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第279話 新人の報道記者さんは可愛いですね

評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。


 僕達はクレセント本部に帰ると、まず五十鈴さんにお礼を言う事にした。



「五十鈴さん、忙しいのに今日は、ありがとうございました」


「お礼なんて言わなくて良いのに~ 私もやりたかったからさ。あんな感じで良かったかな?」


「フフ~ 最高だったよ」×ノノ


「そっかー、ならノノさんから御褒美貰えたりして?」


「露骨な催促なんだから~」


「えへへ、ありがとうございます♪」



 五十鈴さんはノノさんからキスされると、本当に嬉しそうにはしゃいでいた。


 こういうところが、五十鈴さんの可愛いとこでもある。



「ところでヨウ君。イジメっ子の方は上手くいったの?」


「はい、鈴さんには言いませんでしたけど。キッチリ明日から貧乏になって貰います。


最初は親の会社を合法的に潰してやろうと、思ったんですけどね~


幾ら何でも、それは少し可哀想だから親と交渉しました。


あの、イジメっ子と取り巻きの者達は、全員明日から自分で稼がないと親から学費すら出して貰えません。


貧乏生活を、たっぷりと満喫して貰いましょう」


「こっそりと、親が援助するんじゃないかな?」×ツドイ


「そのときは家族ごと徹底的に仕事を潰して、本物の貧乏人になって貰いますよ?」


「んふふ、やっぱりヨウ君が一番怖いわ」×アヤメ


「そかな、でも同じような立場にならないと、一生分からないと思うんですよね」


「そうかもね、親の金で贅沢してるお子様達に人生の厳しさを教えて上げましょうか」


「先生達は、大丈夫だったのかな?」×ナギサ


「はい、イジメっ子達は、徹底的に猫被ってたみたいですね。先生達は何も知りませんでした」


「怖いわね~ イジメが無くならないのも分かるわ」


「先生達も大変なのは分かるけど、もうちょっと目を光らせて欲しいですよね」


「モンスターペアレントとかも居るからね、難しいんじゃないかな?」


「鈴さんも先生に直接相談したら良かったんですけどね」


「武蔵君に心配掛けたくなかったから、相談しなかったんでしょうね」


「有紀ちゃんみたいな子が大勢居たら、イジメなんて無くなるんだけどね」×ツドイ


「誰だって自分が可愛いからね、それは難しいかな」×ノノ


「フフ、ですが鈴さんも有紀さんも良い子達ですね。高校を卒業したらクレセント関係の職場に引き抜きたいぐらいです」


「いっそのこと、クレセントメンバーに勧誘しちゃう?」


「ブッ!? 怖い事言わないで下さいよー」


「ヨウ君は、年上好きだもんね~」


「そういう問題じゃないんですー」


「あはははは♪」



 これで武蔵の心配事も無くなり、これからクレセントメンバーが交代で武蔵の訓練をすることになった。


 僕達も暇が出来たので明日からまた、新規のダンジョン攻略に精を出したいと思う。



「ところでさ、今日は何処のダンジョンに行くのかな?」×ナギサ


「ん~ 今日は東京にある僕達が行った事が無い、上級ダンジョンとかどうですか?」


「そうね、東京のギルマスに許可も貰ってあるからね~」×アヤメ


「あはは、まあ許可無しでも申請したら入れるんですけど、せっかく貰ったんだから有効活用しないとですよね」


「でも、フリーパスだから意外と有用よね?」


「確かに、そうですね~」


「どうせなら、東京のギルマスにも会いに行く?」×ノノ


「ククッ! ヨウ君の顔を見たら青褪めるかもだけどね」×ツドイ


「フフ、それは少し面白そうですね」×リラ


「皆悪いな~」


「んふふ、鑑定人の藤堂院さんも、今度は全力で接待してくれるんじゃない?」×アヤメ


