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第316話 ダンススタジオの見学に行っちゃいました


 翌日になり、僕達はSSランクお祝いパーティに来てくれた、ダンスチームの皆さんに会いに行くことにした。


 僕から送ったダンススタジオも完成してるらしいので、丁度良いタイミングだったのかもしれない。


 場所は東京かと思ったら、意外にも大阪に拠点があるらしく、大阪の西区にダンススタジオを建てたらしい。


 クラン本部からも結構近いので車で行くことになり、午前中はダンジョン探索に行き、昼から向かう事にした。


 昨日リラさんに連絡を入れて貰ってるんだけど、もうすぐ到着すると電話を入れておいた。


 リラさんの案内の下、車で移動していると今回建築したダンススタジオが見えてきたようだ。


 ご丁寧にダンススタジオのビルの前で、出迎えてくれている。


 少し申し訳なく思いながらも車から下りると、丁寧に挨拶をすることにした。



「こんにちはー、お久しぶりですね」


「こんにちはー♪」×全員


「急に来ることになっちゃって、すみませんでした」


「いえ、とんでもない私達の方こそ、こんなに素晴らしいダンススタジオを建築していただいて、ありがとうございます」


「どうですか、使い心地は?」


「とっても素晴らしいです♪ 大きなお風呂まで付いてて吃驚しました」


「お風呂は絶対に必要でしょ?」


「普通はシャワーぐらいなんですよ?」


「んふふ、ヨウ君は、お風呂好きだからね」


「とりあえず入って下さい」


「はい、お邪魔します」



 僕達はダンススタジオに入らせて貰い早速、中を見学させて貰う事にした。


 1~3階までは駐車場になっており、4階~15階まではダンススタジオ、16階~27階までは居室からトレーニング施設等が完備されている。


 28階は大浴場で29~30階は吹き抜けのリラックスルームになっており、ベランダには屋外プールまで付いていた。


 少し僕達のクラン本部に似てるかもしれない。


 一通り見せて貰ってから、僕達はリラックスルームに招かれた。



「少し小さいかもしれませんけど、最初にしては良いかもしれませんね」


「えええええっ!!!!!」×全員


「全然小さくありませんよ、むしろ大きすぎるぐらいですから」


「私、どこかの高級ホテルかと思いましたもの」


「1フロアがお風呂なんですよ? スーパー銭湯並みですから?」


「お風呂に室内プールがあるのが驚きました」


「トレーニングルームなんて、メチャクチャ機材が揃ってましたよ?」


「酸素カプセルから日焼けマシーンまでありましたよ?」


「ダンスルームもメチャクチャ広いし、ステージまであるしで、驚き過ぎて呼吸が止まりましたもの」


「極めつけは、このリラックスルームです!」


「このガラスは何で出来てるんですか? 映画館並みのモニターにもなるし、遮光機能は付いてるし、見えないぐらい透明度が高いし」


「フフ、ダンスルームでの練習を24時間録画し、この部屋で何時でも見れるようにしましたので調整に役立つかと」


「うはーーー!!!!!」×全員


「そんな機能まであったんですか? 凄く助かります」


「他にも色々と細かい機能がありますので、専門の業者に聞いて下さいね」


「何から何まで、ありがとうございます」


「それでなんですが、少しずつでも毎月お金を返していきたいのですけど?」


「そんなの気にしなくて良いですよ、投資だと思って下さい」


「ハハ、それはそれで、プレッシャーが凄いんですけど?」


「それよりも、SPオーブは順調に集まってますか?」


「はい、お陰様で、驚く程ドロップするようになりました」


「もう本当に凄いんですよ、素材まで2つもドロップするから収入も増えて嬉しい限りです」


「それは良かったです」


「でも、流石に急激には上がってませんよね?」


「それは仕方ないわよヨウ君。ダンスの練習もあるんだからさ」


