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達人
ルミはパンを齧っている。
ふと、ルミは俺の方を見た。
「おじちゃん!」
「!!」
俺は咄嗟に横に飛び退いた。
直ぐさま銃剣を歩兵銃の先に装着する。
俺が座ってた場所に剣を振り下ろされていた。
その男はまるで陽炎のように揺れて見えた。
(こいつ……できる!)
「おじちゃぁん!!」
ルミの方を見ると昨日のゴロツキがルミを捕らえていた。
「ルミ!」
俺は駆け出そうとしたところ……
ザッ!
陽炎のような男は大きく一歩俺に近づき、行く手を塞いだ。
俺は銃剣を男に向けた。
「邪魔だ!どけぇ!」
俺は鋭い踏み込みで突きを連続で繰り出した。
男は首をわずかに動かすだけで次々と躱す。
(なんて無駄のない動きだ……)
男は鋭い斬撃で襲ってきた。
ギリギリ躱したが顔を掠り、頬から血が流れる。
(こんな時に……手強い……!)
俺は目の前の敵に集中し、銃剣を構え、向き合った。
「ようやく、戦う気になったか」
「時間がない、すぐにどいてもらうぞ」
「できるかな?」
男は剣を握り、重心を一切崩さず間合いを一歩一歩詰めてきた。




