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白い少女と歩兵銃  作者: Koalaman
第五章 プレッツェル領編
38/50

格上

俺は鋭く踏み込み、タルトに組み付きに行く。

しかし、ひらりと躱され、タルトの裏拳が俺の顔にめり込む。


「くっ!」


そのまま足を絡ませられ転がされてしまう。

頭をしこたま打つが、すぐに立ち上がり組み付いた。

だが、素早く背後に回られ投げ飛ばされる。


「ぐあっ!」

(こいつ……甲冑を着たままなんて動きだ!)


再び立ち上がり、打撃を連続で繰り出すが全ていなされ、躱される。

その度に打たれ、投げられ、気づけばふらふらになっていた。


「もうよいだろう。話を聞け」

「まだまだ!」


俺はタルトに向かって駆け出した。

そして、渾身の右拳を放った。

タルトは籠手で受けた。

低く鈍い音が響き渡る。


「……仕方ない」


タルトは俺の背後に回り込み、後頭部を強烈に殴打する。


「……ルミ……」


俺はそのまま意識を失った。

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