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プレッツェル伯爵
「ルミ、怪我は無いか?酷い事はされてないか?」
「うん、大丈夫だよ。何もされてないよ!」
ルミの安否を確認し、
「ルミ、俺にもしもの事があっても、俺の背嚢に地図がある。ここからもう少し西だ。一人でも行けるな?」
「やだよ!それに何もしないって……」
そう話していると、身なりのいい貴族が現れた。
「なぜ牢屋に入れる?この者を出してやれ」
「はっ!しかし、暴れるかもしれませぬ」
「構わぬ。お前が守ってくれるのだろう?」
「……わかりました」
タルトは牢屋の鍵を開けた。
「騎士団が手荒な真似をしてすまなかった。私はプレッツェル。ここの領主だ」
「なぜ、俺たちを?」
「カール公の暴虐は王都にも幾度も報告が上がっている。証言があれば私から正式に手を回し、お前達の身の安全を保証しよう。話してくれるな?」
「本当か?」
「疑り深いな。それだけ慎重だと言うことか。お前はシカノスケか?」
「そうだ」
「お前がカール公について見てきた事、聞いた事、全て私に教えてくれないか?」
疑いがなくなったわけではなかったが、どこかこの領主は信頼できる。
そう直感した。
俺とルミは今まであった事をプレッツェルに伝えた。
ルミが攫われていた事、村での暴虐、関係あるかわからないが、邪教徒たちの事、すべて話した。