「あはは、もう私達に下手は打てないもんね」×ナギサ


「リラさんお勧めの上級ダンジョンって、ありますか?」


「それでしたら、練馬区にある上級ダンジョンが人気があるようです」×リラ


「なるなる、流石リラさん。じゃ、今日はそこへ行きましょうか」


「ヤー♪」×アヤメ達



 僕達は、直接練馬区上級ダンジョンへ行こうとしたが、やっぱり新宿ギルド本部へ寄ることにした。


 とりあえず、ギルマスである古戸社長へ挨拶だけしておこう。


 一応新人講習会の時に、お世話になったことだしね。


 立ち寄ると言っても以前の様に空を飛んでいく必要もないので、<転移魔法>で一瞬にして東京へ着いた。


 そこから車で少し走り、新宿ギルド本部前で車から下りると、直ぐに僕達に注目が集まる。


 高級車が珍しいのか、アヤメさん達が美し過ぎるのか、どちらにしても注目を集めてしまうのにも慣れてきたりする。


 久しぶりに来た新宿ギルド本部に入ると、僕達を見た受付嬢さんが跳ねる様に驚いて直ぐに電話を掛けていた。


 久しぶりと言っても、そんなに日にちも経ってないので何も変わってないな。


 辺りを見回していると、鑑定人である藤堂院さんが急ぎ足で来てくれた。



「おはようございます藤堂院さん。久しぶりですね~」


「お、おはようございます、三日月様。ま、まさか、何か不備がございましたでしょうか?」


「あはは、そんな訳ないじゃないですか。


ちょっと、こっちの東京のダンジョンに行くついでに、挨拶に来ただけですよ?」


「ふぅ~ そうでしたか、安心しました。直ぐに古戸も来ますのでコーヒーでも如何ですか?」


「そうですね、じゃ、お言葉に甘えちゃいます?」


「ええ、良いわよ」×アヤメ



 僕達は待合室でも良かったのにVIPルームへ通され、直ぐに受付嬢さんがコーヒーを持ってきてくれた。


 美人が淹れてくれたコーヒーは美味しいなと思い、ニコニコしているとアヤメさん達がジト目を向けていることに気付いて目を反らす。



「んふふ、美人なお姉さんに淹れて貰ったコーヒーは美味しいかな?」×アヤメ


「あ、あはは、やだな~ 僕は美人な人に慣れてますから?」


「んふふ、ヨウ君も口が上手くなってきたね~」×ナギサ


「冒険者ですからね、危険回避能力が高くないと?」


「ほほ~ 何が危険だったのかな?」


「えっ! あっ!」



 タイミング良く、古戸社長が部屋に入ってきたので即座に挨拶をする。



「おはようございます、古戸社長」


「ああ、おはよう。よく来てくれたね歓迎するよ」×フルド


「くくっ! 助かったね、ヨウ君」×ツドイ


「な、なんのことか分からないですね」


「どうやら、何かあった訳では無さそうだね?」


「あはは、藤堂院さんにも同じことを言われましたよ?」


「フハハ、私達は、二度と三日月君を怒らせたくは無いからね」


「以前はすみませんでした。少しやりすぎましたから」


「いえ、三日月様。あれは私の不手際ですから私こそ、すみませんでした」×トウドウイン


「フフ、お互い水に流すと言う事で、宜しいのではないでしょうか」×リラ


「そう言って貰えると助かるよ。ところで今日は、何か用事があったのかね?」


「はい、ちょっと練馬区の上級ダンジョンへ行こうと思って東京へ来たんですよ」


「ね、練馬区上級ダンジョンかね・・・」


「あれっ? 何かあるんですか?」


「いや、何でもない。気にしないでくれたまえ。


そうだ藤堂院君! 三日月君達を送って差し上げてくれないか?」


「も、もちろんですわ」


「いや、そんな悪いですよ。僕達も場所は知ってますから」


「なに、気にしないでくれたまえ」


「はい、喜んで案内させて貰いますので」



 僕達は古戸社長と少し雑談をしてから、練馬区上級ダンジョンへ向かう事にした。


 古戸社長は最後まで見送ってくれ、少し恐縮してしまうほどだった。



