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なんでおいてったのぉぉぉぉ!?

 その頃。


 ユミナリア皇国。


 皇城の前。


 千乃たちが。


 庭へ移動し。


 尋問編を終えた。


 ……まさに。


 その時だった。


「びょえええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 庭。


 しん。


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「……」


 千乃。


「今」


「なんか」


「聞こえた」


 真銀。


「気のせいだ」


 千乃。


「いや」


「真銀」


「この世に」


「気のせいで済ませちゃいけない声って」


「あるよ」


 真銀。


「……」


 ララ。


「主!」


「今の」


「カイルじゃない!?」


 千乃。


「うん」


 ライ。


「即答か」


 アイシィ。


「私も」


「カイルさんだと思います」


 真銀。


「……」


 千乃。


「アイシィまで」


 その時。


「びょえええええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 今度は。


 もっと。


 近い。


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 千乃。


「近づいてる」


 真銀。


「そうだな」


 千乃。


「逃げよう」


 真銀。


「待て」


 千乃。


「えー」


 真銀。


「なんで」


「逃げるんだ」


 千乃。


「だって」


「絶対」


「カイルだもん」


 真銀。


「だからだろ」


 千乃。


「……」


 ララ。


「カイル!」


「こっちだよー!」


 真銀。


「呼ぶな!」


 ララ。


「え?」


 千乃。


「ララ!」


「敵じゃないから」


「呼ばなくてもいい!」


 ララ。


「敵じゃない?」


 真銀。


「いや」


「敵ではないが」


「今」


「ちょっと」


「騒がしい」


 千乃。


「いつもじゃん」


 真銀。


「……」


 次の瞬間。


 庭の入口。


 ばたぁぁぁぁんっ!!


 扉。


 勢いよく。


 開いた。


 カイル。


「千乃ぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっっっっ!!」


 千乃。


「うわっ」


 カイル。


 走る。


 泣きながら。


 走る。


 全力。


「びょええええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 千乃。


「うるさっ」


 真銀。


「言うな」


 千乃。


「聞こえてる?」


 真銀。


「聞こえてる」


 カイル。


「おいていかれたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「何に?」


 カイル。


「びょぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


「俺イケメンなのにぃぃぃぃっっっっっっっっ!びょえっ、びょえっ、びょ、、、、、」


「びょえええぇぇぇぇぇっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 千乃。


「……」


 カイル。


「みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「置いていったね」


 真銀。


「ああ」


 千乃。


「わざとじゃないよ?」


 真銀。


「たぶん」


 千乃。


「……」


 カイル。


「たぶんって何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 千乃。


「ごめんごめん」


 カイル。


「ごめんで済むと思ってるのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 千乃。


「済むかなって」


 真銀。


「済まないだろ」


 カイル。


「びょええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 真銀。


「……」


 千乃。


「泣きにくくする魔法」


「効いてなかったね」


 真銀。


「今さら言うな」


 カイル。


「俺だけ!」


「俺だけ!」


「みんなで転移して!」


「俺だけ置いていかれて!」


「部屋に一人だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「……」


 カイル。


「最初!」


「誰もいなかった!」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「廊下!」


「歩いた!」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「誰もいなかった!」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「庭!」


「見た!」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「誰もいなかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「そりゃ」


