第334話 また面白いアイテムが手に入りましたよ
地下19階の魔物はグリーンベアと言う大きなクマであり、大量の素材が手に入った。
「それにしても、冗談みたいな量だよな?」×ソヒョン
「ヨウ君のする事に驚いてたら身体が持たないわよ?」×アヤメ
「それにしても階層を2~3秒で殲滅だもんね、驚くなって方が無理があったりして」×テユン
「言っときますけど、アヤメさん達も同じ事が出来ますからね?」
「えっ?」×シュアン達
「・・・・・・・」×アヤメ達
「アヤメさん?」×シュアン
「あによ?」
「同類じゃないですか?」
「そんな訳無いでしょ?」
「一緒の事が出来るんですよね?」
「・・・頑張ったら出来るかもだけど?」
「・・・・・・・・」×シュアン達
「アヤメさん、アヤメさん、同類、同類♪」
「もう、ヨウ君。嬉しそうな顔しないでよー」
「私達もかなり強くなったつもりだけど、一生勝てる気がしないわ」×ソンイ
「私達の当面の目標はコトエ達でしょ?」×フィ
「そう言うこった、それも難しいんだけどな」×ソヒョン
「うふふ、頑張りましょ♪」×シュアン
「あれ? 僕達、目標から外されちゃった」×ツドイ
「敬語で喋りたいぐらいですよ?」
「んふふ、最初の頃は果敢に挑んで来たくせにー?」×ナギサ
「あー! 言わないで下さい! 本当に馬鹿でした」
「よく私達、死ななかったもんだ」×ソヒョン
「そこは、ヨウ君に感謝だよね?」×テユン
「怪獣じゃないんですからね?」
「そうか? ドラゴンも怪獣だろ?」×ソヒョン
「・・・・・・・・」×全員
「馬鹿! 変な空気になっちゃったでしょ?」×シュアン
「そ、そっちの話しじゃねえからな。勝手に誤解すんなよ?」
「誤解ってなんですか、ソヒョンさん?」
「な、なんでもありません!」
「にひひ、その話しは夜の方が良いんじゃない?」×ナギサ
「じゃ、夜に」
「本当に誤解なんだからなー」
「あはははは♪」×全員
魔物も居なくなった地下19階を走り抜け、いよいよボスが居る地下20階に行くことにした。
地下20階は普通に魔物を倒しながら進んで行ったが、道中で<発見>スキルに反応があった。
また、宝箱か隠し通路かなと思って、喜んで向かった。
すると、そこには白く輝く太く立派な竹があった。
名前は『白金竹』と言うらしい。
「うわ~ なにこれ? 真っ白で輝いてるよ?」×ナギサ
「シュアン知ってる?」
「いえ、私もこんなもの初めて見ました。そもそも、こんなに深い階層に来たのは初めてですから」
「そういや、そうだったわね」
「ふむふむ、どうやら竹の中に何か入ってるみたいですね」
「へえ~ じゃこれが宝箱代わりなんだ?」×ノノ
「楽しみですね~♪」×テユン
「テユンさんが斬ってみますか?」
「良いんですか? じゃ頑張ってみよっかな~」
「どぞどぞ」
「ではでは! えーい!」
ガンッ!
