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第333話 やっぱりダンジョン探索は楽しいです

評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。


 ギルドを出た僕達は、そのまま北京上級ダンジョンへ向かった。


 ダンジョンに到着すると、今日も結構順番待ちの冒険者が並んでいる。


 僕達も最後尾に並んでから、今日は地下10階からスタートすることにした。


 シュアンさん達と楽しく会話しながらなので、待ち時間も気にならなかった。



「ねーねー、ヨウ君」×テユン


「なんですか、テユンさん?」


「一度ヨウ君のボス戦も見てみたいんだけど、駄目かな?」


「良いですよー」


「わーい、ありがとー♪」


「んふふ、ヨウ君のボス戦を見ても、参考にはならないかもよ?」×アヤメ


「ヨウ様が本気で動いたら、私達でも見えないからね~」×ノノ


「今日は、ちゃんと参考になるように倒しますから」


「そんな事、出来るのかな?」×ナギサ


「でーきーまーすー」


「あはは♪」×全員



 地下10階のボス部屋に到着すると、今日は誰も並んでいなかったので、そのまま突入することにした。



「ではでは、見てて下さいねー」


「うん、頑張ってね、ヨウ君」×テユン


「はいですー」



 僕はレアボスである巨人兵の前にスタスタと歩いていき、拳を握り込んだ。


 シュアンさん達にも分かり易くなるように、素手で倒す事にした。


 巨人兵は僕が近づくと直ぐに、巨大な大剣で上段から斬り下ろしてきた。


 巨体から繰り出される斬撃は、なかなか迫力がある。


 次の瞬間、振り下ろされた巨大な大剣は粉々になって吹き飛んだ。



「ええっ?」×シュアン達


「えっと、本来なら回避して反撃するところなんですけど、部位破壊すると報酬が増えるみたいなので武器も壊しちゃいます」



 それからも巨人兵は巨大な拳や蹴りを繰り出してきたが、僕は迎撃するように悉く拳で砕いていった。


 そして最後は巨人兵の胴体に寸勁を放ち、背面を吹き飛ばすと光の粒子となって消えていった。



「どうですか? 分かり易かったでしょ?」


「・・・・・・・・・」×シュアン達


「んふふ、ねっ? 参考にはならないでしょ」×アヤメ


「ハハ、なんか巨人兵が可哀そうでした」×テユン


「ククッ! 僕は逃げ出さない事を褒めてあげたいね」×ツドイ


「少なくとも、戦いには見えなかったよな?」×ソヒョン


「私達とはレベルが違い過ぎるのは分かりましたね」×シュアン


「なんで金属製の大剣が粉々になるのかしら?」×ギュリ


「あまり深く考えちゃ駄目よ?」×ソンイ


「ヨウ君への攻撃は砕け散るって事よ?」×フィ


「なるほど~」×シュアン達


「あの~ ちょっと誤解されてるような?」


「あはは、でも部位破壊なんて考えた事もなかったよ。素材が沢山ドロップしてるもんね~」×テユン


「そう言えば、ドロップ品はまだ見てなかったよね」×ナギサ


「そうですね。皆には、まだ見せてなかったかも?」


「んふふ、良い物あったかな?」


「えっとですね~ 各種素材とスキルは<修理>ですね、これ凄いんですよ成長していくスキルらしいんです」


「へえ~ そんなスキルもあるんだね」×ノノ


「フフ、なるほど。<鑑定>では、習熟度を高めていくと効果が上がっていくとありますね」×リラ


「これから何か壊しても直せるようになるのかな?」×ツドイ


「習熟度次第では、何でも直せるようになるかもですね~」


「また、人外に・・・コホンッ! また、何でも出来るようになっちゃうね」×テユン


「思いっ切り、人外って言っちゃってますー」


「ふみゃー 頬っぺた引っぱっひゃらめらよー」


「ぷにぷにしてて、引っ張ると気持ち良いかも?」


「ふみゃー」


「あはははは♪」×全員


「それで宝箱は何だったの?」


「えっとですね~ 普通の宝箱が宝石箱で、銀宝箱がアムリタ5本ですね」


「へえ~ アムリタは久しぶりね?」×ナギサ