「みんな転移したから」


 カイル。


「分かってるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 真銀。


「ならいいだろ」


 カイル。


「よくない!」


 ララ。


「おまけ勇者!」


「さみしかったの?」


 カイル。


「おまけ勇者って言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 ララ。


「じゃあ」


「泣き虫勇者?」


 カイル。


「変わってないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 ライ。


「ぐずり勇者」


 カイル。


「増やすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 アイシィ。


「騒音勇者」


 カイル。


「アイシィまでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 柚乃。


「引きずられ勇者」


 カイル。


「なんでそれ知ってるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」


 真銀。


「金髪勇者」


 カイル。


「それはただの特徴ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 ララ。


「魔王倒してない勇者!」


 カイル。


「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


「びょええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!」


 千乃。


「……」


 カイル。


「びょ、びょえ、千乃ぉぉぉぉぉぉっぉぉぉ!!」


 千乃。


「なに?」


 カイル。


「なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


 千乃。


「……」


「ごめん」


 カイル。


「軽いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 千乃。


「じゃあ」


 カイル。


「……?」


 千乃。


「抱きしめる?」


 カイル。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 千乃。


「……?」


 カイル。


「……」


 千乃。


「嫌ならいいけど」


 カイル。


「……」


「…………」


「抱きしめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 千乃。


「はいはい」


 千乃。


 カイルを。


 ぎゅっ。


 カイル。


「びょえええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 千乃。


「近い」


 真銀。


「カイル」


 カイル。


「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」


 真銀。


「もう泣くな」


 カイル。


「無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 ララ。


「無理なんだ!」


 ライ。


「感心するな」


 アイシィ。


「カイルさん」


「大丈夫ですか?」


 カイル。


「大丈夫じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」


 千乃。


「そっか」


 カイル。


「そっかじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 その時。


 庭の外。


 城下町。


 誰かの声。


「……あれ?」


 カイル。


「……」


「……?」


「勇者様?」


 カイル。


「……」


「……」


「びょええええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 町の人。


「……あ」


「おまけ勇者だ」


 カイル。


「聞こえたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 千乃。


「……」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 全員。


 同じことを。


 思った。


 ――今日も。


 元気だな。


 おまけ勇者。


 その日の庭は。


 尋問終了後とは。


 思えないほど。


 とても。


 とても。


 うるさかった。


 しばらくして。


 カイルの大号泣が。


 ようやく。


 ……ほんの少しだけ。


 落ち着いた。


 千乃。


「よし」


 真銀。


「何がよしなんだ」


 千乃。


「そろそろ」


「帰ろうか」


 ララ。


「どこに?」


 千乃。


「星霜王国」


 ララ。


「帰る!」


 ぴょんっ!


