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投獄
「う……うぅ……」
ここはどこだ?……牢屋のようだ。
手枷など拘束はされていない。
「気がついたか?」
見張りの男が声を掛けてきた。
「ここはどこだ!」
「プレッツェル領内の牢屋だよ。腹は減ってないか?」
「俺をどうするつもりだ?!」
「それは騎士団長が判断する。まずは食え」
男は牢屋の小さな柵からスープとパンを入れた。
「施しは受けん!」
「食っておけ。すぐ騎士団長を呼んでくる」
「待て!貴様!」
(くそ!どうにかして出ないとルミが危ない……!)
鉄柵を蹴るが、ビクともしない。
食事には手をつけず、しばらく考え込んでいると
「もう気がついたか。早いな」
先程の騎士団長がルミを連れてやってきた。
「ルミ!」
「おじちゃん!」
「貴様!ルミを離せ!」
俺は柵を掴みながら怒鳴った。
「その子に手を出したら、ただでは済まさんぞ!」
タルトはルミから手を離した。
「おじちゃん!」
ルミは柵越しに俺の手を握った。
「落ち着け。貴様が暴れるから投獄したんだ」
「どういう事だ?」
「カール公がお前達を追っていると報告を受けた」
「それがどうした!」
「だから事情を聞きたい」
「事情を?」
「ああ、だから安心せよ。貴様たちをどうこうする訳ではない」
「どういう事だ?」
「暴れたりしないか?」
「保証はせん」
「ならば、しばしそこで待て。プレッツェル伯爵がお見えになる」




