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あ、ばれた

 真銀。


「……そういえば」


 千乃。


「ん?」


 真銀。


「俺」


「一つだけ」


「気になってることがある」


 千乃。


「なに?」


 真銀。


「あの日」


「千乃は」


「俺を見て」


「迷わず」


「突き飛ばした」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「怖くなかったのか?」


 千乃。


「……」


 少し。


 考える。


 そして。


「怖かったよ」


 真銀。


「……」


 千乃。


「めちゃくちゃ」


「怖かった」


 真銀。


「なら」


「どうして」


 千乃。


「真銀が」


「目の前にいたから」


 真銀。


「……」


 千乃。


「考える暇」


「なかったし」


 真銀。


「……」


 千乃。


「気づいたら」


「身体が動いてた」


 真銀。


「それだけ?」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「……」


 千乃。


「もし」


「また同じことが起きたら」


 真銀。


「起きるなよ」


 千乃。


「例えばの話!」


 真銀。


「……」


 千乃。


「多分」


「また」


「助けると思う」


 真銀。


「千乃」


 千乃。


「でも」


「今度は」


「真銀も」


「一緒に助かる方法を探す」


 真銀。


「……」


 千乃。


「私だけ」


「勝手にいなくなるの」


「もう嫌だから」


 真銀。


「……」


 千乃。


「真銀も」


「勝手にいなくならないで」


 真銀。


「ああ」


 千乃。


「約束」


 真銀。


「約束」


 少しだけ。


 沈黙。


 夜風が。


 二人の間を。


 通り抜ける。


 すると。


 千乃が。


 急に。


 噴水の方を。


 見た。


「……」


 真銀。


「どうした?」


 千乃。


「ねえ」


「真銀」


 真銀。


「ん?」


 千乃。


「私」


「ずっと」


「気になってたんだけど」


 真銀。


「何が?」


 千乃。


「私」


「前の世界で」


「真銀のこと」


「好きだったじゃん」


 真銀。


「……」


 千乃。


「でも」


「真銀は」


「いつから?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「私のこと」


「好きだったの?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「……?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「真銀?」


 真銀。


「……前から」


 千乃。


「前って」


「いつ?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「えっ」


「まさか」


「小学生とか?」


 真銀。


「いや」


 千乃。


「中学生?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「当たり?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「えっ!?」


