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最後の一撃
俺は地面に転がりながら、体勢を整えようとするが、脚に力が入らず、その場で尻餅をついてしまう。
「終わりだ……シカノスケ」
(くそ!……くそ!)
クッキーはゆっくりと斧槍を持ち上げる。
「くたばれ……」
(ルミ……すまん。約束……守れなかった)
俺は半ば諦めていた。
(雪之丞の次にルミとの約束も守れないのか……情けねぇ)
色々な思い出がよみがえる……。これが、走馬灯ってやつか。
斧槍が振り下ろされる瞬間、クッキーの頭に石が当たる。
クッキーは石が投げられた方を見た。
ルミだった。
「わ、わたしが相手だ!」
見なくてもわかるほど震えた声でルミが叫んだ。
「ガキ……」
その一瞬、ルミを見た。
この一瞬で十分だった。
俺はクッキーの頭に狙いを定め、引き金を引いた。
俺の最後の一撃だ。
――ダァン!!
銃声が辺りに響き渡る。
まるで時間が止まったようだった。
発砲音に驚き、鳥が一斉に飛び立つ。
弾丸はクッキーの側頭部を貫いた。
二秒、三秒と時間が経ち……
クッキーは天を仰ぎそのまま後ろに大の字で倒れた。




