたけど…んーどうだろう」←誤魔化す悠。

「馬鹿…」

と私は呟いた。


「????」

「朝ご飯作ったの、口に合うかわからないけど」



悠は早速イスに座り手を合わせた。

「いっただっきまぁ「その前に手洗って」す。はい…じゃあ洗面所借りるわ」

「うん」



悠は洗面所に行った。イスに座って待っている静かに私。いっつもツンツンしてるのにいきなり素直になっておかしくないかな?どうしよ…とにかく恥ずかしい。



「どうした?」

といつの間にか帰ってきた悠が私に問いかける。

「へ?あっえっとなんでもない!気にしないで!!」

「そうか?」

と言いイスを引いて腰かけた。

「えっと、じゃあ食べようか」

「おう」



何か…こうしていると夫婦みたい…ってなに考えてんだ私!!



「どうした?」

「気にしないで!」

「そうか?じゃあいただきます」

「はぁい」



卵焼きに醤油をかけて一口、様子を見る。

「…おいしい?」

「うまい!マジ美味い!母さんの料理より美味い!」

「嘘だ。悠のお母さん何年もご飯作ってるんだから私より美味しいよ。私なんてまだまだ。」

「母さん料理下手だし俺はコッチ(リエ)の(めし)のほうが好き」



やばい!!ドキドキ止まんない!!!



***

…数十分後

美味うまかった~(めし)ありがとな」

「ううん。私に出来ることはこれくらいだから」



食器を持ち台所へ向かい洗い物を始める。何故かリビングはとても静かだ。テレビもついていないし会話もない。あるのは食器を洗う音だけ。



「テレビつけていいよ」と私は言ったけど「別にいいよ」悠は答える。

「暇だでしょ?見てて」

ともう一度言うと悠は観念?したのか

「ありがと。んじゃお言葉に甘えて…」

と言ってテレビのリモコンで電源をつけチャンネルを変えていった。


その間私は黙々と食器を洗い続ける。

ふと顔を上げ悠を見た。



悠の背中がとても大きく見えた。



********



洗い物が終わり、手を拭いた後、戸棚からあるものを取り出し悠のところへ。



「ねぇねぇ良かったらこれ一緒に食べよ!」

「チョコ?あっコレ俺の好きなヤツ!」

「そうなの?あたしも好きだよ」

パッケージを開け、私はあるチョコをとって食べた。



「あー俺も食べたかったなぁそのホワイトチョコ一個しかないのに」

「食べたい?」

「もういいよ。他のんぐ!?」



キスをしたそのとき舌で悠の口の中にチョコを押し込んだ。



「ん…んんん!?」



ビックリしたらしい、そりゃそうだよね。

唇から離した。



「…美味しかった?」

「ん…まぁ」

「そう…良かった」



……………。

沈黙が続いた。



私のファーストキスです。

リエと悠のファーストキスです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