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白い少女と歩兵銃  作者: Koalaman
第五章 プレッツェル領編
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レイア村へ

翌朝、プレッツェル伯爵の屋敷へ挨拶に向かった。


「シカノスケ殿、待たせたな」

「いえ、今日までお世話になりました」


俺は頭を下げた。ルミも俺倣って頭を下げた。


「いや、こちらも世話になった。もう旅立つのか?」

「はい、すぐに向かおうと思います」


「馬車も出せるが、どうする?」

「いえ、ここまでしてもらって甘える訳にはいきませぬ」


「そう言うと思ったよ。職に困ったらうちに来い」

「ああ、それと……これを」


俺は酒をプレッツェルに渡した。


「おお、これは嬉しい。有難く頂くよ」

「それでは、これにて」


「旅の幸運を祈っておるぞ」


こうして、屋敷を後にし、レイア村へ向かう事となった。


レイア村までは山道だったが、しっかり休み、傷も癒えていた為、足取りは軽かった。


「おじちゃん、いい街だったね!」

「そうだな。いい街だった」


レイア村までもうすぐだ。

俺はルミの手を引き、山道を歩いて行った。

ルミの方を見るとぶかぶかな帽子を直し笑顔を向けてきた。

この旅も終わるのかと思うと少し寂しい気もした。


「おじちゃん……」

「なんだ?」


「いろいろあったね」

「……ああ」


ルミも同じ気持ちのようだな。

心なしか、ルミの歩く速度がゆっくりになっていた。

そんなルミの歩調に俺も合わせた。

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