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白い少女と歩兵銃  作者: Koalaman
第三章 領主編
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奪還

馬小屋の前に着くと俺は腰掛けて少しでも体を休めながら、弾丸を込め直した。


村長が馬の手綱を引いて来た。


「こいつが一番速い。ほんとに行く気か?」

「……立派な馬だ」


俺は馬をひと撫でしたあと、飛び乗った。


「やつはどこだ?」

「北の領地だろう。ここからは一本道だ」


俺は馬を走らせた。


しばらく走らせていると、馬車が見えた。

俺は馬の速度を落とすと付かず離れず着いて行った。


領地は広大だった。

中に入られたら助けられない。

門が見えると、俺は馬から降りて近づいた。

門番が二人立っている。

開ける前に一人を狙撃。

馬車馬が怯え、暴れ始めた。


すぐさま次弾を装填してもう一人撃ち抜く。

馬車からカールがルミの腕を掴んだまま、姿を現した。

カールの頭に狙いを定める。

息を止め撃とうとした最悪の瞬間に目眩がし、外れた。

しかし、外れた弾は運良く、カール領主の腕を掠り、ルミの手を放した。


その隙にルミは逃げ出した。


「ルミー!!こっちだ!!」


ルミはこちらに気づき、急いでこちらに走った。


「おじちゃん!!」


泣き腫らした顔で駆け寄ってくる。


「乗れ!」

「うん!」


俺は馬に乗り、ルミに手を貸した。


「はぁっ!!」


馬は勢いよく駆け出した。


追っ手が来ている気配がする。


馬を全力で走らせ続けた為、馬にも疲労が見え始めた。

このままじゃ捕まるのも時間の問題だ。


(仕方ない……)


「ルミ、降りるぞ……」

「え?どうやって逃げるの?」


「横の森に逃げ込むんだ」

「う、うん!」


俺たちは馬を乗り捨て、草木が生い茂る森の中へ走った。


しかし、流れの早い川が行く手を阻む。


「くそ!川沿いに走るぞ!」


遠くで


「馬だ!森を探せ!」


という叫ぶ声が聞こえ、猟犬が解き放たれた。


(猟犬まで……!)

「こうなったら……」

「どうするの?」


「飛び込むぞ!」

「え?え?」


俺はルミを抱え、川へ飛び込んだ。

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