初恋の姫君は、竜の神殿にいる 28
「……レーヴェ、もしやレティシアに何かなさいましたか?」
レティシアが女官たちに髪などを直してもらってるあいだに、フェリスは私室に戻り、この神殿の主の名を呼んでみる。
「まさかっ。お父さんはそんな怖いことはせんっ。フェリスに呪い殺されるだろっ」
ふわふわとレーヴェ神殿の主が顕現する。
「僕ごときに呪われて、どうやってレーヴェが死ぬんです……。あなた死んだことないでしょ」
「うん。ない。でもレティシアのことで怒ったフェリスなら、何でもできそうだ」
気楽に、美貌の古き竜の神は笑った。
「それはそうですが……、では、何がレティシアに干渉したんでしょう? これといって、悪いものは感じませんでしたが、それにしたって、身体ごと、時を渡らせるなんて、危ない……」
「うーん……」
レーヴェがフェリスをじっと見つめる。
瓜二つの美しい竜の子孫を。
「いったい誰が……?」
「おまえじゃない?」
小首を傾げて、可愛らしく、レーヴェが言った。
「は? 何故、僕が、大事なレティシアを危険なめになど……」
フェリスが怪訝な顔をする。
「いや、おまえっていうか、いまここにいるフェリスじゃなくて、だからといってちびちゃんのフェリスでもなく……、強いて言うなら、あのレティシアの着てた衣かな。……ちびのころのフェリス、寂しそうだったからなー」
「……!? 子供の僕が、レティシアを召喚したと……?」
何ということだ。それならばもっと罰しておくべきだった、とレティシアにまた怒られそうなことをフェリスは思っている。
「いや、フェリス本人にその意識ないと思う。……なんつーか、ここの宝物の竜王剣もそうだけど、オレが使ってた剣とか、オレが触ってたものとか、着てたものとかが、オレが手放して久しくても、魔法を帯びてたりするから、そんな感じじゃないかな?」
「いえ、レーヴェ。それはレーヴェが神様だからであって、僕にそこまでの魔力は……」
「だって、ちっちゃい頃のフェリス、魔力余らせて、あちこちに零しまくってたし。……あの服を着てた頃の、ちびのフェリスの孤独に、レティシアが反応したんじゃないか? オレの可愛い娘は、いつのときも、フェリスが寂しいのは嫌みたいだから。……健気すぎる、オレの娘。旦那のフェリスはちょいちょい黒いのに……」
「……レティシアが?」
フェリスの残存する気配の何かに反応して、レティシアが逢いに行ってくれたんだろうか?
うちの小さいお姫様は、いつも、フェリスの予想を超えていく。
昨日、一昨日は、母がお手伝いしてたコンサートに愛犬王子とお邪魔してました!
めっちゃ王子が嬉しそうで、本当に行けてよかったです!
ずっと品切れしてた五歳コミカライズ一巻が楽天に入荷してました♪
あと、小説①~④巻も各通販書店に入荷してます~♪
五巻&三巻、3/1発売しました! 特典詳細などくわしくは活動報告に!
新刊お迎え頂いてる方々ありがとうございます! 感想など頂けると嬉しいです!





コミック三巻表紙❤
五歳で、竜コミック連載