第331話 ダンジョンは夢のある所なのです
評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。
「か、身体が軽い! 嘘だろ?」×ソヒョン
「うふふ、相変わらず、信じられない事をしますね?」×シュアン
「うわっ! うわーーー♪」×メイリン達
「皆さん、ステータスが2倍になってるので、動きに慣れるまで注意して下さいねー
シュアンさん達は、2倍でも慣れるのが大変だと思うから特に注意です!
メイリンさん達は、今日中に最大10倍ぐらいまで上げますからね~」
「うはっ!」×メイリン達
「・・・今でも、歩き難いぐらいなんですけど?」×メイリン
「んふふ、大丈夫よ! 5倍ぐらいまでなら直ぐに慣れるから。そこからは、大変だと思うけど頑張ってね」
「うひゃ~~~」×シュアン達・メイリン達
皆は其々2倍にまで跳ね上がったステータスに慣れるため、身体を動かしているが、見てて面白いぐらい戸惑っている。
特にシュアンさん達は、元々のステータスが高いため、2倍でも体の制御が大変だ。
それでも、何とか動ける様になってきたみたいなので、魔物相手に試して貰う事にした。
運よく単体のラージオーガを見つけたので、まずはメイリンさん達から試して貰う事にした。
出来るだけ、何時も通りの戦闘を心掛けてとアドバイスしたけど、大きな魔物との戦闘に慣れているのか危なげなく倒し切っていた。
「あわわ! た、倒しちゃった?」
「う、嘘? これならゴーレムと変わらないぐらいじゃない?」
パチパチパチ!
「お見事ですー、ではでは、ステータス3倍で行きますね~」
「うはーーー!!!!!」×メイリン達
昨日、僕達が倒したラージオーガのモンスターエリアに近づいてきたので、そっちはシュアンさん達に頑張って貰う事にした。
僕が広範囲に<スタン>を放ち、ドロップ率を上げてから、シュアンさん達の戦闘が始まった。
流石に短期間でステータスを急激に上げた経験があるので、もう今のステータスに順応してきている。
多勢であるラージオーガに対し、魔法で足止めをしてから各個撃破する作戦のようだ。
まだ2倍になったステータスに慣れていないようだが、着実にラージオーガを倒していく。
「す、凄い! 楽しい~♪」×テユン
「あはは、自分の身体じゃないみたいだな」×ソヒョン
「うふふ、これならいけるわ」×シュアン
「皆、殲滅するわよ!」
「「「「「おーーー♪」」」」」
流石に中国の至宝と呼ばれるパーティだけあり、着々と動きを制御していき、ラージオーガ相手に無双していった。
30分ほど経っただろうか。遂に、モンスターエリアを殲滅してのけた。
結構疲れたみたいだったけど、シュアンさん達は良い笑顔で喜びを称え合っている。
「お見事ですー」
「ありがとう。ヨウ君」×シュアン
「それにしても、<強化魔法>って凄いわ」×ギュリ
「今なら、どんな魔物にも勝てそうなぐらいよ」×フィ
「んふふ、ベヒーモスでも?」
「ごめんなさい。調子に乗りました・・・」
「あはははは♪」×全員
ふと、メイリンさん達を見ると、なにやら驚いているようだった。
「どうしたんです、メイリンさん?」
「だって、あんなに強い人達を見た事が無いから・・・」
「うふふ、私達なんかで驚いていたら駄目よ?」×シュアン
「だよな~ 私達なんて比べ物に成らないぐらいの化物・・・」×ソヒョン
「んふふ、何か言った?」
「な、何にも言って無いですサー」
「あはは、ソヒョン。肩が凝ってるんじゃない?」
「だ、大丈夫です! アヤメさん、ナギサさん、目が怖いです」
「「誰が化物だってー!!」」
「あひゃー! そ、そこは肩じゃないですー!! あはははは♪ そ、そこは駄目ーーー!!!」
「あはは、自業自得だよ♪」×テユン
せっかく、シュアンさん達がモンスターエリアを殲滅してくれたので、昨日と同じようにタケノコと立派な竹を採集することにした。
メイリンさん達は、今までに見た事も無いような、立派な竹とタケノコに驚いていた。
もちろん、メイリンさん達の分も<虚空界>へ収納して上げると、とても喜んでくれた。
借金がどれぐらいあるのか分かんないけど、結構高額なのかもしれない。
引き続きメイリンさん達には戦闘を頑張って貰い、少しずつバフを3倍4倍と上げていった。
