表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻3/1発売】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

847/864

初恋の姫君は、竜の神殿にいる 21


「……あれ? ……サキ? ……リタ?」


フェリス様の気配、と神官服に頭を通したと思ったら、両側で着替えを手伝ってくれていたリタとサキの姿が消えた。


「……あれ? ここ、どこ?」


そして、レティシアの瞳に映る部屋の景色も、さっきまでいたフェリスの居室ではない。


「う? うにゃ?」


ううっと心細い気持ちで、くんくん、身に纏ったフェリスの神官服のフェリスの気配を匂う。


(……ここに居たくない。ここには僕の居場所がない)


「え?」


(いや、もとより、僕の居場所などなかった。この美しい宮殿の何処にも)


誰かの哀しみの声が聞こえる。


哀しみというか……怒りというか……。


(翼があればいいのに。竜王陛下のように。翼があれば、何処かへ。……ここではない何処かへ行くのに。……王宮のやっかいものなどと言わせぬのに!)


抑えきれない哀しみと苛立ちが立ち昇る。


「だ、だれ? 何処で泣いてるの? 怒ってるの?」


両の耳を抑えて、レティシアは辺りを伺う。


翼があれば、ここではない何処かへ、飛んでいくのに。


同じことを思っていた。あのサリアの孤独な宮殿で。


生まれ育った場所なのに、まるで見知らぬ場所のように、遠くなってしまった宮殿で。


「……どうしたの? 迷子?」


「ひゃ、ひゃあ! フェリスさま……!」


穏やかな声に振り返って、レティシアは倒れそうになった。


金色の髪の美しい少年が、神官服姿で、レティシアの前に立っていた。


「……僕を知ってるの? 聖歌隊の子? それともずいぶんちいさな神官見習い?」


にこっと、それこそ五歳くらいの少年のフェリスが微笑んだ。


ええっ。どうして。さっきまで、大きなフェリス様とリタとサキといたのに……。ここ何処?


時の狭間にでも迷い込んだの?


「巡礼者にしては、神官服が僕と一緒だよね? 王家の子なの?」


「い、いえ、あの……」


金の竜の紋章のある神官服。


おなじです、だって、あなたの服ですから、これ! とも言えない。


どうしよう、どうしよう、とレティシアは困りつつ、輝くような金の髪に碧い瞳の天使のようなフェリスに見惚れる。


子供の頃から、なんて美しいの、我が推し……!


これはもう国宝、……国宝級の美しさだわ!


「ここ、ちょっと奥の院だから、誰か、案内のできる者の居るところまで、僕が君を送ろう」


奥の院。竜王陛下の神殿の中であることは変わらないようだ。


「あ……あの」


竜の形の竜王陛下の彫像を背景に、フェリス少年がレティシアに手を差し出した。


フェリス様! 子供のころから、いい人! ちっとも冷徹じゃないし!


でも、レティシアは何処に送ってもらったらいいの! ?


ちっちゃいフェリス様も国宝級の可愛さだけど、私の婚約者のおっきいフェリス様のとこに帰りたいよー!



本日は一日、雨。最近珍しいけど、雨が足りない地方に届きますように。


書泉オンラインさんでCelica特約店の特典がつく通販が始まりましたので、この下の表紙画像のとこと活動報告にリンク貼りました!


三月一日に五歳五巻とコミック三巻が発売になります!

ご予約など頂けると嬉しいです! 活動報告に特典詳細など載せてます♪

2/1にシーモアなど各社でコミカライズ15話配信♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ちっちゃいフェリス様とちっちゃいレティシア,お揃いの神官服 、可愛いすぎます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