憤怒
残り三発……。
この力……。この凶暴性……。
何とか距離を取りたいが、クッキーは鋭い踏み込みで間合いを詰め、怒りに任せた荒々しい攻撃を繰り出してくる。
「死ねぇ!」
俺は間一髪のところで斧槍を避けた。
……が、次に来る打撃までは避けられない。
盾での強烈な一撃をまともに貰ってしまう。
「ぐはっ!」
俺は吹き飛び、地面を滑る。
すぐに立ち上がり、発砲。
今度は盾に弾かれてしまう。
残り二発……。
身の毛もよだつ斧槍での一撃。
風切り音が普通じゃない。恐らく掠っただけでも動けなくなるだろう。
俺は斧槍の一撃は何としても受けまいと集中して避ける。
避けたあと必ず来る打撃。
これがどうしようもなかった。
変幻自在の打撃。
それも食らう度に消耗する。
「おじちゃぁん!」
そうだ、ルミのために負ける訳にはいかない。
ドカッ!
何度目かわからない打撃をもらう。
食らった瞬間目の前が暗くなり、気づく頃にはクッキーが斧槍を構えている。
「大人しくここで死ね!シカノスケ!」
「くっ!」
振り下ろされる瞬間、俺は体当たりを仕掛けた。……しかし、ビクともしない。
逆に投げ飛ばされてしまう。
投げ飛ばされた瞬間に歯を食いしばり奥歯が砕ける。
そしてクッキーがトドメを刺すため斧槍を振り上げる。
その瞬間に顔へ向けて下から歩兵銃を構えた。
ダァン!!
クッキーは瞬時に後ろに飛び退いた。
クッキーは耳を押さえている。
「シカノスケェ……!」
弾丸が耳に当たり吹き飛んでいた。
「シカノスケェー!!」
残り一発……。