「ちょ、ちょっと待って。冗談でしょ?」×ソンイ


「どうしたのよ、ソンイ?」×ギュリ


「<鑑定>したら、なんか凄い事が書いてあるんだけど」


「止めてよ見るのが怖くなるでしょ?」×フィ


「かはっ! 全身の細胞がリフレッシュされ、寿命が延びると言われている奇跡の霊薬だと?」×ソヒョン


「さ、流石に冗談みたいなんだけど?」×テユン


「さっきの言葉からしたら初めて手に入れたんじゃないのよね?」×シュアン


「そうですね~ 日本で何度か手に入れたかな」


「こんなのあっても死蔵決定なんだよね」×ツドイ


「フフ、飲み続けたら死ねなくなりそうですからね」×リラ


「・・・・・・・・」×シュアン達


「これ、エリクサーに匹敵する霊薬なんじゃ?」


「ん~ たぶん?」


「たはっ! あ~ また頭が痛くなってきたわ」


「んふふ、私達は何も見なかった! それで良いでしょ?」×アヤメ


「ええ・・・尊敬するわ、アヤメさん達?」


「私達も最初はちゃんと驚いたわよ?」


「使う事がないんだから、まあ良いかなって感じだよね」×ナギサ


「もし、使ったら寿命が3000年とかになっちゃたりして?」×ツドイ


「あはは、そうなったら呪いみたいですね~」


「フフ~ ヨウ様だったら何時か誰かに使っちゃいそうだけど?」×ノノ


「僕より先に、老衰で死にそうなクレセントメンバーがいたら、使っちゃうかもですね」


「それは狡いわよ? ヨウ君」×アヤメ


「念のために僕達も持っとこうかな」×ツドイ


「駄目ですー! これだけは渡しませんからね?」


「ブーブー 横暴だー」×アヤメ達


「あはは、可愛い豚さんですね♪」



 シュアンさん達は皆頭を抱えていたが、僕達は初めてじゃないので気にせず先へ進む事にした。


 サクサクと先へ進んで行き、地下13階へ辿り着いた。


 此処から先は、僕達も初めての階層だ。



「確かシュアンさん達も、この階層は初めてでしたっけ?」


「ええそうよ、少し緊張するけどワクワクするわ♪」×シュアン


「その気持ち分かりますね。何度繰り返しても興奮しちゃいますよね♪」


「初見の魔物は私達で倒しましょうか」


「やる気に満ちてるわね~ じゃ任せましょうか?」×アヤメ


「お手並み拝見します!」



 そんな話しをしていると丁度、魔物が此方に向かってくるようだ。


 僕達は全員迎撃態勢を整え、魔物が来る方向を見た。


 どうやら、初見の魔物はヘビの様だ。


 しかし、普通の魔物サイズではなく、まだ距離があるのに巨体なのがハッキリと分かる。


 竹林を薙ぎ倒しながら、真っ赤な巨体をうねらせて向かってくる。



「・・・・・・・・・」×シュアン達


「えっと・・・任せても良いんだよね?」


「んふふ、頑張ってねー♪」×アヤメ


「「「「「「大き過ぎやろーーー!」」」」」」



 その魔物の名前はクリムゾンサーペントと言うようだ。


 辺り一面竹林の緑で覆われているため、真っ赤な魔物が異様に映る。


 目の前で見ると全長30メートル、胴回りは3メートルはありそうだった。


 それだけの巨体にも関わらず、動きも速くシュアンさん達に襲い掛かった。


 シュアンさん達は迫力に負けているいるのか、逃げ回っている。



「し、死んじゃう~」×テユン


「なに言ってるのよ? ベヒーモスに比べたらスライムみたいなもんでしょ」×アヤメ


「そんな事言ったってデカすぎるだろー」×ソヒョン


「思いっ切り攻撃したら良いんだよ、頑張れー」×ナギサ


「もう、分かったわよ」×シュアン



 シュアンさんはナギサさんの言葉を受け、クリムゾンサーペントに斬り付けた。


 シュアンさんの刃は、クリムゾンサーペントの胴体に深い傷を負わせて皆の表情が少し緩んだ。


 だが次の瞬間! クリムゾンサーペントは、その痛みにのたうち回りメチャクチャに暴れ回った。



「うぎゃあああああああああーーーーーーー!」×シュアン達


「ちょ、ちょっとシュアン、こんなのどうすんのよ?」×ソンイ


「私にも分からないわよー」



 カチン!



