千乃の日記
今日もまた、世界修正体が来た。
正直、もう何体目か分からない。
最初は怖かったのに、今は少しだけ慣れてきている自分がいる。
それが一番怖いかもしれない。
真銀は今日も無茶をした。
あの人は本当に、危ない戦い方をする。
でも多分、それがないと私は戦いきれない。
私の魔力は強いけど、止まると全部壊れる。
だから、隣で動いてくれる人が必要なんだと思う。
真銀はたぶん、それを分かってやっている。
そういうところが、ずるい。
ずるいのに、嫌じゃない。
今日、戦いのあとに少しだけ笑ってしまった。
理由は分からない。
でも多分、あの人が生きて隣にいたからだと思う。
それだけで、少しだけ安心してしまう。
いや、こっちの世界に来たってことは私達二人揃って◯んでる…?
とりあえずいいや。
私のノートはどんどん変なことになっているけど、たぶんまだ大丈夫。
だって、隣にいる人はちゃんと現実(?)側にいるから。
……多分。
今日、真銀が少しだけ強くなっていた。
気づいた瞬間、ちょっとだけ怖くなった。
あの人は普通の人間なのに、普通じゃない速度で変わっていく。
私の隣にいるために、無理しているのかもしれない。
もしそうなら、それは少し嫌だ。
でも、止める理由もない。
だって、あの人はたぶん“止まる側”じゃない。
戦っている時の真銀は、少しだけ安心する。
あの人は、私の魔力の暴走を怖がらない。
むしろ、それを前提に動いている。
それがたぶん、嬉しい。
誰かに“前提として扱われる”のは、初めてかもしれない。
ノートが最近、勝手にページを開く。
私が書いていない技が増えている。
怖いはずなのに、少しだけ楽しみにしている自分がいる。
たぶん私は、戦いが好きなんじゃなくて。
隣に真銀がいる状況が、好きなんだと思う。
そう書くと、少し恥ずかしい。
もしこの戦いが終わったら、私はどうなるんだろう。
真銀はどうするんだろう。
考えたくないのに、少しだけ考えてしまう。
でも今はまだいい。
まだ戦いは続いているから。
隣に立つ理由は、まだちゃんとある。




