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格上
俺は鋭く踏み込み、タルトに組み付きに行く。
しかし、ひらりと躱され、タルトの裏拳が俺の顔にめり込む。
「くっ!」
そのまま足を絡ませられ転がされてしまう。
頭をしこたま打つが、すぐに立ち上がり組み付いた。
だが、素早く背後に回られ投げ飛ばされる。
「ぐあっ!」
(こいつ……甲冑を着たままなんて動きだ!)
再び立ち上がり、打撃を連続で繰り出すが全ていなされ、躱される。
その度に打たれ、投げられ、気づけばふらふらになっていた。
「もうよいだろう。話を聞け」
「まだまだ!」
俺はタルトに向かって駆け出した。
そして、渾身の右拳を放った。
タルトは籠手で受けた。
低く鈍い音が響き渡る。
「……仕方ない」
タルトは俺の背後に回り込み、後頭部を強烈に殴打する。
「……ルミ……」
俺はそのまま意識を失った。




