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第323話 そろそろ新たなダンジョンにも行きたいですね

評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。

誤字報告もありがとうございました。


 コトエさん達は、意気揚々とベヒーモスに挑むため、ボス部屋へ入っていった。


 皆の感想を楽しみにしながら10分間待とうとしていると、1分ぐらいでボス部屋の扉が開いていく。



「あれっ?」


「ん~ 早々とエスケープクリスタルを使ったみたいだね」


「んふふ、コトエが危険を察知して、戦う前に逃げたんじゃないかな?」


「そうみたいです」



 コトエさん達は、エスケープクリスタルを使ったので、同じ階である入口に飛ばされており気配を探ると、ちゃんと全員揃っているようだ。


 すぐに、ボス部屋の前にいる僕達の所まで戻って来るそうなので、大人しく待つ事にした。


 コトエさん達は、直ぐに戻ってきてくれたが、皆少し疲れたような表情をしていた。



「どしたの? 結構、疲れてるみたいだけど?」


「な、なんやあれ?」×コトエ


「あれは、強すぎでしょ?」×アリーシャ


「今までのボスとはレベルが違うよ・・・」×ソフィア


「戦わなかったんですか?」


「いやいや、戦うどころやなかったんや。


ベヒーモスに対峙して直ぐに嫌な予感がしたさかい、カーチャだけやのうてケリーとウチの3枚盾にしたんや。


とりあえず、ベヒーモスの初撃を3人で受けたんやけど、3人揃って簡単に吹っ飛ばされたんや。


そんで、慌てて戻ってきたちゅう訳や。


3人共<追加防御>は割られるし、焦ったで?」


「見てた私達の方が、焦ったわよ?」×アリーシャ


「そうよ、派手に吹っ飛ばされてたから心配したわ」×ソフィア


「あんなの無理だって。私は全力で踏ん張ったんだぜ?」×ケリー


「ごめんなさい。私も受け流すどころじゃなかったわ」×カーチャ



 コトエさん達の話しを聞いていた皆も、ベヒーモスの強さが伝わったのか、かなり恐怖感が出て来たようだ。



「3枚盾にしたのは失敗でしたね。あの攻撃は完全に受け流さないと、耐えれないと思います」


「あの攻撃を、1人で受け流せる気がしないんですけど?」×カーチャ


「たぶん、恐怖感が邪魔をしてるんだと思います。


体が委縮したら、変なところに力が入っちゃいますからね。


しかし、そうやって少しでも危機感を感じたら直ぐに逃げる事が出来たのは、良い経験になったと思います。


そうだ! 他の皆さんも、強敵を前に逃げる訓練をしときましょうか?」


「えええええええええっ!!!!!」×全員


「本気で言ってるのかな、ヨウ君?」×スズカ


「あはは、私死んじゃうかも?」×ヒメ


「大丈夫ですよ。ベヒーモスの動きは、そんなに早くないですから」


「あの巨体を考えたら、十分速いと思うんやけど?」


「東京にある世田谷区上級ダンジョンのスフィンクスのレーザーなんて、メチャクチャ速いですよ?」


「あ~ あれね。私が初めて被弾しちゃったものね」×ナギサ


「ええええええええええっ!!!!!」×全員


「ナギサ姉さんが被弾って、どんだけ速いねんな」


「んふふ、ちょっと油断してたのもあるんだけど、確かにあのレーザーに比べたらベヒーモスの攻撃なんて止まって見えるわ」


「ちょ、私達は、その世田谷区上級ダンジョンの制覇を目指してるんですけど?」×リッカ


「んふふ、頑張ってね?」


「が、頑張ってねって、せめてアドバイスだけでも良いからー」


「おなしゃす!」×リッカ達


「ん~ あんまり言い過ぎると訓練にならないんだけど、帰ってから少し教えてあげよっかな」


「やたーーー!!!」×リッカ達


「アヤメさん、ちょっとだけですよ?」


「分かってるわ」


「じゃあ、皆さん。回避重視でベヒーモスに一撃当てて、離脱する訓練といきましょうか」