「そかそか、なら全員ステータスがカンストするぐらいのSPオーブも、渡しておきますね」


「えええええええっ!!!!!」×全員


「そ、そこまでして貰わなくても良いですよ?」


「ん~ どっちかと言えば、スキルも集めて欲しいんですよね、特に防御系統を。


それにダンスに役立つスキルも幾つかありますからね~


余ったSPオーブは、新しく入った新人さん用にとっておいて貰えば良いですし。


ステータスを上げると馴染むのに時間がかかりますから、練習にも支障があるでしょ?」


「それはそうですけど・・・」


「んふふ、遠慮なんてしなくて良いわよ、ヨウ君は貴女達のファンなんだからさ」


「あっ! 活動資金も渡しとこうかな。スタミナポーションとか、身体が柔らかくなるストレッチポーションとかもありますよ」


「ちょ、ちょっと、待ってください」


「はい?」


「理解が追い付かないんですけど?」


「分かる~♪」×アヤメ達


「素直に甘えといたら良いと思うよ?」


「そ、それにしても、お世話になり過ぎのような・・・」


「ゴールドスライムに比べたら、おまけみたいなものじゃない?」


「おまけって言ったって、そんなレベルを遥かに超えてるんですけど?」


「フフ、ヨウ様は、好きな事には全力でサポートされますから、どうか受け取っておいて下さい」


「活動資金って10億円ぐらいで足りますか?」


「そんなに要りませんからーーー!」×ダンスチーム


「あはははは♪」×アヤメ達


「ヨウ君、1億円ぐらいで良いんじゃない? 稼ぐ楽しみがなくなっちゃうよ」


「そですか? 少ないような気もしますけど・・・では、1億円振り込んどきますから足りなかったら何時でも言って下さいね」


「は、はい・・・」


「あの、何時もこんなに豪快なお金の使い方してるんですか?」


「んふふ、ヨウ君は極端だからね~ 牛丼食べて喜んでたり100億円ぐらいのビルを即金で買ったりしてるから」


「うはーーー!!!!!」×ダンスチーム


「私達もだけど、お金の使い方をあんまり知らないから、好きな事に使いたいのよ」


「流石アヤメさん。その通りです」


「でも、新たに加入するメンバーには気を付けてね、よく理解しとかないと大変な事になっちゃうから」


「はい、それはもちろんです」


「じゃあ、ステータスが上がってきたら色々な動きが出来るようになると思うんですけど、参考までに少し見て貰います?」


「それは、少し興味がありますね」


「じゃあ、ここじゃなんだから、ダンススタジオに移動して貰って良いですか?」


「はい、是非お願いします」



 僕達は皆さんと一緒にダンススタジオに行くと、片方の壁が全て鏡張りだった。


 なるほど、これだけ大きな鏡があったら自分の動きを確認しやすいのかな。


 僕は変に感心しながら、全身鏡に映った自分を見て楽しくなってきた。



「ではでは、やってみますねー」


「はい」


「えっと、ステータスが上がると、スピードが上がるのは当然なんですけど、力も格段に上がります」


「なので、こんな事も出来ちゃいます」



 僕は助走無しで軽く前方にジャンプし、10回転ぐらいしてから着地した。


 スケートで例えると10回転アクセルかな。



「ええええええええええっ!!!!!」×ダンスチーム全員


「す、凄い・・・助走無しなのに」


「っと、この様に体操選手みたいな動きも出来ちゃいます。後はリラさん、ちょっとベルトを掴ませて貰って、持ち上げても良いですか?」


「はい、どうぞ」



 僕はリラさんの後ろから腰のベルトを片手で掴んで、少し持ち上げてみた。



「このように、1人ぐらいなら片手で簡単に持ち上げられるようになります」


「ちょっと、見てて下さいねー」



 僕はリラさんの後ろに隠れながら、リラさんを片手で持ち上げ、そのまま水平移動させてみた。


 皆から見たら、唯立っているリラさんが、床を滑るように移動してるように見える筈だ。



「うわ~~~!」 パチパチパチパチ!


