初恋の姫君は、竜の神殿にいる 17
いまは、前世のあのころより、フェリス王弟殿下の妃レティシアの言動が、ディアナの人々に影響を与える。
なので、幼くても、発言にも行動にも、責任が伴う。
(私の大切なレティシア。レティシアは私とお父様だけでなく、サリアにとって大事な王女様なの。どんなときも、そのことを覚えていてね)
サリアの母様の声が、レティシアの小さな身体の中に生きてる。
「だから、相手の眸にまことがあれば、さまざまに噂には惑わされず、何処の国ともよき商いをしてほしい、という言葉は伝えるつもりだけど、もしレティシアが気になるようなら、僕達二人からの言葉でなく、僕の言葉として伝えるよ。僕がそう思っているからね」
「あ、いえ、わたしたちの……二人の言葉として、伝えてください。フェリス様」
「レティシアの心が重くならない?」
「なりません。これまでお互い誠実に付き合ってきたディアナとガレリアの商人達の絆が、ガレリアの王様や大司教のせいで切れるのは悲しいと思います」
フェリスが手を繋いでくれたので、レティシアはフェリスと指を絡めながら、そう答える。
その気持ちに嘘はない。
「……でも、万が一にも、怪しいリリア僧や魔導士が入り込んで、ディアナの方を傷つけたら、ともやはり不安に思います」
「そのようなことがないように、入国の審査には念を入れてもらうように連絡するよ。ありがとう、レティシア。ディアナの民の安全を思ってくれて。たくさん考えてくれて。……ああ、やっぱりオリヴィエに文句を言おう。婚姻の儀式で逗留しているのに、僕の小さなレティシアにこんな心配をさせる大神官は問題だ。新婚の僕達の朝食の邪魔をすることも大問題だ」
「まだ新婚では……、いえっ、ガレリアとの貿易のお話も気にかかりますし、……フェリス様や竜王陛下に意地悪なカルロ大司教が襲われたお話もびっくりでしたが、おしえて頂けて……」
子供扱いされず、ちゃんと、フェリス様のパートナーとして扱ってもらってる気がした。
もちろん、レティシアは実際に小さいんだから、子供扱いでも仕方ないんだけど……。
「きっと、オリヴィエ大神官はフェリス様を心配されてるんだと……カルロ大司教がフェリス様の仕業だって逆恨みされてるから……」
「そうだね。オリヴィエ、僕達二人のことを心配して、様子を伺いに来てくれたんだろうね。……そうだ。レティシアも、僕と一緒に、レーヴェの聖堂で祈りの書を読むお手伝いしよう?」
「え? いえ、わたし、神官じゃないですし、女子ですし」
「僕も神官じゃないし、女性の神官もいるよ。男の神官ばっかりだったら、レーヴェが、オレの神殿にはなんで男しかいないんだ……て泣くよ、きっと」
「りゅ、りゅうおう陛下、泣きそう……」
レティシアの唇がひくひくと綻んだ。
「ほら。さっきまで、憂い顔だったレティシアが笑った。くやしいな。僕より、レーヴェのほうが、レティシアの笑顔を誘うなんて」
「ち、ちがいます、笑ったのは、フェリス様のお話が楽しかったからで……」
「さあ、僕のお姫様、一緒に行こう、聖堂? きっとディアナっ子も、僕の花嫁さん見たがるよ」
「フェリス様……!」
礼拝の手伝いなんて無理だけど、祈りの書を読むフェリス様は見たい……! 竜王陛下の聖堂で働く推しの美しい御姿、見たい! と、レティシアは、神官姿のフェリスに誘惑されていた。
「おーレティシアの祈りはいつも可愛いぞー。主にフェリスのことばっかりだけど」(from竜王陛下)
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