「うはあああああああああああああああああああ!!!!!」×全員


「・・・私達メイドだよね?」


「ヨウ様が出来ない事を言う訳がありません。皆さん、気合を入れて頑張りますよ」×カンナ


「ちょ、ちょっと待て! 流石に私は死ぬぞ?」×ユラ


「クレセントメンバーに入って日が浅い人は、念のために僕も一緒に入りますから」


「・・・・・・・・・・・・・」×全員


「フフ、皆さん。諦めて覚悟を決めましょうか」


「皆、まだヨウ君が分かってないみたいね? さっきも何時でも転移で助けに行けるように構えてたんだから?」


「あ~ アヤメさん言っちゃ駄目です~」


「あはは、ごめんごめん♪」


「フフ~ ヨウ様が、私達に危険な事させる訳がないものね」


「皆が安心して油断しないように言わなかったのに~」


「いやいや、ベヒーモスと対峙するだけでも油断なんて出来ないから?」×アリーシャ


「そうね、久しぶりに身が竦んだわ」×ソフィア


「とりあえず、皆にも体験して貰いましょうか」


「うひゃあああああああああああああああ!!!!!」×全員



 それからは、クレセントメンバー全員にベヒーモス戦を体験して貰った。


 みんな口では弱気な事を言ってたけど、無事に全員ベヒーモスに一撃を当ててから離脱を成功させた。


 結構疲れたような顔をしてるけど、良い訓練になったと思う。



「皆さん、お疲れ様~」


「んふふ、なんやかんや言っても、全員クリア出来たじゃない?」


「落ち着いて良く見たら攻撃を回避するのは問題ないけど、威圧感が半端じゃないよ?」×リッカ


「あ~ 怖かったよ~」×イスズ


「し、死ぬかと思いました」×シュアン


「私の人生で、一番恐怖しましたわ」×ユズキ


「フゥ~ クレセントメンバーが皆強いのが分かったような気がするよ。皆、苦労してたんだな?」×ユラ


「ククッ! 何事も慣れだよ?」×ツドイ


「そそ、これでもう大抵の魔物から威圧される事は、なくなるからさ」×ナギサ


「フフ、ヨウ様、最後にベヒーモスを倒されますよね?」


「もちろんです! リラさん任せても良いですか?」


「畏まりました」


「えっ! ちょっと待ってえな、リラ姉さん1人で戦うんかいな?」


「フフ~ 私達はボス戦ってソロなんだよね」


「じゃ、皆さん。少し待ってて下さいね、倒してきちゃいますから」


「か、簡単に言いますね・・・」×ナタリー


「・・・・・・・」×全員



 僕達は信じられない様な表情をしている皆に、笑顔で行って来ますと言い、ボス部屋に入り、リラさんにベヒーモス戦をお任せした。


 リラさんは、とっても良い笑顔でベヒーモスに対峙すると、居合の構えをとった。


 すると、咆哮とともに猛然と襲い来るベヒーモスに対して、リラさんは見事な居合斬りでベヒーモスの首を簡単に跳ね飛ばした。


 あまりの見事さに、僕達は皆で拍手を送った。


 速攻でボス部屋の扉が開いたので、待っていてくれた皆は、驚きの表情で僕達を見ていた。



「も、もう、倒したんかいな?」


「んふふ、リラが一撃で倒したわ」


「うはー!!!!!」×全員


「お見事でしたね。魔掌空拳ならぬ魔掌空剣ですか?」


「フフ、はい。私にはまだ一瞬しか出来ませんので、居合斬りにしてみました」


「なるほどね~ それにしても凄い威力ね。あの硬いベヒーモスをバターみたいに斬っちゃうんだから」


「このアダマンタイト製の剣でなければ、とても出来ない芸当ですね」


「そこは、ミナミに感謝だね」


「でも、僕が思い付いただけの技を練習してくれて、ありがとうございます」


「もう、やっぱり、ヨウ君分かってない~」×リッカ


「えっ! なにがです?」


「あのね~ あんなに凄い技は普通なら、奥伝とか秘伝なんだからね?


何年も修行しないと教えてくれないし、簡単に習得なんてできないんだから。


言っとくけど、私の寸勁も奥義なんだからね?


