初恋の姫君は、竜の神殿にいる 13
「レティシア様、お疲れさまでした。大神官様もご同席なさるなんて、驚きましたね」
「ホントね。オリヴィエ様、お話にいらしたんでしょうけど、ホントに朝ごはんも食べてた」
会食という名で、食事があまり食べられない、という場も往々にしてあるんだけど、オリヴィエ様は、フェリス様に諸々相談したり、レティシアの知らないことを教えてくれたりしながら、きっちり朝ごはんも食べていかれた。
「オリヴィエ様も、フェリス様とレティシア様とのお食事、楽し気でしたね」
「そうですわねっ。大神官もひれ伏すうちのレティシア様の天使のお食事ですっ」
「何を言ってるの、リタ」
何かわからないことを言って、リタが胸を張っている。意味不明なドヤ顔が可愛いくて、レティシアは笑った。
「ガレリアの大司教が、ガレリアの人に襲われるなんて驚いたわ」
「天罰ですわっ。悪いことばかりしてるからっ」
「そうです。竜王陛下の絵を燃やしたり、竜王剣の悪い噂を流したり、わたしどものレティシア様を……」
とうとうと不満を述べていたサキが、レティシアを、と言いかけると、また涙ぐみかけた。
「サキ。今朝のサラダのいちごが美味しかったわ。竜王陛下にも差し上げたいくらい」
いけない。サキがレティシア誘拐を思い出してまた悲しくなっちゃう、とレティシアは話をそらす。
「まあ……ようございました、レティシア様。レーヴェ神殿の食べ物は、レーヴェ様の僧達が大切に育ててますから、きっとレティシア様の御力になりますわ。リリアの大司教も、もっと聖なる奉仕に励むべきです。日頃の行いがよければ、民は彼を守るはずです」
「そうね。何故か、リリアの大司教様は、竜王陛下やフェリス様がとくに嫌いだそうで、それが気にかかるわ。……竜王陛下やフェリス様を嫌いになるなんて、とっても難しいことよ。どちらも好きにならずにはいられない方なのに!」
それはどうかな、我が愛らしい娘よ、お父さんもフェリスもわりと謎の嫌われ方もしたりするぞ、とレーヴェが苦笑しそうなことを、レティシアは真剣に言っている。
「きっと竜王陛下やフェリス様がディアナの民に人気なので、悔しいんですわ!」
「リリア僧は、陛下が竜王剣を抜けぬなどと噂をまいた大悪人。フェリス様にも悪いことをしないといいのですが……」
「だ、だいじょうぶ! 竜王陛下の竜王剣が、陛下もフェリス様もディアナのみんなも守って下さるわ。竜王剣様、歌ってらしたし……」
何かあったらオレを呼べ、おまえならオレを使えるはず、て竜王剣様、フェリス様に言ってた。
あなたは兄の剣だから使えない、てフェリス様は断ってたけど。フェリス様らしいというか……。
せっかくいまちょっと関係良好な王太后様が、発火しそうなので、竜王剣様と三人(?)で話したことは内緒だけど。
ディアナ神話の国守りの剣が、いまなお聖なる御力に満ちていて、お元気そうなのは、ディアナにとって心強い。
二日ほど更新できなくて失礼しました!
素敵なヴァレンタインディをお過ごしください~!
友達がうちの母に贈ってくれたモロゾフの本のような箱に入ったチョコレートが可愛くて癒されてるあやより。チョコ好きの母もきっとメロメロです(笑)
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