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白い少女と歩兵銃  作者: Koalaman
第三章 領主編
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強敵

再び、クッキーは鋭い突きを放った。

銃剣で辛うじて払ったが、分厚い盾を叩きつけられた。


「ぐおっ!」


俺は紙切れのように吹き飛び、転がった。


(しめた!距離が出来た!)


しかし、照準器を覗いた時……景色が二重に重なって見えた。


(しまった……効いてる)


気づけば脚に力が入らない。


クッキーが深く踏み込むのが見えた。


俺は横に転がり、必死で剛槍を避けたが、盾の追撃で吹き飛ばされた。


立ち上がろうとするが……手足が痺れ、感覚がない。


「げぇえ!」


俺は吐き気を覚え、その場で胃の中の物をぶち撒けた。


「終わりだな、小僧」

「……くそ!」


一歩一歩、クッキーは近づく。

槍が飛んでくる……と思ったら蹴りが飛んできた。

十五貫(約56kg)の身体は宙を舞う。

再び、盾で殴りつけられる。


(こいつ、遊んでやがる……)


「ぐはっ!」


俺はマッチを擦り、街を出る時に作った爆弾に火をつけた。そのままクッキーの胸に体当たりする……。だが倒れない。


(なんて体幹の強さだ……!)


即座に倒すことを諦め、俺は気づかれないよう鎧の窪みに爆弾を引っ掛けた。


クッキーに蹴りで吹き飛ばされるが、そのまま背中を向けて転びながら離れた。


「貴様!逃げるのか!」


俺は慌てて石造りの家に窓から滑り込むと、爆弾は激しい音を立てて爆発した。


――ドォォォォン!!


家の中の窓から顔を上げるとクッキーは爆弾に吹き飛ばされ鎧は大きく破損し、血塗れで動かなくなっていた。


俺はヨロヨロと立ち上がると馬小屋を探した。

何度も膝を着きながら走っていると、村長に止められた。


「おい、まさか追うつもりか?」

「村長、馬を貸せ……」


「そんな身体じゃ無理だ!落馬するぞ」

「盗んででも行くぞ」


「わかった……。手を貸そう、肩につかまれ」

(ルミ、待ってろよ……)

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