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老婆
食卓につき、パンと豆のスープをいただく。
「おじちゃん!パンもスープも温かいよ!」
「……そうだな。有難い」
豆は大豆だろうか?トマトスープの酸味が食欲をそそる。
パンも温かくて柔らかい。
俺とルミは温かい食事を楽しんだ。
それにしても広い屋敷だ。
「ところで媼」
と言ったところでルミが俺に聞いてきた。
「おうな?」
「年配の女のことだ」
「婆さんでいいよ」
「そうか。婆さんはこんな広い屋敷に一人で住んでいるのか?」
「ああ、そうだが?だから明日は掃除を手伝って欲しいのさ」
「お易い御用だ……」
温かい物を食べたからか、酷く眠い……
――カタンッ!
ルミは机に突っ伏して寝た。
おかしい……
「婆さん……。何を盛った……?」
歩兵銃を構えようとしたが、腕に力が入らない。
(くそ……装填する力もない……)
とうとう立っていられなくなり、俺はその場で膝を着き、そのまま倒れた。
意識を失う瞬間、婆さんは無表情で俺を見下ろしていた。




