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白い少女と歩兵銃  作者: Koalaman
第三章 領主編
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開戦

「おい!このままだと、村長が死んじまうぞ」

「悔しいけど、私らは無力さ」



「やめろ!」


一人の男の子がカールに向かって叫んだ。


護衛の一人が男の子に近づく。


男の子は怯えている。


カールは護衛の殴る手を止め、男の子につかつかと近づく。


「勇気のある子だ。名を申せ」


カールは品定めをするように少年を眺めた。


「ハンスだ……!」


「気に入った。連れていけ」


護衛は少年を担ぐ。


俺は家の中でその様子を見て女に向かって言った。


「おい!連れてかれちまうぞ!」


女は唇を噛み締めた。


「悪いがもう我慢の限界だ……!」

「やめとくれ!あいつの思うツボだよ!」


俺は立ち上がり、歩兵銃を装填したが、女は俺にしがみついて止めた。


「……くそ!」


ハンスは泣き喚きながら連れていかれた。


ルミは立ち上がり、家から飛び出した。


「ルミ!」

「お嬢ちゃん!」



「まて!」


ルミはカールに向かって震えた声で叫んだ。


「なんだ、やはりいるではないか」


カールは、にやりと嫌な笑みを浮かべた。


「わ、わたしが行くから、その子を離して!」


カールは軽く手を挙げ、合図を送ると、護衛は乱暴にハンスを下ろした。


「運べ」


カールが命令すると護衛はルミに手を伸ばした。


――ダァン!


護衛は頭から血を吹き出し倒れた。


「な、なんだ?!」



「お前さん!今のなんだい?魔法?!」

「鉄砲だ」


俺は照準器を覗いた。


護衛達はカールを守った。


「あそこからだ!」


護衛の死体の状態からどこからの攻撃か割り出したようだ。


護衛は盾を構えこちらに向かってきた。

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