「だんだん、上げたステータスにも慣れてきましたねー」
「そうですか? 次から次へと魔物が出て来るから、考える余裕がありません」
「あはは、いっぱい戦って稼がないとね」
「あの、先程から赤いSPオーブみたいなのを、習得させて貰ってるんですけど?」
「気にしない、気にしない、ささ! 次行きますよー」
「は、はいー」×メイリン達
赤いSPオーブに疑問を持たれる暇を与えず、AGIから上げて貰った。
とりあえず、素早さや回避重視でAGIを上げて貰うのが良いだろう。
そして、地下12階へ辿り着くと、次は一角オーガと言う額に角があるオーガと遭遇した。
ラージオーガより身体が大きく、筋肉が異常に発達しており見るからに強そうだ。
「本当に、このダンジョンって大型の魔物が多いわね」
「そうなんです。なので、中々攻略が厳しくて・・・」×シュアン
「えっ? 魔物が大きい方が、倒し甲斐があって楽しくない?」
「僕も、そう思うんだけど?」
「ヨウ君達は強すぎなんですー、普通は魔物が大きいと倒すのに苦労するんですよ?」×テユン
「まあ、そうだよな。中々急所に攻撃できないからな」×ソヒョン
「槍なら何とかって感じだもんね」×ソンイ
「まあ1匹だけみたいだし、メイリンさん達に行って貰いましょうか」
「ええっ!」×メイリン達
「私達で、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫、大丈夫♪ ステータス5倍にするからさ頑張って」
「うはーーー!!!!!」×メイリン達
メイリンさん達は、なんやかんや言いながらも懸命に戦い、見事に一角オーガを倒して見せた。
「か、勝てた?」
「もう私、何が何だか、分かんなくなってきたんだけど?」×ナーナー
「大型の魔物は、基本戦い方は同じですからね~」
「私達も付いてるし、安心して戦ってね」
「ハ、ハハ・・・まだ、やるんですか?」
「んふふ、ドンドンいこー!」
「うひぃーーー!!!!!」×メイリン達
それからも、メイリンさん達とシュアンさん達で、一角オーガをサクサクと倒していった。
「あっ! また、モンスターエリア見つけちゃいました」
「外国のダンジョンって、本当にモンスターエリアが多いよね」
「しかも、今回は少し多いですね、5~600体ぐらいかな?」
「ふむふむ、じゃあシュアン達・・・」
「ま、待って! そろそろ、ヨウ君達も戦いたいんじゃないかなって思うんだよね?」×テユン
「良く言った。テユン!」×シュアン達
「ん~ それじゃあ、お言葉に甘えて僕達でやりましょっか」
「んふふ、上手く逃げたわね?」
「に、逃げたなんて人聞きが悪いですよ?」
「あはは、サクっと魔法で殲滅って言いたいとこですが。僕、良い事思いついちゃいました!」
「えっ?」×アヤメ達
「何ですか、その反応は?」
「だって、ヨウ君の良い事って怖いんだもの?」
「きっと、また天地が引っ繰り返るような事かな?」
「フフ、きっと私の想像を超える事かと」
「リラ姉の想像を超えるのとこが怖いんだよー」
「ヨウ君・・・地球は大事にしないと?」
「ヨウ君が動くのか・・・ゴクッ!」×シュアン達
「ひぃいいいいいいいい!!!!!」×メイリン達
「だーーー! どこまで、誤解を招く言い方をするんですかー! メイリンさん達が、怯えてるじゃないですかー」
「んふふ、冗談よ♪ でっ、何を思いついたのかな?」
「えっとですねー、じゃじゃーん!」
「はい?」
「ビッグソード~♪」
「ヨウえもんだー!!!!!」×アヤメ達
「僕は、猫型ロボットじゃありませんー」
「あはははは♪」×全員
「んふふ、それって、地下10階ボスのドロップ品?」
「ですです」
「あ~ あの、巨人兵ってのが持ってたやつだね」
そう僕は、巨人兵のドロップ品である巨大な剣を、<虚空界>から取り出し皆に披露した。
巨人兵が使っていた剣だけはあり、非常に大きく幅が50cm、長さが3mぐらいある。
しかも、とても分厚いので、人間が使える武器には見えない。
「ま、まさか・・・」×メイリン
「あはは・・・嘘ですよね?」×ナーナー
「ちょっと、試してみますね~」
僕はテクテクと皆から離れて、素振りをすることにした。
「ありゃ? 僕手が小さいから片手では持てないや・・・