「そんな前から!?」


 真銀。


「……うるさい」


 千乃。


「いやいやいや!」


「え!?」


「なんで言わなかったの!?」


 真銀。


「千乃だって」


「言ってなかっただろ」


 千乃。


「私は」


「恥ずかしかったから!」


 真銀。


「俺もだ」


 千乃。


「同じ理由!?」


 真銀。


「……」


 千乃。


「じゃあ」


「私たち」


「両想いだったのに」


「何ヶ月も」


「ただ」


「ちょっと離れて歩いてただけ?」


 真銀。


「……そうなるな」


 千乃。


「馬鹿じゃん!」


 真銀。


「お互い様だ」


 千乃。


「そうだけど!」


 真銀。


「……」


 千乃。


 顔を。


 両手で覆う。


「うわぁ……」


「もったいな……」


 真銀。


「何が」


 千乃。


「もっと」


「早く」


「話してればよかった」


 真銀。


「……」


 千乃。


「一緒に帰ったり」


「遊びに行ったり」


「できたかもしれないじゃん」


 真銀。


「……」


 千乃。


「告白だって」


「できたかも」


 真銀。


「……」


 千乃。


「なんで」


「何も言わなかったの?」


 真銀。


「言えなかった」


 千乃。


「なんで?」


 真銀。


「好きな相手に」


「好きだって言うのは」


「難しい」


 千乃。


「……」


 真銀。


「千乃だって」


「話しかけようとして」


「途中で止まっただろ」


 千乃。


「……見てたの?」


 真銀。


「見てた」


 千乃。


「えっ」


 真銀。


「何回も」


 千乃。


「うそ」


 真銀。


「本当」


 千乃。


「……」


 真銀。


「俺」


「ちょっと」


「期待してた」


 千乃。


「なにを?」


 真銀。


「千乃が」


「告白してくれるんじゃないかって」


 千乃。


「自分で言え!」


 真銀。


「言えなかった」


 千乃。


「私も!」


 二人。


 見つめ合う。


 そして。


 同時に。


 笑った。


 千乃。


「……馬鹿だね」


 真銀。


「ああ」


 千乃。


「でも」


 真銀。


「ん?」


 千乃。


「こっちの世界で」


「会えてよかった」


 真銀。


「……」


 千乃。


「もし」


「前の世界で」


「あのまま」


「終わってたら」


 真銀。


「……」


 千乃。


「真銀」


「好きって」


「言えなかったままだった」


 真銀。


「俺も」


 千乃。


「……」


 真銀。


「でも」


「今は」


「言える」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「千乃」


 千乃。


「なに?」


 真銀。


「好きだ」


 千乃。


「……」


 真銀。


「大好きだ」


 千乃。


「……」


 真銀。


「今度は」


「ちゃんと」


「言う」


 千乃。


 少し。


 笑う。


「私も」


「大好き」


 真銀。


「うん」


 千乃。


「……ねえ」


 真銀。


「?」


 千乃。


「今思ったんだけど」


 真銀。


「何だ?」


 千乃。


「もし」


「前の世界で」


「普通に」


「付き合ってたら」


 真銀。


「……」


 千乃。


「どんな感じだったんだろ」


 真銀。


「……さあ」


 千乃。


「真銀」


 真銀。


「何だ」


 千乃。


「想像してみてよ」


 真銀。


「急だな」


 千乃。


「いいから」


 真銀。


「……」


 少し。


 考える。


「……多分」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「一緒に帰る」


 千乃。


「普通」


 真銀。


「普通がいいんだ」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「帰り道で」


「今日あったことを」


「話す」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「たまに」


「寄り道する」


 千乃。


「いいね」


 真銀。


「それで」


「……」


 千乃。


「それで?」


 真銀。


「……手を繋ぐ」


 千乃。


「……」


 真銀。


「何だ」


 千乃。


「いや」


「真銀」


「そういうの」


「考えてたんだなって」


 真銀。


「悪いか」


 千乃。


「悪くない」


 真銀。


「……」


 千乃。


「かわいい」


 真銀。


「……言うな」


 千乃。


「なんで?」


 真銀。


「恥ずかしい」


 千乃。


「今さら!?」


 真銀。


「今だからだ」


 千乃。


「意味分かんない!」


 真銀。


「……」


 千乃。


 また。


 笑う。


 噴水の水。


 夜空。


 月明かり。


 前の世界では。


 できなかった。


 普通の話。


 普通の未来。


 けれど。


 今。


 二人は。


 それを。


 取り戻していた。


 千乃。


「ねえ」


 真銀。


「ん?」


 千乃。


「今度」


「散歩しよ」


 真銀。


「城下町?」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「いいぞ」


 千乃。


「二人でね」


 真銀。


「ああ」


 千乃。


「カイルとか」


「ついてこないように」


 真銀。


「……」


 千乃。


「どうしたの?」


 真銀。


「もう遅いかもしれない」


 千乃。


「え?」


 その時。


 庭の奥。


 茂み。


 がさっ。


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 がさがさっ。


 千乃。


「誰」


「そこ」


 カイル。


「…………」


 千乃。


「カイル」


 カイル。


「……」


 千乃。


「何してんの?」


 カイル。


「……散歩」


 真銀。


「夜中に?」


 カイル。


「……」


 千乃。


「しかも」


「茂みの中で?」


 カイル。


「…………」


 千乃。


「聞いてた?」


 カイル。


「聞いてない!」


 真銀。


「今の間は何だ」


 カイル。


「聞いてた!」


 千乃。


「カイル」


 カイル。


「すみません」


 千乃。


「帰って」


 カイル。


「びょえええええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 真銀。


「夜中だぞ!」


 千乃。


「近所迷惑!」


 カイル。


「ここ王城だろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


 千乃。


「だからって叫んでいい理由にはならない!」


 真銀。


「帰れ!」


 カイル。


「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


 どたどたどたどた!