「そっか、1人で簡単に持ち上げる事が出来たら、こんな見せ方も出来るんですね」


「はい、これに動きを組み合わせたら、床の上でスケートをしているようにも見せれるかも?」


「何人か交代で持ち上げ続けたら、空中で静止してるようにも見せれるかもしれませんね」


「・・・実感は湧きませんが、言ってる事は理解できます」


「良いですね~」


「次にステータスを上げただけじゃ難しいんですけど、スキルを使ったらこんな動きも出来るようになります」



 僕は連続して<縮地>スキルを使い、コマ送りの様に移動してみた。



「えええええええええええっ!!!!!」×ダンスチーム


「こ、こんなの真似出来ませんよ?」


「んふふ、分かった。連続<縮地>でしょ?」


「アヤメさん正解!」


「これは<縮地>って言う戦闘スキルなんですけど、一瞬で移動する事ができます。これを短距離で連続で使用すると、コマ送りみたいに見えるでしょ?」


「ハハ、ありえない動きに、驚くばかりです」


「次は極めつけ、本当にたった1人で空中静止しちゃいます」


「うはっ!」


「一瞬ですから、よく見てて下さいね~」


「ゴクッ!」×ダンスチーム



 僕は先ほどの様に助走無しで前方に宙返りをし、身体が逆さまになったタイミングで一瞬だけ空中停止し、そのまま着地した。



「うはーーー!!!!!」×ダンスチーム


「本当に空中で一瞬、止まった様に見えました・・・」


「フフ~ 見えたんじゃなくて、本当に止まってたりして」


「今度は<念動力>スキルだね」


「ツドイさん、正解!」


「これは分かり易く言うと超能力ですね、手を触れずに物体を動かせるスキルです。


このスキルを使って、身体を一瞬静止させました。


このスキルは扱いが難しいんですけど、今みたいに一瞬なら皆さんにも出来ると思います」


「こんな凄い事が本当に、私達にも出来るようになるのですか?」


「スキルを習得したらできますよ。


ねっ? これらをダンスに応用したら、面白そうだと思いませんか?」


「思います。凄く面白そうです♪」


「ん~ 風属性魔法でも同じような事が出来そうだけど、服が風で動いちゃうか」


「完全静止なら、服も動かない方が良いよね」


「でも、一瞬だけ空中に足場を造っても面白いよね?」


「それだと、難易度が跳ね上がっちゃうんですよね」


「あ~ そっか。ヨウ君も色々考えてるのね」


「一応、簡単に出来そうなの選んでるんですよ?」


「んふふ、色々と盛り込んだら一流の冒険者になっちゃうもんね」


「僕は、今のだけでも一流の冒険者になると思うんだけど?」


「フフ、色々と習得して貰って、皆さんの独創性に任せた方が面白いかもしれませんね」


「確かにそうですね、今見せたのは参考にして貰いましょうか」


「・・・すっごく、ハードルが上がったような?」


「今のでも十分人の領域を超えてるんですけど?」


「んふふ、皆頑張ってね」


「うはーーー!!!!!」×ダンスチーム



 僕はとりあえずSPオーブを皆さんに配り、少しずつ上げて貰うよう注意しておいた。


 <縮地>と<念動力>スキルはステータスがカンストしてから練習した方が良いので、それから習得して貰う事にする。


 ダンジョン活動では、防御系のスキルや感知系スキルを自力で取って貰おう。


 感知系スキルもダンスに役立つと思うしね。


 それからは今やってるダンスの練習を見学させてもらい、相変わらず見事に全員の動きが揃ったダンスに感激した。


 以前見たダンスよりも格段に進歩している、これは次に見せて貰う時が楽しみでしょーがないな。



「あの、どうでした?」


「最高でした! 何度も見たくなりますね」


「ありがとうございます。三日月さんにそう言って貰えると、頑張った甲斐がありますね」


「ダンスのキレも良いけど、よくそれだけ速い動きなのに全員揃える事ができるわね?」


「それは、練習の成果ですよ」


「ヨウ君じゃないけど、私達もファンになっちゃったわ」


「それは、ありがとうございます」