どこかの超人さん達は、1回見ただけで習得しちゃったけどさ」


「なに言ってるのよ? 私達でも難しい技なのに、リッカも習得してるじゃない」×ナギサ


「そ、そりゃ、私の技の派生なんだから、他の人に負けたら悔しいじゃないですか? これでも、必死になって練習したんですからね?」


「初めて出来た時は、飛び上がって喜んでたもんな?」×アズサ


「それを言わないでよー、皆もそうでしょ?」


「うふふ、私達は武闘家だからね、技で負けるわけにはいかないわ」×キョウコ


「それを言うなら、中国人である私達もそうですが、魔力に慣れてない私達では習得に時間が掛かりそうですね」×シュアン


「私達は生粋の武闘家だもんな。ようやく、魔力にも慣れて来たけどよ」×ソヒョン


「あれは難しいよ~」×テユン


「私達も苦労したわ。まあ規格外な人達は別としてだけどね」×マイ


「こらこら、私達を人外みたいに言わないの」


「あの、ベヒーモスを一撃で斬り捨てるんですよ?」×ナナエ


「・・・そうね、リラは規格外でも良いかもね」


「コホン! 私より先に習得したのは、アヤメなのですけど?」


「・・・・・・・・・」×全員


「ちょ、ちょっと。そんな目で、私を見ないでよ? 魔掌空拳ってさ、結局は魔力操作だから、私の得意分野だっただけなのよ?」


「んふふ、そんな言い訳しても無駄よ。一番人外なのはアヤメで決定なんだから」


「もう、それでもヨウ君の足元にも及ばないでしょ?」


「それは確かに・・・」


「ああ! また僕だけ人外指定する~ 絶対、絶対、もう皆さんも僕の同類ですからね?」


「ヨウ君には追い付ける気がしないわ」


「私から見たら、全員バケ・・・超人だよ」×ユラ


「今、化物って言い掛けませんでした?」


「・・・誤解です! そんな事ありません」


「んふふ、湯楽刑事、1時間こちょこちょコース♪」


「ま、待て、冗談だから。うひゃひゃ! マジで冗談だから~」


「あはははは♪」×全員



 僕達は今日の締め括りも終わり、クラン本部へ帰る事にした。


 帰ると言っても<転移魔法>で一瞬なんだけどね。



「ん~ 楽しかったけど、最後に疲れた~」×ラア


「んふふ、同じくだね~ 戦うアイドルになっちゃいそう」×イスズ


「うふふ、あくまでも自衛目的ですよ?」×イズミ


「確かに。もう、ファンに追い掛けられても怖くないかも?」


「それは良かった。ナタリーさんや佑月さんも戦闘に慣れて来たかな?」


「はい、もう大抵の冒険者に絡まれても、安心して対応できますわ」×ナタリー


「私は法律で戦っていたのですけど、物理的に戦う事になるとは思いませんでした」×ユズキ


「んふふ、もう戦う弁護士! 九嶋佑月だもんね~」


「そんな大層なものではありませんが、魔法を使うのは楽しいですね」


「それは、分かる~♪」×全員


「さ~ 色々美味しそうな食材を採ってきたんだから、気合を入れて作るわよ」×シオ


「そして、『霧のワイン』で乾杯といきますか」


「賛成~♪」×全員



 僕達はシオさんが作ってくれた料理に舌鼓を打ちながら、心行くまで『霧のワイン』を楽しんだ。


 皆も自分達で採ってきた食材と言う事もあり、何時もより美味しく感じたのか、手が止まらない様子だった。



「あ~ 最高~~~♪ ヨウ君。今日はありがとね」×シオ


「いえいえ、喜んで貰えたなら、僕も嬉しいですから。また、皆でダンジョン行きましょう」


「んふふ、ヨウ君に掛かったら、ダンジョンもピクニック気分ね?」


「あはは、でも皆さん。僕の予想以上に強くなってきたから、少し欲張っちゃいそうですね」


「駄目よ、ヨウ君。あくまでも自衛目的なんでしょ?」


「その通りです。もう大抵の魔物も大丈夫だと思いますけど、ナンパにも注意して下さいね?