「か、かったーい! あぅぅ、手が痺れちゃったよー」
「うわっ、これ凄いわね。アダマンタイト製の武器なのに傷一つ付いてないわ」×ソンイ
「テユンで無理なら、私達では無理そうね」×シュアン
「そもそも、破壊不可かもよ? ダンジョンだしね~」×ノノ
「これは、何時ものパターンかもですね~」
「フフ、ダンジョンは後付けが多いですからね」×リラ
「どういう意味なのかな?」×テユン
「えとですね~ 破壊出来ない所や手に入らない物があったら、ボスの宝箱とかにキーアイテムがあるんですよ」
「へええ~ だから後付けって言ってるんだ~」
「そそ、ダンジョンって意地悪だかんね~」×ナギサ
「でも、僕もダンジョンに慣れてきましたから、『白金竹』は後回しにして先へ進みますね」
「んふふ、それが賢明かもね」×アヤメ
「フフ、ヨウ様はもう新人冒険者とは言えませんね」×リラ
「これからは、駆け出し冒険者って名乗ろうかな?」
「あんまり変わんない様な気がするね?」×ツドイ
「まあ、ダンジョンが出来てから、まだ2年も経ってないからベテラン冒険者なんて居ないかな?」×ノノ
「いつかベテラン冒険者って呼ばれるように、コツコツ頑張ります!」
「その頃には、既に伝説になってそうなんだけど?」×シュアン
「まあ、ヨウ君だからね♪」×アヤメ
「そんな事ないですー」
「んふふ、さあ次はボス戦だね」
「はい、頑張りますかー」
「ヤー♪」×全員
僕達は『白金竹』の場所を覚えてから、地下20階のボス部屋前まで来た。
流石に他の冒険者は居なかったので、早速皆でボス部屋へ入った。
すると、ボス部屋の中も竹林になっており、その竹林よりも大きな魔物が大木のように佇んでいた。
姿形はサイクロプスの様だが、大きさがおかしい。
名前はアトラスと言うらしい、今まで出会った魔物の中で間違いなく一番大きい。
それも見た事が無いぐらいの巨大な大剣を持っている。
「うわ~ おっきいわね~」×アヤメ
「ハハ・・・・・・」×シュアン達
「えっと、シュアンさん?」
「む、無理よ! 幾ら何でも死んじゃうわ」
「まだ、何にも言ってないのに~」
「言わなくたって分かるんだよ『戦ってみたいですか?』とかだろ?」×ソヒョン
「あはは、正解です!」
「アレは駄目だよ~ 私達なら死んじゃうよ~」×テユン
「了解です! では、ノノさん。速攻でどうですか?」
「フフ~ 了解です! ヨウ様♪」
「ええっ?」×シュアン達
「こんな強そうなボスにも、ソロで戦うんですか?」×シュアン
「あはは、まあ見てれば分かりますから」
ノノさんは巨大なアトラスに対しても、怯える事もなく平常心で向かって言った。
そして、数々のスキルを発動し、居合の構えをとった。
当然の様にアトラスは、巨大な大剣を振り被りノノさんに振り下ろした。
まるで災害の様な、その光景にシュアンさん達は息を飲む。
「魔掌空剣 双鏡連斬!」
カチン!
次の瞬間、鍔鳴りの音がボス部屋に響いた後、その場は静寂に包まれた。
アトラスが振り下ろした巨大な大剣は、ノノさんの頭上で止まっていた。
まるで、時が止まったんじゃないかと錯覚するほど異様な光景だった。
シュアンさん達は、何が起こったのか分からない様な表情をしていたが、時は動き出した。
ノノさんがスタスタと僕達の下へ帰って来る頃、アトラスの大剣がバラバラになりながら地面へ落下していく。
そして、巨大なアトラスの頭が落下してきて地面に転がったと思ったら、巨大なアトラスが倒れ地響きを上げた後、光の粒子となって消えて行った。
「お見事です。ノノさん」
「フフ~ 私もリラ姉に負けてられないからね♪」
「フフ、剣速はノノの方が速いかもしれませんね」×リラ
「またまた~ リラ姉ほど魔掌空剣を持続できないのは、分かってるんだからね?」
「フフ、お互いマダマダですね」
「そだね、ヨウ様に少しでも近づくために頑張らなきゃ」
「ハハ、何か怖い事言ってるぞ?」×ソヒョン
「き、聞こえなかった事にしましょう」×シュアン
「レベルって言うか、私達とは次元が違う気がするよ~」×テユン
「そんな事ないって」×ノノ
「ヒッ!」×シュアン達
「ちょっとー、怯えないでよー」
「す、すみません。ノノ様」
「なんで、様付けなのよー! 私は怖くないからね?」
「あはははは♪」×アヤメ達
「鍔鳴りの音が、耳から離れないかもだね?」×ツドイ