「三日月さん達みたいな凄い人達に褒められ過ぎて、ちょっと慢心しちゃいそうです」


「あはは、まさか。これから、もっと凄くなると思いますよ?」


「凄いプレッシャーですー」×ダンスチーム


「後は、また数人足首や膝を痛めてますよね?」


「・・・よく見てますね?」


「僕を誤魔化すのは不可能ですよ?」


「あはは、やっぱり練習してると、どこか痛めちゃうんですよね」


「なるほど、<回復魔法>スクロールも取って貰わないとですね~」


「あんまりスキルを渡し過ぎると、ダンジョン探索がつまらなくなりますから、何人か早めに取っといて下さいね」


「念のために、<超回復>スキルも全員分渡しちゃいますので」


「んふふ、ヨウ君の過保護が爆発しちゃってるわね」


「何ですか、その名前だけでも分かる様な凄いスキルは?」


「凄いんだよー、手足が千切れても、翌日には元通りになるスキルだったりして」


「うはーーー!!!!!」×ダンスチーム


「もう、神棚に三日月さんの人形置いちゃいますよ?」


「僕なんて、拝まなくても良いですから」


「フフ、ヌイグルミで宜しければ1つ差し上げますよ?」


「うわ~ ありがとうございます」


「ちょ、なんで、そんなの持ってるんですか、リラさん?」


「フフ、以前ヨウ様のヌイグルミの話しが出ましたので作ってみました」


「フフ~ 凄いんだよー、リラ姉の部屋にヨウ様の大きなヌイグルミが置いてありますから」


「こ、こら、ノノ・・・バラさないで下さい」


「あっ! その服はシドニーで来てた、コスプレじゃないですか?」


「・・・一応色々と作ってみましたので」


「へえ~ 良いじゃない。私も欲しいな」×アヤメ


「僕も欲しいかな」×ツドイ


「私も私もー」×ナギサ


「では、皆さんにも、お渡ししますね」


「・・・なんか照れちゃいますね?」


「それだけ、ヨウ様が愛されてる証拠です」



 それから僕達も皆さんに少しダンスを教わることになり、練習することにした。


 僕達は日頃から技を盗むことに慣れているため、動きは完コピできるようになったが、皆と動きを合わせるのが難しい。


 そこで<気配感知>で皆の動きを把握しながら、タイミングを合わせていくと上手く出来るようになってきた。



「な、何でそんなに直ぐに、出来るようになれるんですか・・・」


「んふふ、戦闘訓練もダンスに通じるとこがあるからね」


「そそ、強く成るには相手の動きも、よく見とかないとなんだよね」


「うはー! やっぱり、一芸を極めた人は、全てに通ずるって事なんですね」


「逆に言えば、皆も強くなるんじゃないかな?」


「あはは、皆さんも良い冒険者に成れそうですね」


「目的が変わっちゃいそうで、怖いんですけど?」


「両方、頑張れば良いんじゃない?」


「お金も稼げて、一石二鳥だね」


「もう稼ぐ必要もないぐらい、活動資金を貰っちゃってるんですけど?」


「えっ! もっと稼がないと、好き勝手出来ないでしょ?」


「確かに、お金が潤沢なら嫌な依頼を受けなくてもよくなりますね」


「皆さんが心置きなくダンスに打ち込めるように、頑張ってくれたら良いと思います」


「分かりました。本当にありがとうございます」


「お礼を言う事ぐらいしか出来ませんが、私達に出来る事なら何でも言って下さいね」


「だってさ。ヨウ君?」


「僕はダンスを見せてくれたら、それで十分ですからね? 決して他意は、ありませんから」


「んふふ、変に言い訳したら、余計に疑われるわよ?」


「何て言えば良いんですかー」


「あはははは♪」×アヤメ達


「じゃあ、そろそろ行こっか、ヨウ君」


「はい、では、また遊びに来ますから、皆さんの御躍進を期待してますねー」


「はい、これだけ支援してくれたんですから、頑張らないと罰が当たっちゃいます」


「あはは、そんなの気にしなくて良いですから、怪我だけはしないように」


「ありがとうございます♪」×ダンスチーム




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