 カイル。


 全力で。


 逃げていった。


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 千乃。


「雰囲気」


「壊れた」


 真銀。


「ああ」


 千乃。


「でも」


 真銀。


「ん?」


 千乃。


「楽しかった」


 真銀。


「……俺も」


 夜。


 噴水のそば。


 二人の時間は。


 少し騒がしく。


 それでも。


 確かに。


 幸せだった。


 夜。


 星霜王国。


 王城の庭。


 噴水のそば。


 千乃と真銀。


 二人だけの。


 静かな時間。


 ……だった。


「俺も彼女欲しい!!」


「……」


「……」


 千乃と真銀。


 ゆっくり。


 後ろを振り返る。


 そこには。


 さっき。


 追い返したはずの。


 金髪の勇者。


 カイル。


 なぜか。


 今度は。


 堂々と。


 立っていた。


 千乃。


「……帰ったんじゃなかったの?」


 カイル。


「帰った」


 真銀。


「じゃあ何でいる」


 カイル。


「戻ってきた!」


 千乃。


「帰れ!」


 カイル。


「話を聞けよ!?」


 真銀。


「何の用だ」


 カイル。


 ぐっと。


 拳を握る。


「俺も」


「彼女が欲しい!!」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 カイル。


「お前らばっかりずるい!」


 千乃。


「何が?」


 カイル。


「二人で夜の庭!」


「噴水!」


「月明かり!」


「大好き!」


「俺も!」


「そういうのが欲しい!」


 真銀。


「……」


 千乃。


「……」


 カイル。


「俺だって勇者だぞ!?」


 真銀。


「だから?」


 カイル。


「だからモテてもいいだろ!?」


 千乃。


「それは」


「そうかもしれないけど」


 カイル。


「だろ!?」


 千乃。


「でも」


 カイル。


「?」


 千乃。


「誰と?」


 カイル。


「……」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 カイル。


 そして。


 数秒。


 考えた。


「……いる」


 千乃。


「誰?」


 カイル。


「いるんだ」


 真銀。


「誰だ」


 カイル。


 びしっ。


 指を。


 ある方向へ。


 向けた。


「柚乃をくれ!!!」


 千乃。


「は?」


 真銀。


「は?」


 庭。


 静寂。


 そして。


 数秒後。


「誰が誰をくれるって?」


 後ろから。


 声。


 カイル。


「……」


 ゆっくり。


 振り返る。


 そこには。


 右目に眼帯。


 左腕に包帯。


 黒マント。


 ……ではなかった。


 普通の姿の。


 千羽柚乃が。


 立っていた。


 柚乃。


「お姉ちゃん」


 千乃。


「うん」


 柚乃。


「今」


「カイルさん」


「何て言った?」


 千乃。


「私に」


「柚乃をくれって」


 柚乃。


「へぇ」


 カイル。


「……」


 真銀。


「終わったな」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「ま、待て!」


 柚乃。


「何?」


 カイル。


「違う!」


 千乃。


「何が?」


 カイル。


「その!」


「言い方が悪かった!」


 柚乃。


「ほう」


 カイル。


「俺は!」


「柚乃と!」


「その!」


 千乃。


「その?」


 カイル。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 カイル。


「……」


「付き合いたい!」


 柚乃。


「嫌」


「即答!?」


 千乃。


「早かったね」


 真銀。


「一秒かかってない」


 カイル。


「せめて考えろよ!」


 柚乃。


「考えた結果」


「嫌」


 カイル。


「考えてない!」


 柚乃。


「考えたよ」


 カイル。


「本当に?」


 柚乃。


「うん」


 カイル。


「何秒」


 柚乃。


「……」


 カイル。


「……一秒」


 柚乃。


「考えてない!」


 千乃。


「カイル」


 カイル。


「何だよ……」


 千乃。


「まず」


「柚乃は物じゃないよ」


 カイル。


「分かってる!」


 千乃。


「じゃあ」


「なんで」


「くれって言ったの?」


 カイル。


「勢い」


 真銀。


「勢いで人をくれるな」


 カイル。


「……」


 柚乃。


「それに」


 カイル。


「?」


 柚乃。


「私は」


「誰かのものになりたいわけじゃないから」


 カイル。


「……」


 柚乃。


「付き合うかどうかは」


「私が決める」


 カイル。


「……はい」


 千乃。


「しゅんとしてる」


 真銀。


「当然だろ」


 カイル。


「でも!」


 急に。


 顔を上げた。


「俺は諦めない!」


 柚乃。


「え?」


 カイル。


「まずは!」


「俺という存在を!」


「知ってもらうところからだ!」


 千乃。


「もう知ってるよ」


 カイル。


「え?」


 柚乃。


「おまけ勇者」


 カイル。


「……」


 真銀。


「ぐずり勇者」


