安らぎの時間
食事を済ませ、しばらく椅子に座り談笑していた。
「ところでその背中に背負ってる長い得物は何だい?」
「鉄砲と言ってな。武器だ」
「へぇ、どう使うか知らんけど、あんた兵隊さんかい?」
「ああ……元な」
「おじさん、小さいけどすっごく強いんだよ!」
「小さいは余計だ」
「そうさねぇ、背丈はともかく何か凄みみたいなのは感じたよ」
話していると旦那が酒場のカウンターに近づいてきた。
「お客さん、部屋の準備が出来たよ」
旦那はそう言うと、隣の席に腰掛けてパイプに火をつけた。
「ああ、ありがとう。案内してくれるか?」
「ちょっと一服だけさせとくれ」
「お父さん!お客さん待たせるんじゃないよ!」
この二人は親子か。いいものだな。
「いや、構わん。ゆっくりやってくれ」
「悪いね、お客さん」
「ったく!」
「ところで、親父。ここはどんな領地なんだ?随分賑わっているが」
「ここはプレッツェル伯爵が統治してる。これが名領主でね」
「ああ、なんかわかる気がするよ」
「なんかみんな、楽しそうだもんね!」
「さて、そろそろ部屋に案内しよう」
「ありがとう」
俺たちは綺麗な部屋に案内された。
「わあ!綺麗だね!」
「この部屋高くないのか?」
「いや、普通の部屋さ。ところでお前さん酒は好きかね?」
俺はごくりと喉を鳴らした。
「その反応は相当好きだね」
「ああ、最近は全然飲んでなかったからな」
「いい酒が入ったんだ。一緒に飲まないかい?」
「……いや、有難いがこの子がいるもんでな」
「そうかい、なら今夜部屋まで持って行こう」
「……かたじけない」
「お酒って美味しいの?」
「子供には毒だぞ」
「えー……」