「んふふ、聞こえた時には死んでるもんね~」×ナギサ
「ヒィィ~~~」×シュアン達
「もう、止めてよね~ 本当に怖がられるでしょ?」×ノノ
「フフ、ヨウ様が私達に怖がられないように、力をセーブしてた気持ちが分かりますね」
「あ~ そっか。大丈夫ですよ、ヨウ様? 私達はヨウ様を怖がったりしませんから」
「あはは、ノノさん達も、こっち側に来てくれて嬉しいです♪」
「・・・・・・・」×アヤメ達
「言っときますけど、もう同じ立場ですからね?」
「ん~ アヤメだけ、そっち側かな~」×ナギサ
「ちょっと、なんで私だけなのよー」
「なんで嫌がってるんですか? 意義ありですー」
「あはははは♪」×アヤメ達
「・・・笑えねえって」×ソヒョン
会話に夢中になって、スッカリボスのドロップ品を忘れていたので、皆で確認することにした。
「うはー、メッチャ巨大な大剣がドロップしてるよー」×ノノ
「んふふ、流石にこれは持てないわね」×アヤメ
「ん~ 両手なら持てるかな~ よいしょ!」
僕はアトラスの大剣を抱き抱える様に持ち上げてみた。
「えええええええっ!」×全員
「あはは、持てました!」
「ヨウ君、振っちゃ駄目だよ?」
「ひゃああああああああ」×シュアン達
「シュアンさん達と模擬戦するとき、これでしよっかなー」
「こ、殺す気かーーーーーーーー!」×ソヒョン
「あははははは♪」×アヤメ達
「冗談ですよ?」
「本当にやりそうで怖いんだよ?」
「仮想アトラス戦の練習にならないかな?」
「アトラスと戦った方がマシだからな?」
「あれれ、僕の方が可愛いもんでしょ?」
「可愛いとか綺麗なのは、一等怖いって嫌ってほど分かったんだよ?」
「アヤメさん達も怖いって?」
「あっ!」
「んふふ、ソヒョン?」×アヤメ
「ご、誤解でありますサー!」
「にひひ、今日の夜にでもシュアン達とジックリと話し合おうね~♪」×ナギサ
「ええっ?」×シュアン達
「私達まで巻き込まないでよー」×ギュリ
「ソヒョンだけ、差し上げますからー」×ソンイ
「ソヒョンにリボン付けて箱詰めしなきゃ」×テユン
「私をラッピングするなー! お前等、本当に仲間かよ?」×ソヒョン
「うふふ、死ぬときは一緒だけど、死なないからさ?」×フィ
「天国が見れるかもね♪」×シュアン
「薄情者ーーー!」
「もう、話しが脱線し過ぎでしょ?」×アヤメ
「あはは、そう言えばドロップ品見てたんでしたね、えっとスキルは<熟成>ですね」
「へえ~ 名前の通り、お肉とかに使えそうなスキルみたいね」
「ですね、シオさんが喜びそうかも?」
「ねーねー、青い宝箱って初めてじゃない?」×ナギサ
「確かに。宝箱は金宝箱と青宝箱みたいですね、どっちから開けます?」
「そりゃ、青い方でしょ?」
「あはは、ではではー・・・えっと、アトラスの盾ですね。普通のサイズになるのかな?」
「盾か~ 私達って盾持ち居ないからね」×ノノ
「続いて金宝箱いっきまーす! えっと、『白金雀』って名前みたいです」
「あーーー!」×アヤメ達
「それって、アレじゃない?」
「フフ、やはりキーアイテムがありましたね」×リラ
「先にあの白金竹見つけてなかったら、分かんなかったわね?」×ナギサ
「なるほどね、こういう感じなんだ?」×テユン
「そそ、ダンジョンあるあるだよ」×ツドイ
「ちょっと早いけど、今日は白金竹を確認してから帰りましょうか」
「ヤー♪」×全員
地下21階に下りて転送クリスタルに触っておこうかと思ったけど、次もボス戦をするので次回の楽しみにすることにした。
ボス部屋から出て、白金竹の所へ戻ると早速『白金雀』を<虚空界>から取り出してみた。
どうやって使うのか分からなかったけど、自然に『白金雀』が動きだしキツツキの様に白金竹をクチバシで突きだした。
しばらく不思議そうに見ていると、白金竹に穴が開いたのか、そこから白い煙が大量に出て来た。
そのまま『白金雀』は消えてしまい、煙が出終わると白金竹も消えてしまった。
「もう、何なのかな? 全然分かんないわ」×アヤメ
「何か変化があった、ヨウ君?」×ナギサ
プルプル! 「全然分かんないですね~」
「フフ、ヨウ様。白金竹から出て来た煙が消えていませんよ?」×リラ
「あっ! 本当ですね」
「ああっ!」×シュアン達
「僕にも分かったよ」×ツドイ
