リエ Monolog 5
次に目が覚めて目の前に広がったのは真っ白な天井。
私、どうしてここに…
「先生!佐々木さんが目を覚ましました!」
「そうか」
私…なんでここに?
「ここは病院だよ」
「病院?」
どうして私病院なんかに…
なにかあったっけ?
なにか?
なにかってナニ?
思い出せない、なにもかも…でも名前は分かる。
でも、でもそれ以外なんにも…
この後先生に診察してもらった結果
“記憶喪失”ということが分かった。
私がなにを覚えているのかをテストしてみた結果私は名前と生年月日血液型、物の名前それくらいしか覚えてなかった。自分はどんな子で何が好きだったのかたったそのことすら分からない。勉強面のテストはまだやってないから分かんないでも…
記憶喪失になってしまった。
それだけは本当のことだ。
認めたくない、認めたくない。
でも、でもね。現実から逃げられない。
だから前を向かなくちゃそう…決めたの…でも、たまに泣いちゃうや…
*********
「えーまず自己紹介をしよう。ボクは陸上部主将の勝山シン三年だ」
そんな時に来たのは私の先輩と名乗る勝山シンという人。最初私が記憶喪失になったことを伝えた後一度部屋から出た。
ショックだったんだと思う。
ごめんなさい。
私にはそういうことしか出来ない。
それからしばらくしてから帰ってきた。
目が少し腫れていた。
きっと泣いていたんだと思う…
それから“私”のことについて話を聞いていた。
私はあぁとても明るくて頼れるマネージャーだったらしい。
それにシンは私に告白をしたとかいきなり言い出して…
もーどうしよう…告白の答えはまだいいって言われたし…それから今後のことも…
不安になっている私にシンは一緒に居てくれること約束してくれた。
シンは私が退院する日までずっとお見舞いに来てくれていた私は凄く嬉しかった。
シンがお見舞いに来てくれて少しは記憶喪失になってとても不安になっている気持ちを少しは誤魔化すことが出来た。
学校に戻ってから、私が仲の良かったらしい人達をシンは集めてくれた。私が記憶を失ったことを告げるとみんなみんな涙が止まらなかった。
“ごめんなさい”
私はそれしか言えない。