「えっ?」×シュアン達



 暴れまくるクリムゾンサーペントは、リラさんの唾なりの音が終わると同時に輪切りになって地面に転がり、光の粒子となって消えていった。



「フフ、少し恐れすぎですよ?」×リラ


「た、助かったー」×シュアン達


「ククッ、大きい魔物は、迫力があるからね」×ツドイ


「それにしても、どれだけ速い攻撃をしたんですか、全く見えなかったんですけど?」×ギュリ


「防御力は低そうだったので、唯斬っただけですよ?」×リラ


「・・・・・・・」×シュアン達


「ん~ ヘビの弱点は頭ですから、シュアンさん達でも楽に勝てると思いますよ?」


「ハハ、レベルが違い過ぎて参考にならないかも?」×フィ


「あはは、直ぐに慣れますって♪」



 それからシュアンさん達は叫びながらも果敢に挑んで行き、単体なら倒せる様になってきた。



「お~ パチパチパチ!」×アヤメ達


「もう、慣れたかな?」


「ハァーハァー、ヨウ君は、あんなに大きな魔物でも全然怖くないの?」×シュアン


「えっと、以前にもデザートワームって言う、同じぐらい大きな魔物がいたんで慣れちゃいました」


「うはーーーー!」×シュアン達


「そう言えば強さだけじゃなく、経験も天と地ほど違うんだった」×テユン


「んふふ、そそ慣れたら一緒よ?」×アヤメ


「大きい魔物は倒し買いがあって楽しいからさ♪」×ナギサ


「フフ~ さあドンドン行こっかー」×ノノ


「ファイトー!」×アヤメ達


「うひーーーーー!」×シュアン達



 口では弱音を吐いていたが、何十体も倒して行くうちに余裕がでてきたようだ。



「ふぅ~ それにしてもミナミさんの武器は凄いわ」×シュアン


「フミさんの防護服もね、凄く動きやすいもの」×フィ


「動きやすいだけじゃないよー 私の矢でも刺さらないからね~」×ナギサ


「ええっ?」×シュアン達


「あの即死矢がですか?」×ソンイ


「消滅矢って言った方が良いんじゃないかな?」×テユン


「破壊矢だろ?」×ソヒョン


「弾幕矢かも?」×フィ


「あ~ マシンガンなんて比べ物にならない連射なのに必中で、絶対貫通するからね」×ギュリ


「死神矢ってところかしら」×シュアン


「アンタ達ね~ メチャクチャ言い過ぎよ?」×ナギサ


「あはははは♪」×全員


「ヒーヒー、お腹痛いー♪」×アヤメ


「なに、一人でウケ捲ってるのよ?」


「ナギサも僕の事、言えないよね?」×ツドイ


「私の矢なんて、可愛いものでしょ?」


「とりあえず、ミサイルに謝りなさい」×アヤメ


「あはは♪」×ヨウ


「ひどいーーー! 最終兵器に笑われたー」×ナギサ


「僕は最終兵器じゃありませんー」


「あはははは♪」×全員



 クリムゾンサーペントからは、とても綺麗なヘビ皮がドロップし、フミさんが喜びそうだ。


 それも綺麗なだけじゃなく、運気が上がる効果もあるらしい。


 この素材でフミさんに防具を作って貰ったら、またとっても良い装備が出来そうだ。


 僕達は気分良く先へ進んで行き、地下15階へ辿り着いた。


 この階層の魔物はホワイトタイガーと言う、大きな虎だった。


 本当にこのダンジョンは大型の魔物ばかりである。


 シュアンさん達も吹っ切れたのか、巨大なホワイトタイガーに果敢に挑んで行き、見事に倒し切っていた。


 僕達も負けてられないので、次々と撃破していく。


 ホワイトタイガーからも上質な皮や牙等の素材を入手していった。


 だが残念なことにスキルは、過去に入手した事があるダブりばかりなんだけど、これは仕方ない。


 スキルのストックが増えるんだから、嬉しい限りなんだけどね。


 それからも魔物を倒しながら階層を進めて行くが、ある事に気付いた。


 他のダンジョンに比べると、このダンジョンは魔物の数が少ない。


 やはり、大型の魔物ばかりだからだと結論付けた。


 そこで僕は、地下19階に辿り着いたとこで、ちょっと試したい事があったので皆に相談することにした。



「皆さん、皆さん、ちょっと試したい事があるんですけど?」


「えっ?」×シュアン達


「・・・・・・・・・」×アヤメ達


「ちょっと待ってください、何故そんな目で僕を見るんですか?」


「だって、ヨウ君がそんな事言う時って、何時も信じられない事するんだもの?」×アヤメ