 カイル。


「……」


 千乃。


「泣き虫勇者」


 カイル。


「……」


 柚乃。


「イケメンだけど性格が残念な勇者さん」


 カイル。


「全部知ってるな!?」


 千乃。


「城下町で」


「めちゃくちゃ有名だよ」


 カイル。


「有名の方向性!!」


 真銀。


「残念な方だけどな」


 カイル。


「追撃するな!!」


 柚乃。


 少し。


 考える。


「……でも」


 カイル。


「!」


 カイルの目。


 一瞬で。


 輝く。


「でも!?」


 柚乃。


「彼女欲しいって」


「正直に言えるところは」


 カイル。


「……!」


 千乃。


「まずい」


 真銀。


「ああ」


 柚乃。


「ちょっとだけ」


「面白いと思う」


 カイル。


「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「まだ付き合うとは言ってない!」


 カイル。


「分かってる!」


「でも!」


「希望が!」


「希望が生まれた!」


 真銀。


「単純だな」


 カイル。


「愛の力だ!」


 柚乃。


「まだ愛はない」


 カイル。


「……」


 千乃。


「即死」


 真銀。


「さっきより効いてるな」


 カイル。


 しかし。


 数秒後。


 また。


 顔を上げる。


「よし!」


 柚乃。


「何?」


 カイル。


「明日から!」


「俺の好感度を!」


「爆上げする!」


 千乃。


「やめな」


 カイル。


「なぜ!?」


 真銀。


「ろくなことにならない」


 千乃。


「絶対に」


 柚乃。


「うん」


 カイル。


「俺は本気だ!」


 柚乃。


「その本気が怖い」


 千乃。


「分かる」


 真銀。


「めちゃくちゃ分かる」


 カイル。


「なんでだよ!?」


 そして。


 カイルは。


 柚乃の前に。


 すっと。


 立った。


 髪を整える。


 服を整える。


 そして。


 爽やかな笑顔。


「柚乃」


 柚乃。


「はい」


 カイル。


「明日」


「一緒に」


「城下町へ行かないか?」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 カイル。


「……?」


 柚乃。


「いいよ」


 カイル。


「……」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 カイル。


「……え?」


 柚乃。


「だから」


「いいよ」


 カイル。


「……」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 カイル。


「……え?」


 柚乃。


「聞こえなかった?」


 カイル。


「いや」


「聞こえた」


 柚乃。


「じゃあ」


 カイル。


「……」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 カイル。


「びょえええええええええええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 千乃。


「うるさい!!」


 真銀。


「泣きにくくする魔法は!?」


 千乃。


「効かなかった!!」


 柚乃。


「なんで!?」


 カイル。


「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「だから泣くなって!」


 真銀。


「喜びで泣いてる!」


 柚乃。


「うるさい!」


 夜の庭。


 せっかく。


 静かだった。


 二人の。


 大切な時間。


 そのすべてを。


 金髪の勇者が。


 盛大な。


 泣き声で。


 破壊した。


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 カイル。


「……?」


 千乃。


「カイル」


 カイル。


「何?」


 千乃。


「やっぱり」


「帰れ」


 カイル。


「びょえええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 柚乃。


「帰ってください」


 真銀。


「今度こそ帰れ」


 カイル。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


 その夜。


 カイルは。


 彼女ができる前に。


 王城の庭から。


 追い出された。


 ちなみに。


 翌朝。


 城下町。


「聞いたか?」


「ああ」


「おまけ勇者」


「とうとう」


「柚乃様に」


「一緒に出かけようって言ったらしいぞ」


「本当か!?」


「そして」


「OKをもらった」


「えっ!?」


「その瞬間」


「盛大に泣いた」


「……」


「……」


「……やっぱり」


「泣き虫勇者だな」


「うん」


「うん」


 こうして。


 カイルの。


 新しい二つ名。


 誕生。


 ――恋愛初心者勇者。


 カイル。


「それはちょっと嬉しい!」


 町の人。


「でも泣き虫勇者は継続です」


 カイル。


「なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 町の人。


「ほら泣いた」

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