もし、身体に触れられるような事があったら、僕が3回ぐらい殺しに行きますから」


「ええっ!」×全員


「もうヨウ君。物騒な事言わないの」


「ナンパぐらい、自分達で対処できるからね?」


「にひひ、でも湯楽刑事は危ないかもね?」


「私がナンパなんてされる訳ないだろ?」


「湯楽、可愛いよ?」


「や、止めてくれよ、ツドイさん」


「ツドイで良いよ、さん付け禁止!」


「わ、分かったから、揶揄わないでくれって」


「本当に分かってないみたいね? 気を付けなさいよ? 職場で肩にでも手を置かれたら警察庁無くなるからね?」


「ブッ!? 怖い事言うなって」


「・・・・・・・・・」×全員


「そ、そんなに真面目な顔するなよ。不安になるだろ?」


「肩ならギリギリセーフかな~ セクハラされたら完全にアウトだけどね」


「えっ! 肩に手を置かれたりするんですか?」


「まあ、それぐらいなら・・・いや無い! そんな事された事無いからな?」


「あ~ 良かった。今すぐ警察庁に行くとこでしたよ」


「うはっ!」


「それぐらいで、切れちゃ駄目よヨウ君? スキンシップも出来なくなっちゃうわ」


「ナギサなんて、セクハラ王なんだから」


「女性同士なら良いんだもんね~」


「もちろんです♪」


「・・・此処が何でこうなったのか、分かったような気がするよ」


「あれれ、嫌だったのかな湯楽刑事?」


「もう、五十鈴が構ってくれなくなっちゃうよ?」


「嫌じゃ無いです! 最高に幸せです!」


「あはははは♪」×全員


「此処が最高じゃないと思う人が居るわけないものね~ 超絶美人に囲まれながら、かぁわいい旦那様に抱いて貰えるんだから」×イスズ


「こらっ! 五十鈴アイドルが言う言葉じゃないでしょ?」×ラア


「らあ君も、最近は佑月さん推しだからね~」


「こ、こらっ! 爆弾娘! なに言い出すのよー」


「私を差し置いて、キリッとした女性に弱いんだから?」


「ち、ちがぁ~ そ、そんな事・・・少しはあるけど今、言う事ないでしょー」


「うふふ、アイドルに慕われるのは光栄ですね♪」×ユヅキ


「えっ! うわー、うわー、五十鈴、五十鈴、嬉しいんだけど?」


「こ、この浮気娘が~~~」


「ええっ! な、なんでよーーー」


「ちょ、擽っちゃ駄目~♪」



 アイドルの2人が絡んでるところは、可愛すぎて見ていてホッコリとした気分になる。


 皆も僕と同じなのか、微笑ましい笑顔で見ていた」



「フフ、ところでヨウ様。明日はどうなさいますか?」


「そうですね~ そろそろ新たなダンジョンに行こうかと思うんですけど」


「ヨウ君なら、そう言うと思ったわ」


「次は、どこへ行くのかな?」


「シュアンさん達が何時も行ってる上級ダンジョンとか、どうですか?」


「ええっ!」×シュアン達


「なるほど、次は中国だね」


「フフ~ 中華料理が美味しそうだもんね」


「あはは、もちろん、それもあります」


「ほ、本当に中国へ来てくれるんですか?」


「はい、何れシュアンさん達が目指す、最下層のボスも確認しておこうかと」


「フフ、なるほど、初見殺しが無いか見ておきたいのですね?」


「んふふ、ヨウ君は過保護だからね~」


「念のためですよ?」


「ひょっとして、もう攻略されてたりしますか?」


「いえいえ、まさか、まだ地下10階のボスを倒すのが精いっぱいかも」×シュアン


「それも、エスケープクリスタルのお陰だからね」×ソンイ


「なるほど。普及して貰った甲斐がありますね~


でも、地下10階のボス戦で行き詰ってたんなら中国の上級ダンジョンって、そんなに厳しいのかな?」


「そうねですね、ボス戦をクリア出来ても地下11階からも厳しいです」


「魔物が大きいんだよな・・・」


「そうなんだ」


「でも、ヨウ君が中国に来たら大変な事になりそうですね~」×テユン


「どしてかな?」


「あのな~ 世界でたった1人のSSランクなんだぞ?」×ソヒョン


「言っとくけど、中国でもヨウ君は超有名人なんだからね?」×フィ


「・・・マジですか?」


「当然ですよー、そんな超有名人と歩いてたら、私達まで注目を集めるのは間違いないです」×ギュリ


「んふふ、有名人さんは大変だね~」


「何言ってるんですか、ナギサさん達もですよ?」


「ふえっ?」


「ある意味ヨウ君より有名人ですよ?」


「幾ら何でも、そんな事ないでしょ?」


「それだけオーラ出しといて、目立たない訳ないじゃないですかー」


「今や日本で一番の有名なパーティなんですから」


「あのテレビ出演したのもSMSで拡散されまくってます」


「・・・テレビって怖いね」


「本当に来てくれるなら、北京ギルドからガードマンを雇わなくちゃですね」


「・・・いっその事、<変装>して行きます?」


「んふふ、それも有りだね」


「フフ、ですが北京上級ダンジョンを制覇すれば、直ぐにバレますよ?」


「そっか・・・じゃあ、堂々と行きますか」


「あはは、それが良いかもね」





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