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蒐集家
――領主邸では
カールの腕の傷を掛かり付け医が慌ただしく治療していた。
「大袈裟な。もうよい。奴らはどうなった?」
カールは護衛に聞いた。
「森に逃げ込んだところまでは突き止めたのですが……」
「見失ったのだな?」
「申し訳ございません」
「……クッキーは戻ったか?」
「クッキー殿は村で瀕死の重傷を負っております。助かるかどうかは五分五分かと……」
「奴らを侮っていたようだな……。クッキーの治療に専念させよ。あれはそう簡単に死にはせん」
「はっ!……ひとつ、よろしいですか?」
「……なんだ?」
「なぜ、あのような子供に執着なさるのですか?」
カールは立ち上がり、飾られている白狼の剥製を愛おしそうに撫でた。
「……私は美しい物を見ると飾りたくなる質でね」
護衛はカールの鋭い目つきに背筋が冷たくなるのを感じた。
「引き続き捜索せよ」
「は、はっ!!」