まっ、両手剣と思えば良いかな。
ほっ、ブゥン!」
「きゃあああああああ」×メイリン達
「あっ! ごめんなさいー、大きいから風圧も凄いですね~」
「・・・そう言う問題じゃないような?」×スーフェン
「あ、あんな大きな剣を軽々と振れるんだ?」×シャオ
「ハハ・・・近くにいるだけで、死んじゃいそうなんだけど?」×ルーヤー
「風圧だけで、台風みたいだったんだけど?」×シール
「ささっ! アヤメさん達も、どぞどぞ」
僕はビッグソードを5本<虚空界>から取り出し、アヤメさん達に渡していった。
「んふふ、なるほどね~ 大きい剣で大きな魔物をバッサバサ?」
「あはは、アヤメさん正解ですー」
「いくら何でも、アヤメさん達には無理・・・」×メイリン
ブゥン! ブブブブブン!
「えっ?」×メイリン達
「あはは、これ振ったら凄い迫力ね?」
「でしょーでしょー♪ 面白そうですよね?」
「んふふ、こういうとこは、普通の男の子なんだから」
「わわっ! 片手で持とうとしたら、指型に凹んじゃった・・・」
「あー、優しく使って下さいねー。大きいけど脆いから」
「フフ、私達も両手で持ちましょうか」
「ではでは、ちょっと、行って来ますねー」
「い、行ってらっしゃい」×シュアン
「・・・・・・・・」×メイリン達
僕達はビッグソードを肩に担ぎながら、一角オーガの群れに飛び込んで行った。
流石に切れ味は最悪なんだけど、大きいので一振りで複数の一角オーガを薙ぎ倒していく。
くぅぅ、爽快感が半端ない♪
皆も剣を振り回すだけで大きな魔物が吹き飛んでいくから、実に楽しそうに戦っている。
たまには、こんな戦い方も良いな。
「ハハ・・・地獄絵図みたいなんだけど?」×ナーナー
「・・・Sランク以上の冒険者って、どんな力してるんですか?」
「ああ・・・駄目。見た目からは絶対に想像できないわ」
「メチャクチャ楽しそうに戦ってるんですけど?」
「ねっ? 私達なんて可愛いものでしょ?」×シュアン
コクコク! ×メイリン達
「うはー! あんな大きな剣でも、速過ぎて見えねえな」×ソヒョン
「あはっ! でも、すっごく楽しそうだね~」×テユン
「見てる方は、恐ろしい限りなんだけどね」×ギュリ
「あれでも、魔法やスキルを使うよりは、マシなんだと思うんだけど」×フィ
ゾゾッ・・・ ×メイリン達
「そうよね。ヨウ君達が本気をだしたら、一人でも数秒で片付けちゃうわ」
5~600体ぐらい居たのに、もうお終いか~
やっぱり、モンスターエリアって言っても大型の魔物だから倒し易いな~
ちょっと、物足りなさを感じながら、シュアンさん達のところへ戻った。
「・・・お疲れ様」×シュアン
「ただいまです~」
「やっぱり、魔物が大きいと、倒し甲斐がありますね~」
「んふふ、たまには、こんな戦闘も良いわね」
「私は何時も弓だからさ、暴れる感じが良かったわ」
「フフ~ これって無双って言うんだよね?」
「フフ、ゲームじゃないんですよ、ノノ」
「えへへ、あっ! そだそだ、宝箱見つけちゃったよ?」
「おお~ 流石、ノノさん」
「皆に見せたくて、まだ取って無いんだよね~」
「じゃ、皆で行きましょうか」
「はーい♪」×全員
僕達はノノさんの後を付いて行くと、そこには大木の様な竹があった。
「うわ~! なにこれ? メチャクチャ大きいと言うか、太い竹ね?」
「うわーうわー!! 見て下さい。穴が開いてると思ったら宝箱が入ってます」
「フフ~ ねっ? 皆に見せたかった理由が分かったでしょ?」
「何が入ってるか、楽しみですね~」
「ノノさん、どぞどぞ」
「良いの? じゃ、開けちゃうね~」
「えいっ! あらら・・・ナイフ1本だけみたい」
「えっと『ワークナイフ』って言うみたい、器用さが上がるんだって」
「ちょっと、期待外れだったわね?」
「ん~ 1本だけなら分配が難しいですね~」
「私達は良いわよ、何にもしてないし」×シュアン
「もちろん、私達も結構ですから」×メイリン
「じゃ、遠慮なく貰っときますね」
「メイリンさん達には、他のドロップ品で調整しちゃいますね?」
「いえいえ、そんなの気を使って貰わなくても良いですから」
「んふふ、良いから、良いから」
器用さが上がるナイフなら、工芸士のルイさんに丁度良いかな?