「こ、こうしちゃおれん、すまん君、直ぐに練馬区ギルドへ電話を繋いでくれ」


「は、はい・・・繋がりました社長」×受付嬢


「ありがとう。ああ私だ、古戸だ! 良いか? 今から私が言う事を良く聞いてくれ。


一言一句聞き漏らさない様に、注意して貰いたい。


今からそちらへ、とんでもない美人の女性5人と、可愛い少年が来るはずだ。


良いか? 間違っても下手な対応はするなよ、総理大臣以上の対応をするよう職員に徹底したまえ。


職員全員整列して出迎えるようにな。もし、彼達の機嫌を損ねたら即座に首が飛ぶと思いたまえ。


そうだ! 他の冒険者にも注意したまえ、彼等に絡む様な者が居たら、即座に排除しても構わん。


良いか? 練馬区ギルドの存亡が掛かっていると言っても良い、くれぐれも粗相の無いようにな。


フゥ~ これだけ言っておけば、大丈夫だとは思うのだが・・・


後は藤堂院君に任せるしかないか・・・頼むぞ。藤堂院君」


◇    ◇    ◇    ◇    ◇


 藤堂院さんを車に乗せ、練馬区上級ダンジョンへ到着すると、相変わらず僕達は注目を集めているようだ。


 しかも、ガラの悪いと言うか、目付きの悪い人が多い・・・


 女性も化粧が派手だし、露出の多い素敵な服を着ている♪



「僕ヨウ君が、絡まれるのに1票!」×ツドイ


「や、止めて下さいよ~」


「んふふ、その可能性は高そうだね~」×ナギサ


「でも、以前はこんな感じなら怖かったけど、今は全然平気なんだよね?」×アヤメ


「フフ、私達は少し強く成り過ぎたのかもしれませんね」×リラ


「ぱっと見でも、強そうな人なんて居ないもんね」×ノノ


「あ、あの、早くギルドへ入りましょうか?」×トウドウイン


「ちょっと待って。ヨウ君、あの子のこと気付いてる?」×アヤメ


「えっと、あの電柱の陰から僕達を見ている女性の事ですか?」


「あはは、そりゃ気付くでしょ? あんなにソワソワしてるんだもの」×ナギサ


「僕達に用事があるのかな?」×ツドイ


「フフ~ 声を掛けるか迷ってる感じですね~」×ノノ


「もし、ヨウ様が気になるなら、私が聞いてきましょうか?」×リラ


「ん~ こっちから声を掛けるのも変だし、ちょっと様子見しましょうか」


「分かったわ。でも、モジモジしちゃって可愛い子ね♪」×アヤメ


「んふふ、メッチャどうするか迷ってるもんね」×ナギサ



 藤堂院さんに連れられギルドの中へ入ると、何故か受付嬢さん達が整列して出迎えてくれた。


 僕は少し驚きつつも、美しい受付嬢さん達をキョロキョロと見てしまう。



「もう、ヨウ君。見過ぎよ?」×アヤメ


「そ、そんな事ないですよ?」


「にしし、笑顔でキョロキョロしてたらバレバレよ?」×ナギサ


「えっ! あはは♪ しかし、どこのギルドへ行っても受付嬢さんは綺麗ですよね?」


「遠回しに、私とナギサを褒めてくれてるのかな?」×アヤメ


「分かってくれました?」


「んふふ、喜んでおくわ」


「フフ、古戸社長も頑張ってくれたのですね?」×リラ


「申し訳ありません。練馬区のギルドは少々特殊ですから・・・」×トウドウイン


「なるほどね、藤堂院さんが随行してくれた理由が、これだったりして?」×ノノ


「少なくともダンジョンへ入るまでに、何か問題を起こす訳にはいきませんから」


「ダンジョンの中は危ないのかな?」×ツドイ


「そう言う訳ではございませんが、此処は一般の冒険者が来るのは珍しい所ですので」


「あはは、なるほど。古戸社長も気が気じゃなかったでしょうね」×アヤメ


「あれから、各ギルドには古戸から徹底的に厳命しておりますから。


実際に素行の悪い者は何人かギルドカード剥奪処分になっております。


それに、この練馬区上級ダンジョンでは、処分者は1人も出ておりません」


「あれっ! そうなんだ?」