「なるほどね。本当にダンジョンは不思議なとこですね~」
白金竹から出て来た白い煙は、一カ所に留まりフヨフヨと浮いていた。
まるで、筋斗雲みたいだなと思っていたら、<鑑定>したところ本当に筋斗雲と言う名前だった。
「うはーーー!」×全員
「まさか、この上に乗れたりすんのかよ?」×ソヒョン
「乗れるような気はしませんけど、試してみますね」
筋斗雲の上に軽くジャンプして飛び乗ると、本当に乗れちゃった。
「あはは、乗れちゃいました♪」
「おお~~~!」×全員
「これ凄いですよ? ある程度形も変えれるし、自由に動かせるみたいです」
「へえ~ 凄いじゃない。気持ち良さそうね?」×アヤメ
「でも、空を飛べる私達じゃ、有難みも半減かな?」×ナギサ
「そうでもないですよ? ちょっと形を変えたらソファーみたいに座れますし、すっごくフカフカで気持ち良いです」
「・・・ちょっと欲しいかも?」×ツドイ
「ちょっとじゃないよー、メッチャ欲しいですー」×テユン
「あはは、他にも白金竹あるか探しますか? 『白金雀』なら後7つありますし」
「探すーーー♪」×全員
「了解です!」
皆で手分けして白金竹を探し回ったところ、意外と幾つか発見することができた。
どうやら地下20階だけじゃなく、竹林フィールドに点在しているようだ。
僕達は合計8つ発見し、筋斗雲を8つ手に入れた。
ちゃんと<虚空界>にも収納することが出来たので、何時でも取り出せるのが嬉しかったりする。
全員分には足りないので、とりあえず僕達とシュアンさん、テユンさんが取得することになった。
残りは、また明日手に入れる事にしてダンジョンを引き上げる事にした。
クランメンバーも欲しがるだろうから、皆の分の『白金雀』も集めとかなきゃね。
ダンジョンを出て、とりあえずギルドに素材を売りに行くことにした。
受付嬢さんにお願いすると、個室を用意してくれヤン部長まで来てくれた。
「ダンジョン探索お疲れ様でした」×ヤン部長
「ありがとうございます。忙しいのに僕達の為に来てくれて、すみませんです」
「いえ、そんな事は気にしないで下さい。期待もありますから」
「あはは、じゃ期待には応えないとですね~」
僕は早速、今日の収穫をテーブルの上に積み上げていった。
シュアンさん達も出していったので、テーブルの上だけでは乗り切らなかった。
「・・・・・・・・・・」×ヤン部長・受付嬢達
「ま、まさか、これは今日だけのドロップ品なのですか?」
「そうですよ? ちょっと狭くて全部出し切れないんですけどね」
「す、すみませんでした。直ぐに他の部屋を用意致します」
「ゆっくりで良いですよ?」
「えっ? こ、これはクリムゾンサーペントの皮」
「ええっ?」×受付嬢達
「それも、こんなに大量に・・・これを全部卸していただけるのですか?」
「んふふ、その反応から察すると、とっても欲しいみたいね?」×アヤメ
「はい、正直に言いますと、喉から手が出るほど欲しい一品です」
「そんなに高く売れそうな素材なのに、シュアン達知らなかったの?」×ナギサ
「私達は1パーティで探索してましたから」×シュアン
「たぶん、それはレイドを組んで行くような魔物なんだよー」×テユン
「でも、シュアン達だけでも倒せたよね?」×ツドイ
「そ、それは本当ですか?」×ヤン部長
「結構ギリギリでしたけど、単体なら倒せました」×シュアン
「それは素晴らしい♪ これから依頼することは可能でしょうか?」
「ええっ!」×シュアン達
「ハハ、私達だけじゃ結構怖い魔物なんですけど?」×フィ
「あっ! 馬鹿、そんな事言ったら・・・」×ギュリ
「フフ、それでしたら少し鍛えないとなのでは?」×リラ
「イイイイイイイイッ!」×シュアン達
「ど、どーすんだよ?」×ソヒョン
「ご、ごめんってば、つい言っちゃったのよー」×フィ
「あはは、大丈夫ですよ! あの程度なら慣れたら直ぐに余裕になりますから」
「お、終わった・・・」×シュアン達
何故かシュアンさん達は悲壮な表情になっていたが、打って変わってヤン部長は笑顔になっていた。
査定には時間が掛かるそうなので数だけ把握して貰い、受取は明日にして貰う事にした。
「そう言えば三日月様。『力拳』のウェイから伝言を頼まれております。ダンジョンから帰ったら連絡が欲しいと言っておりました」
「ウェイさんから? なんだろ?」