 千乃。


「ララ」


「元気だね」


 ララ。


「主の国!」


「帰る!」


 ライ。


「まあ」


「長居もしたしな」


 アイシィ。


「そうですね」


「千乃さん」


「星霜王国へ帰りましょう」


 柚乃。


「私も行く!」


 千乃。


「もちろん」


 カイル。


「俺も……」


 千乃。


「カイル」


「なに?」


「泣かない?」


 カイル。


「……」


「…………」


「努力する」


 千乃。


「不安」


 真銀。


「かなり不安だ」


 カイル。


「信用してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


 千乃。


「まだ泣いてるじゃん」


 カイル。


「これは泣いてない!」


 真銀。


「泣いてる」


 カイル。


「泣いてない!」


 ララ。


「泣き虫勇者!」


 カイル。


「泣いてなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」


 千乃。


「はいはい」


 真銀。


「帰るぞ」


 千乃。


「うん」


 千乃。


 そして。


 ふと。


 後ろを振り返った。


 そこには。


 パイライト。


 そして。


 エリシア。


 魔法の糸で。


 捕らえられている。


 二人。


 じっと。


 千乃たちを。


 見ていた。


 千乃。


「……」


 真銀。


「どうする?」


 千乃。


「うん」


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「……」


 千乃。


 少し。


 考える。


 そして。


 指を。


 すっ。


 動かした。


 しゅるるるる……。


 魔法の糸。


 ゆっくり。


 ほどけていく。


 パイライト。


「……?」


 エリシア。


「……?」


 ララ。


「主?」


 千乃。


「解放する」


 真銀。


「……」


 千乃。


「尋問は終わった」


 パイライト。


「だからって」


「俺たちを」


「解放するのか?」


 千乃。


「うん」


 エリシア。


「わたくしたち」


「また逃げるかもしれませんわよ?」


 千乃。


「うん」


 エリシア。


「……?」


 千乃。


「逃げるなら」


「逃げればいい」


 パイライト。


「……」


 千乃。


「でも」


 深紅の瞳。


 二人へ。


 真っ直ぐ。


「次」


「同じことをしたら」


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「……」


 千乃。


「もう」


「今回みたいには」


「終わらない」


 風が。


 庭を。


 吹き抜ける。


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「……」


 千乃。


 笑っている。


 けれど。


 その声は。


 冗談ではなかった。


 千乃。


「だから」


「もう」


「しないで」


 エリシア。


「……」


 パイライト。


「……」


 千乃。


「私は」


「あなたたちを傷つけたいわけじゃない」


 エリシア。


「……」


 千乃。


「ただ」


「仲間を傷つけられるのは」


「嫌」


 真銀。


「……」


 柚乃。


「……」


 ララ。


「……」


 ライ。


「……」


 アイシィ。


「……」


 千乃。


「それだけ」


 パイライト。


「……」


 魔法の糸。


 完全に。


 消える。


 自由になった。


 パイライト。


 エリシア。


 二人。


 けれど。


 すぐには。


 動かなかった。


 千乃。


「じゃあね」


 エリシア。


「……」


 パイライト。


「……」


 真銀。


「千乃」


 千乃。


「なに?」


「本当に」


「それでいいのか」


 千乃。


「うん」


 真銀。


「……」


 千乃。


「だって」


「私たち」


「帰るから」


 真銀。


「それだけか」


 千乃。


「それだけ」


 カイル。


「……」


 千乃。


「じゃあ」


 カイル。


「……?」


 千乃。


「帰るよ」


 カイル。


「急だな」


 千乃。


「星霜王国」


「待ってるから」


 カイル。


「……」


 千乃。


 右手を。


 前へ。


 すっ。


 伸ばす。


「――我らが歩むべき場所へ」


「時空の境界を越え」


「遥か彼方の地へ」


「道を開け」


 真銀。


「始まった」


 千乃。


「始めた」


 真銀。


「普通に開け」


 千乃。


「嫌」


 柚乃。


「お姉ちゃん」


「安定の厨二病!」


 千乃。


「柚乃まで!」


 ララ。


「主!」


「はやく!」


 千乃。


「はいはい」


 千乃。


 魔法陣。


 地面へ。


 広がる。


 星のような光。


 空間を。


 ゆっくり。


 歪ませた。


「――《星界回帰門》」


 ばっ。


 目の前。


 巨大な。


 光の門。


 開く。


 その向こう。


 見える。


 星霜王国。


 千乃。


「帰ろう!」


 ララ。


「帰るー!」


 ライ。


「行くぞ」


 アイシィ。


「はい」


 柚乃。


「わーい!」


 真銀。


「……」


「真銀」


「カイル?何だ?」


「置いていかないでね」


「絶対だよ?」


「善処します」


「びょええええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


「うるさいっ!」


思わず手で耳をふさぐ千乃。


「……」


「今度は」


「一緒に行こう」


 カイル。


「ほんと?」


 千乃。


「ほんと」


 カイル。


「置いていかない?」


 千乃。


「置いていかない」


 カイル。


「絶対?」


 千乃。


「絶対」


 カイル。


「……」


 千乃。


「よかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 千乃。


「泣くな」


 真銀。


「さっきから」


「泣くな」


 カイル。


「無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


 ララ。


「主!」


「今度こそ行こ!」


 千乃。


「うん!」


 そして。


 千乃。


 真銀。


 柚乃。


 ララ。


 ライ。


 アイシィ。


 カイル。


 順番に。


 光の門へ。


 向かう。


 千乃。


 一度だけ。


 振り返った。


 パイライト。


 エリシア。


 二人は。


 その場に。


 残っている。


 千乃。


「さようなら」


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「……」


 千乃。


 そして。


 門をくぐる。


 光。


 ぱああああっ。


 次の瞬間。


 門は。


 消えた。


 庭。


 残された。


 パイライト。


 エリシア。


 静かになった。


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「……」


 パイライト。


「帰ったな」


 エリシア。


「ええ」


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「パイライト」


「何だ」


「どうしますの?」


 パイライト。


「……」


 しばらく。


 沈黙。


 そして。


「……分からん」


 エリシア。


「……」


 パイライト。


「ただ」


 エリシア。


「……?」


 パイライト。


「次は」


「もっと上手く」


 エリシア。


「……!」


 パイライト。


「……」


「…………」


 エリシア。


「……」


 パイライト。


「姉上」


「何ですの?」


「さっき」


「もう同じことをするなって」


「言われたぞ」


 エリシア。


「聞こえていましたわ」


 パイライト。


「じゃあ」


「なぜ今」


 エリシア。


「……」


 パイライト。


「……」


 エリシア。


「それはそれ」


 パイライト。


「駄目だろ」


 庭。


 再び。


 静かになる。


 その頃。


 千乃たちは。


 光の門の先。


 星霜王国へ。


 無事。


 帰還していた。


 カイル。


「……」


 千乃。


「どうしたの?」


 カイル。


「……」


「俺」


「ちゃんと」


「一緒に帰ってきた」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「置いていかれなかった」


 千乃。


「うん」


 カイル。


「……」


「びょええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 千乃。


「なんで!?」


 真銀。


「結局泣くのか」


 カイル。


「嬉し泣きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 ララ。


「おまけ勇者!」


 カイル。


「今は違うだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 千乃。


「ただいま!」


 真銀。


「ただいま」


 ララ。


「ただいまー!」


 ライ。


「戻った」


 アイシィ。


「ただいまです」


 柚乃。


「ただいまー!」


 カイル。


「びょええええええええええええええええええええええっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」


 千乃。


「カイルも」


「ただいまって言って!」


 カイル。


「言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 こうして。


 長かった。


 ユミナリア皇国での。


 一連の騒動は。


 ひとまず。


 終わり。


 千乃たちは。


 自分たちの国。


 星霜王国へ。


 帰ってきた。


 ……そして。


 おまけ勇者も。


 ちゃんと。


 一緒だった。


 今回は。


 置いていかれずに。

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