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15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻3/1発売】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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ディアナの街角にて 2


「オレ、あんま密告とか苦手だったから、リリアの坊さんでこっそり住んでる人のこと言わなかったんだけど、あの人はそんな悪い人に見えねーけど、今回みたいなことあると、市中警備の人に言っとこうかな」


ううん、と男は顎を撫でている。


「ああー。前からいる人はそこまで悪いことしそうにないんだけど、そこを頼って変なの増えたらよくないよなあ。そんな悪い幻術とか使うんなら。……なんで坊さんなのに悪いことするんだ?」


「そりゃあおまえ、生臭坊主って言葉もあるくらいだから」


「でもレーヴェ神殿の神官さん、そんなことしないじゃん」


「そりゃ、レーヴェ神殿の神官っちは、主さんが竜王陛下だし、よその神さんとこほどあれもダメこれもダメがないから、鬱屈の溜まりようが違うんじゃ……」


「なんか、商売してる奴に言わせると、ガレリアは新しい国だから、なんつーか、立派な肩書を欲しがってるんだってさ」


「立派な肩書? オレらが、竜王陛下を捨てて、リリア教に乗り換えたら、そんなの手に入るのか? ……竜王陛下、オレは美人のリリア神様に言い寄られても、竜王陛下一筋ですからね!」


そうかあ? 兄弟よ、美人に心変わりしたなら、無理すんなよ? オレはべつに気にしないぞ? と言いたげな竜王陛下の美しい彫像に、男は慌てて手をあわせている。


「レーヴェ神贔屓の千年の都ディアナが、レーヴェ神を捨ててリリア神に下った、てなると、新興のガレリア的には俄然、国の身分ごと上がるらしい」


「……そうなの? でもそれ無理じゃね? オレたち、竜王陛下大好きすぎて、リリア神様に堕ちないし」


ディアナの民は、別段、他国からの侵略を防ぐ国防的な意味でレーヴェ神を仰いでいるわけではなく、単に、他の神様よりだいぶ気楽でお茶目さんな竜王陛下が好きなのだ。


「まあ、オレら的にはそうなんだけど……、たやすく宗旨替えしそうに見えんのかな? オレら? 愛しの竜王陛下への愛をもっと見えやすく掲げとくべきか?」


「え? これ以上か? なんかよそから来た人、街中、竜王陛下だらけで驚いてるけど? でもまあ何なら、護符代わりに、竜王陛下の似顔絵でも描いた衣でも羽織っとく?」


「……それは売れそう。竜王陛下って、ディアナだと、商売によってはずーっと稼ぎ頭でもあるからな~、そのへんをぜんぜんわかってないと思うわ、邪神から改宗しろとか言ってくる謎のリリア僧達」


「そもそもなんで竜王陛下が邪神なんだ? 失敬な奴らだよな。竜王陛下、よその国に何も悪いことしてないのに……可哀想……」


「竜だから? 見た目が怖いのか? オレら、子供の頃から竜王陛下見慣れ過ぎてて、よその人の気持ち、わかんないんだけど……」


「そういや、竜王陛下を邪神扱いするなんて、謝って下さい!  てちびっこレティシア姫が怒って、フェリス様のかけた時の魔法解けてちっちゃくなっちゃったって話が…… 」


「ん? なんだそれ、可愛いな、レティシア姫、顔だけでなく御気性も!」


そうだろうそうだろう、可愛いぞ、オレの新しい娘は、とレーヴェの彫像が微笑みながら、晴れた青空の下、ディアナの男たちを見下ろしていた。


「悪いな、千年ずっとモテすぎてて」(fromモテモテ竜王陛下)


超久々の昼更新です!

東野圭吾先生の訃報にびっくりです。お若いのに……まだまだ活躍して頂きたかったのに……。


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レティシアは外見も内面も、丸ごとかわいい!
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