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温もり
「おじちゃん、すごい汗……」
俺は怪我と寒さで熱を出していた。
「ちょっとまってて!」
そう言うと洞窟を出て行き、しばらくして戻ってきた。
冷たい手ぬぐいで汗を拭ってくれた。
「……雪之丞……すまない……すまない」
「ユキノジョ?」
「水を持ってくるからな……」
朦朧とする意識の中で俺は撃たれた親友に謝り続けた。
俺の手を小さな手がぎゅっと握りしめる感覚があった。
その温もりに安心したのか、俺はそこでようやく深く眠れた。
結局、目を覚ましたのは翌朝になった。
起き上がるとルミが俺の手を両手で握って眠っていた。
俺はルミの小さな手を握り返した。
そして、この小さな命の恩人が乾かしてくれていた軍服を毛布代わりにかけた。
しばらくするとルミが目を覚ました。
「おじちゃん……?元気になった?」
「ああ、もう大丈夫だ」
まだボーッとするが……
「おじちゃん、水もあるよ!」
「汲んできたのか?」
「うん!」
ルミは誇らしげに返事をした。
「ありがとう」
しばらく休んだあと、再び俺たちは西に向かう。