次に会う時、お土産に渡そうと思い、大事に<虚空界>へ入れておいた。
引き続き、魔物を倒しながら探索していると、今度は隠し部屋を発見した。
竹林の中にある傾斜に少し盛り上がったところがあり、<発見>スキルがある僕達には直ぐに分かった。
皆でワクワクしながら中へ入ってみると、宝箱が1つ置かれていた。
「メイリンさん達で、どぞどぞ」
「私達が開けちゃって良いんですか?」
「んふふ、宝箱を開けるのってワクワクするでしょ?」
「冒険者、最大の楽しみだもんね~」
「ありがとうございます♪」
メイリンさん達は、6人全員で宝箱を開けるようだ。
皆のドキドキしてる表情を見ているだけでも嬉しくなる。
「ゴクッ!・・・あ、開けるわね?」
「う、うん」
パカッ! 「うわ~~~♪」
「こ、これって、金だよね?」
「んふふ、おめでとう! 間違いなく金の延べ棒ね」
「お~! パチパチパチ♪」
「メイリンさん達も、儲かっちゃいましたね」
「「「「「「ええっ!」」」」」」
「まさか、私達にも分けて貰えるのですか?」
「さっきワークナイフ貰っちゃったから、それはメイリンさん達が貰っちゃって下さい」
「「「「「「えええっ!!!」」」」」」
「どう考えたって、私達の方が貰い過ぎのような・・・」
「それに私達、何にもしてないし?」
「そんなの、良いから良いから、貰っときなさい」
「・・・正直、メチャクチャ欲しいんですが、本当に良いんですか?」
「私達には、どれぐらいの価値かも分からないんですけど・・・」
「えっと、1本1キロぐらいの延べ棒が20本ぐらいね」
「フフ、現在の相場だと、少なく見積もっても3億円ぐらいでしょうか?」
「1元が20円ぐらいとしたら、1千5百万元ぐらいかな?」
「「「「「「うはーーー!!!」」」」」」
「それだけあったら、私達の借金全部返せちゃうよ」
「きゃああああああああああ!!!!!」×メイリン達
メイリンさん達は、此処がダンジョンだと言う事も忘れ、飛び跳ねて喜んでいる。
「やったわ。これで、借金生活も終わりだわ」
「嬉しい、夢みたい!」
「んふふ、喜ぶのはダンジョンを出てからの方が良いんじゃない?」
「はい、そうですね」
「あの、本当にありがとうございます」
「あはは、お礼もダンジョンを出てからにしましょっか」
「「「「「「はい♪」」」」」」
それからも、ドロップしたSPオーブは全部メイリンさん達に使って貰い、ステータスの底上げをしておいた。
借金が無くなったら、もう冒険者も辞めるかもしれないけどね。
それでも、ダンジョンを楽しめる様にサービスしておこう。
順調に先に進み、地下13階に辿り着いた。
まだ少し時間は早いけど、メイリンさん達も、早く帰りたいだろうから引き上げる事にした。
ダンジョンから出ると、メイリンさん達は相当疲れていた。
最終的にはステータスを10倍にしたのは、やっぱりやりすぎだったかな・・・
でも、みんな良い笑顔してるから問題ないと思っておこう♪




