活気ある街
プレッツェル領地に辿り着いた。
活気のある領地だ。
領主がいいのかもな、みな幸せそうな笑顔を浮かべている。
「……いいところだな」
「うん!なんか、にぎやかだね!」
「飯屋を探そう。腹が減った」
「うん!……あっちから美味しそうな匂いがするよ!」
ルミは俺の手を引っ張った。
ルミの手に引かれながら辿り着いたところは宿屋兼酒場だった。
愛嬌のいい旦那が出てくる。
「いらっしゃい!」
「すまんが、食事と宿を頼みたい」
「ああ、じゃあ部屋を準備してくるから、その間に飯でも食っててくれ。おい、2名さんだ!」
と旦那は酒場の方へ声かける。
若い娘が酒場の方からパタパタと走ってきた。
「いらっしゃい!カウンターでいいかい?」
「ああ、どこでもいい」
俺たちはカウンターに腰掛けた。
店内に酒の匂いと笑い声が満ちている。
どこか落ち着く店だ。
気に入った。
「何にする?」
「おすすめを二人分頼む。それとパンを。……肉があるなら頼む」
「はいよ!」
「お肉もいいの?!」
「ああ、レイア村も近づいてきたからな。たまには贅沢しよう」
しばらくすると料理が運ばれてきた。
久しぶりのご馳走にルミは目を輝かせている。
「お客さん、変わった格好してるね」
「ああ、遠いところから来たもんでな」
「その子、雪みたいに真っ白!綺麗だねぇ」
「気持ち悪くない?」
「綺麗だって言ってんだろぉ」
女は笑いながら言った。
「良かったな」
俺はルミの頭を撫でた。
「……うん!」