「はい、少々見た目がアレの方が多いだけです」


「ちゃんと、約束は守って貰ってるんですね、安心しました」


「以前は、重ね重ね申し訳ございませんでした」


「いえいえ、此方こそです」


「だから、もう気にしなくても結構ですよ?」


「ありがとうございます。三日月様に、そう言っていただけると心底助かります」



 藤堂院さんがダンジョン入ダン手続きをしてくれ、僕達は居たせり尽くせりで上級ダンジョンの入り口まで案内してくれた。



「ありがとうございます。藤堂院さん」


「いえ、当然の事をしているだけですので」


「ねーねー、ヨウ君。あの子が付いて来てるけど、どうするのかな?」


「あはは、まだ柱の陰でモジモジしてますね? 何の用事か分かりませんけど、こっちから声を掛けますか」


「んふふ、なんか可愛いしね」


「すみません。藤堂院さん、少しだけ待って下さいね」


「・・・はい、えっ?」



 僕達は藤堂院さんの目の前から姿を消し、柱の陰でモジモジしている女性の後ろへ移動した。


 女性は洋装から察するに、報道記者さんのようだ。


 なるほど。僕達にインタビューでもしたかったのかなと思い、声を掛けることにした。



「あの~」


「うひゃ~~~! い、何時の間に・・・」


「んふふ、私達に何か用事でもあるのかな?」×ナギサ


「えっ! ひゃ、ひゃい、あわわ!」


「あはは、そんなに慌てなくても良いわ、報道記者さんなんでしょ?」×アヤメ


「そ、そうです。なんで分かったんですか?」


「だって、ボイスレコーダーとメモを握りしめてるんだもの♪」


「カメラとマイクは無いみたいだけど、飛び込み取材かな?」


「ひゃい! 私、新人なんです。それで冒険者の方に、しゅ、取材をしたくて。


あの、皆さんはとっても綺麗で、美しくて可愛くって、はわわ! 何か色々と凄いです」



 彼女はどこからどう見ても新人さんっぽくて、一所懸命喋ってる仕草が本当に可愛くて、思わず協力したくなってしまう。


 僕達は目立ちたくないので、インタビューなんて全て断ってきたけど、少しぐらいなら受けても良いかな?



「あの、すみません。少しだけで良いんでインタビューさせて貰っても良いですか? あっ! 今じゃなくても良いですし、少しでも良いですから。お、お願いします」



 一生懸命お願いしてくる彼女に僕だけじゃなく、皆もホッコリとした気分になっているようだ。



「フフ、どうされますか。ヨウ様?」×リラ


「ん~ そうですね。何時でも良いなら、ダンジョン探索が終わってからでも良いですか?」


「はい、私、此処でずっと待ってますから」


「あはは、そんなに待たなくても良いですよ。終わったら連絡しますから?」


「うわ~ 良いんですか? ありがとうございます」



 彼女は本当に嬉しそうな笑顔で、スマホを取り出している。



「あれ? それって自分のスマホだよね? 会社の携帯って無いのかな?」


「あぅ~ 私、まだ名刺も会社の携帯も持ってなくて・・・」


「・・・・・・」×クレセントメンバー


「ええっ? 疑わなくて下さい! ローカルテレビ局ですけど、本当にテレビ局ですからー」


「ビデオとかじゃないよね?」×ツドイ


「報道のビデオなんてありませんよー」


「個人の趣味とかでもない?」×ノノ


「どんな趣味なんですかー、本当にテレビ局ですー、関東だけにしか放送されませんけど・・・」


「あはは、冗談ですよ。じゃ、ダンジョン探索が終わったら電話しますねー」


「はい、ありがとうございます」



 僕達は藤堂院さんにお礼を言い、練馬区上級ダンジョンへ入る事にした。


 地下1階に降り立つと、見渡す限りの草原地帯だった。


 相変わらずダンジョンの中は、不思議がいっぱいだ♪




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