初恋の姫君は、竜の神殿にいる 15
「フェリス様、お忙しいかな?」
リタとサキがさがって、くまちゃん片手にレティシアはちょっと悩んでいる。
フェリス様とお話ししたいけど、もう何かお仕事されてるかも? と。
「くまちゃん、フェリス様、ちゃんとお食事されてたわ」
うんうん、合格だったね、フェリス、とくまちゃんも納得している。
「……私ねぇ、くまちゃん、実家のサリアでは、誰にも私のお話を聞いてもらえなくなってしまって、困ってたけど、……フェリス様は、私のどんな小さな願いも聞いてくださるから、あんまり考えのたりないこと言っちゃダメね」
僕はレティシアのどんな望みも叶えたい、とフェリス様は仰る。
そして有言実行の御方なので、本当に、レティシアのどんな願いも叶えていく。
とはいえ、いくら何でも、レティシアが見当違いなこと言ってたら、それは少し違うよ、レティシア、って止めては下さると思うんだけど……。
「くまちゃん、私の誘拐の噂の為に、ディアナとガレリアの貿易に差しさわりなどあってはいけない、と思ったのだけど、怪しい者を自国に招き入れたくない、というのはあたりまえの防衛の心ね……わたし、そこまで考えがいたってなかった……」
レティシアも、雪も、安全な国で育った。
サリアは何というか他国に狙われるほどの魅力的な位置にある国でもなく、雪の育った時代の日本も戦さからは遠くにある国だった。
「わたし、ぼーっとしてるから攫われたりしちゃうんだわ。しっかりしなきゃっ」
これからディアナの王弟妃になるのだから、もっとしゃきっとしなくてわ。
レティシアのみならず、他の人たちも危険な目にあわせてはいけない。
「僕のレティシアは何を悩んでるの?」
「きゃ……フェリス様!」
うーん、とくまちゃんと考え込んでいたら、レーヴェ神殿の神官衣装のフェリス様が現れた。
「フェリス様、神官服、素敵です! また礼拝のお手伝いに?」
神官服のフェリス様、眼福!
目に潤い! とレティシアの悩んでいた琥珀の瞳がキラキラし始める。
「うん。ちょっとだけ手伝って来ようかと……、レティシア、僕を呼んだ?」
「あ、いえ、あの、はい……呼んでしまったかも……すみませ……」
フェリス様と少しお話したいな、と思ってたので、ふんわり、フェリス様を召喚してしまったのかも……。
「何故謝るの? レティシアはいつでも僕を呼んでいいんだよ。僕の婚約者なんだから」
レーヴェ神殿の神官衣装は、ゆったりした白の長衣なのだけれど、細かな金糸の刺繡が美しい。
美貌のフェリス様が纏うと、何か、殊更に神聖な雰囲気……!
明日また寒くなるみたいなので、皆様、寒暖差にお気をつけて~。
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