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殺風景な部屋
「うぅ……ん」
目を覚ますと殺風景な部屋だった。
(ルミは?)
俺はボーッとした頭で辺りを見回すと近くで縛られて寝ていた。
「ルミ……!」
俺も腕を縛られていた事に気づく。
「……そうだ、婆さん」
あの婆さんに一服盛られたんだ。
婆さんだけじゃないな?
ここまで運ぶのにあの小柄な婆さんだけでは無理だ。
「……おじちゃん?」
「……ルミ、気づいたか?」
「縛られてる!」
「しーっ、あの婆さん何か企んでたみたいだな」
俺の歩兵銃は?
この部屋には無いみたいだ。
銃剣も弾薬盒もない。
しばらくすると足音が二つ。
音が重い。
婆さんだけじゃない。
やっぱり誰か他に協力者がいたか
「……ルミ、寝たふりしろ」
「……うん」
俺たちは寝たふりをした。
「この子が今晩の生贄か?」
男の声だ。生贄?
男がルミに近づき、手を伸ばす。
男が俺の足元まで近づいた瞬間、俺は男の足を刈り取って、転ばせた。
「うわ!こいつ!起きてるぞ!」
そのまま踵で男の頭を何度も蹴りつけ気絶させた。
「動くな」
婆さんはルミの首筋に包丁を突きつけていた。




