花嫁の沐浴 3
「レティシア、体調は? もしも疲れてるようなら、沐浴は明日以降でも大丈夫だよ」
「元気です! 元気いっぱいです! 沐浴向きの体調です!」
フェリスの気遣う言葉に、レティシアはぶんぶん首を振った。
沐浴向きの体調て何、我ながら、と思いながら。
「ホント? 無理してない? 過去に行ったり、礼拝の騒ぎがあったり、おにぎり作ったり、レティシア疲れてないかと……」
「少しも! 祈りの言葉を朗読される我が推しフェリス様で、レティシアは充電されました! ちょっと邪魔は入りましたが、我が推しの輝きは損なわれません!」
レティシアは元気いっぱい答える。
間近で見学したフェリス様はいつも以上に神々しかった!
たぶん想定外の騒ぎが起こったので、皆を守り落ち着かせようと、オーラもましましでいらして!
きっとレーヴェ神殿の主の竜王陛下も、子孫のフェリス様の落ち着いた対応にご満悦だったはず!!
「祈りの書なんて毎晩読むよ? うちのお姫様がご希望であれば」
「嬉しいです! でも、おうちフェリス様じゃない、お外フェリス様も素敵なので!!」
「おうちフェリス様……」
フェリス様のツボに入ったらしく、フェリス様が大笑いしてて、付き従っていらしたレーヴェ神殿の神官さんが声もなく驚いている。
笑ったら驚かれるうちの推しどうなってるのかしらん。
とってもよく笑う方なんだけどな、フェリス様。
礼拝堂にいたときのフェリス様、邪神の手先! と詰られながら、それに関してはそんなに傷ついておられなくて、……礼拝堂内の全員を守るように、フェリス様の気がたかまっていくのを感じた。
それこそ、竜が大きな翼を広げるように。その翼であたりの人を守ろうとするように。
そういうフェリス様のそばにぴたっとくっついて、レティシアが守ろうなんておこがましいんだけど。
でも、どんなに強いフェリス様でも、万が一ということもあるからね!
いつも全力でお守りしたい!
「フェリス様、おうちフェリス様そんなにおもしろかったです?」
「うん。やっぱりレティシアはおもしろい。……それに和んだ。どうにも気にかかるな、市井の者に害をなすリリア僧は……と思ってたから」
「もし悪者退治に行くときは一緒にですよ! 単独捜査禁止です!」
神殿の神官さんに聞こえないように、めっ! とレティシアはフェリスに囁く。ここはくれぐれも釘を刺しておかなくては! フェリス様が一人で危ないことしないように!
「僕の姫の御言葉のままに。……さあ、お手をどうぞ、レティシア。竜王陛下の聖なる温泉で、のんびり沐浴しよう」
フェリスの差し出してくれる手に手を重ねて、レティシアは歩き出した。
我が家が私も王子犬も暑さにやれて参ってて、久しぶりの更新になってしまって、申し訳ないです~
昨日が立秋 ということで、秋大歓迎です!(笑)
熊本の方々、どうか安全なところに。お水とか早く出ますように!
他の地域の方々も暑さにお気をつけて
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