初恋の姫君は、竜の神殿にいる 16
「う……。でも婚約者でも、そんなしょっちゅうお呼びたてしてたら、フェリス様のお邪魔になります」
神官服のフェリス様を保存したい!
自分の眼にカメラ機能がないのが、しみじみと悔やまれる!
と思いつつ、至近距離のフェリスに、レティシアはちょっと困る。
「ならないよ。レティシアの僕を呼んでくれる声より、僕に大事なことなんてないのだから」
レティシアが返答に困るようなことを言いながら、フェリス様が煌めいている!
何故こんなに煌めいてるの、フェリス様!
礼拝のお手伝いに気合入ってらっしゃのるかしら?
「何かオリヴィエと話して、レティシアの心が沈んだ? やはり、オリヴィエの同席、断るべきだったのでは……、悪い男ではないんだけど、僕と似てるというか、大神官なのに、オリヴィエも人の心の繊細さがわからぬところが多々……」
「いえ、オリヴィエ様との会食は楽しかったです」
ふるふるふる、とレティシアは首を振る。
「いろいろ、普段、聞けないお話もお伺いできて……。オリヴィエ様と歓談されるフェリス様も眼福でしたし……」
御二人が親しいから、レーヴェ神殿の大神官との食事というより、フェリス様の御友達との食事って感じがしたし……。
「ホントに? 僕は、レティシアとの食事の時間は、やっぱりレティシアと二人だけが癒されるけど……」
「……え。……んと、それは、わたしも、フェリス様と二人がいちばん好……、あ、いえ、お友達は大事ですっ」
つい、レティシアも、ほんとうはフェリス様と二人のごはんが一番いい、と正直に答えかけて、だめだめ、排他的になっては、とレティシアは可愛らしく口を指で押えた。
「……レティシアは何を悩んでるの?」
レティシアの顔を近くで覗き込んで、フェリスが優しく尋ねる。
「……あの、フェリス様、私、さっき、いろいろな噂の為に、ディアナの民が、ガレリアとの貿易を控えないでほしい、と願ったのですが」
「うん」
「リタやサキとお話してて、ただ、商品のことだけでなく、怪しいリリア僧のディアナへの侵入を拒もうと、ディアナの商人さんたちがガレリアとの貿易を拒んでるなら、私が余計なことを言ってはいけないのでは、と……」
「……ディアナの商人たちは、自分の商売も、ディアナも、自分の家も守ろうと思ってるだろうから、もちろん悪しき者の侵入を阻む意図はあると思うよ」
「……では、やはり……」
レティシアは、物事の背景まで考えず、ちょっと先走ってしまったかも。
「でも、陛下やレティシアや僕が、あまりに苛烈な反応を望んでいないのも本当のことだよ。……重々、皆の安全は確認したうえで、狭量になりすぎず、ディアナの扉はどの国にも開いていてほしい。……レーヴェの愛するディアナらしく」
フェリスの穏やかな言葉に、レティシアは少し安心して、小さく頷く。
前世の雪のときも、平和な日本とはいえ、ちょっとした他国との関係性の変化で、商品が入りにくくなることはあった。それは、日々、目の前の仕事で精一杯の雪にはどうにもしようのないことだったけど……。
コミカライズの原稿のチェックを昨日頂いてたので、、編集さんにお返ししました❤ああ~このシーン懐かしい~何故かこのへんで突然なろうのランキング入った~(笑)レティシア可愛い~と一人で萌え萌えしてました(笑)これはきっと近々にコミカライズ連載読んで下さってる皆様の御目に触れるはずです❤
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五歳で、竜コミック連載