「フフ、また驚かされてしまいそうですね?」×リラ


「私達避難しといた方が良いかな?」×ナギサ


「ダンジョン壊れないかな?」×ツドイ


「ひゃー、生き残れるかな~」×ノノ


「ええっ?」×シュアン達


「私達なら確実に死んじゃうよー」×テユン


「・・・上の階層に戻ったぐらいじゃ、危なそうね?」×シュアン


「あの~ 僕の事、誤解してません?」


「ある意味、信頼してるわよ?」×アヤメ


「そそ、ぜえ~~~ったい、凄い事するんだもの」×ナギサ


「ずえぇ~~~ったい、誤解してます~ そんなに危ない事しませんからね?」


「ハハ・・・」×シュアン達


「ほら~ アヤメさん達が変な事言うから、シュアンさん達が怯えてるじゃないですか?」


「シュアン。何か言い残す事はある?」×アヤメ


「遺言書とかあるかな?」×ツドイ


「待て! ちょっと待て! 私達死ぬのか?」×ソヒョン


「あはは、冗談よ♪ 半分ね?」×ナギサ



 ガクガク! ブルブル! ×シュアン達



「だーーー! そんなに危ない事しませんからーーー」


「あはははは♪」×アヤメ達


「笑えないんだけど?」×シュアン達


「もう、アヤメさん達、酷いんだから~」


「良く言うわ、ヨウ君が何時も、とんでもない事をするからでしょ?」


「聞こえませーん!」


「もう、私達はどうしてたら良いの?」


「そのまま、ジッとしてて下さい。直ぐに終わりますから」


「ハハ、本当にちょっと怖くなってきたわ?」



 本当に皆は僕の事を、どう思っているんだろうと疑惑を感じつつも、試したい事を実行することにした。


 よし! こんな感じかな。



「じゃ、いっきまーす! ほっ!」



 シュバッ!



「えっ? 何か飛んでいったみたいだけど?」×シュアン


「よし! 大成功だー♪」


「もう、終わったんだ?」×テユン


「なんだよ? 散々脅かしといて大した事ないじゃないか」×ソヒョン


「本当にそう思う? アヤメさん達が驚いてるんだけど?」×シュアン



 僕もアヤメさん達を見ると、皆驚き固まっていた。


 流石アヤメさん達。僕がやったことに気付いたのかな?



「ま、まさかだよね?」×ナギサ


「フフ、間違いないかと」×リラ


「僕達の探知範囲じゃギリギリだからね」×ツドイ


「あの、身の毛もよだつブレード見たでしょ?」×ノノ


「ええ、そうね。アレが失速するとは思えないわ・・・」×アヤメ


「一体なんの話しをしてるんですか?」×ギュリ


「もうすぐ、分かるよ」



 流石ツドイさん。僕が<念動力>スキルで掻き集めている物を、ちゃんと把握しているようだ。


 しばらくすると、前方から大量の魔物素材とスキルオーブが集まってきた。



「嘘だよな? 嘘だと言ってくれ」×ソヒョン


「私も目を疑ったけど、やっぱりそうなんだ?」×アヤメ


「あはは♪ 分かっちゃいました? じゃ発表しますね~ 『階層殲滅斬』大成功ですー」


「くはっ!」×全員


「いや~ <風斬>を巨大な三日月型のブレードにして飛ばしただけなんですけどね。


全ての魔物を捉えるとなると、高さが難しかったですね~


階層の一番奥まで届くように調整しないとだし?


でも、魔物が大きいし数も少ないから成功したようなもんですけどね」


「・・・・・・・・」×全員


「ハハ、大量の竹や宝箱まであるんだけど?」×フィ


「あ~ 魔物と一緒に斬っちゃったんで、ついでに集めちゃいました。宝箱は竹藪の上にあったみたいですね」


「やっぱり、とんでもない事だったじゃないですかー」×シュアン達


「あはは♪」


「ヨウ君は、こう言う事、平然とするんだよ・・・」×アヤメ


「私達を驚かす為に、黙ってやることもあるからね~」×ナギサ


「僕、物事に動じない方なんだけど、顎が外れちゃいそうな時があるよ?」×ツドイ


「フフ~ ヨウ様の素敵な一面ですね」×ノノ


「フフ、他の冒険者が居たら使えない技ですね?」×リラ


「あっ?」×全員


「ちゃ、ちゃんと他の冒険者が居ないか確認してから、やりましたからね? ホントですよ?」


「危険人物確定です!」×シュアン達


「なんでですかー!」


「あはははは♪」×全員




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