第52話:ビッグバンの火種に『スス』が詰まってる!? 宇宙の寿命をエアダスターで100億年延長せよ!
「……おい、エレン。……最近、夜空の星が妙にチカチカしてないか? ……あれ、情緒的な瞬きじゃねぇぞ。……接触不良を起こしている安物の電飾と同じ、……『深刻な電力ロス』のサインだ」
WCO本部の天体観測室。俺が超高性能望遠鏡で覗いた宇宙の端っこは、まるで長年放置されたデスクトップPCの裏側のように、暗黒物質という名の「巨大な綿ホコリ」がビッシリと詰まっていた。
「……恐るべき洞察力です、総帥。……宇宙誕生から約138億年、一度も『メンテナンス(大掃除)』が行われなかった結果、ビッグバンの火種にススが溜まり、宇宙の寿命が著しく放電しています。……このままではあと数年で、宇宙全体のブレーカーが落ち、完全な暗黒が訪れます」
「……全宇宙規模の『手抜き管理』か。……非常に、ズボラ(アンクリーン)だ。……これじゃあ、未来の子供たちが星空を眺めることもできねぇ」
俺は即座に、WCO宇宙開発局が社運を懸けて開発した究極のメンテナンス装置――『銀河級・高圧エアダスター:ビッグバン・ブレス』を肩に担いだ。
「未来の俺! ぼさっとするな! ……お前は、その『特大・静電気防止クリーニングクロス』を持って、銀河系の隅々に溜まった『時空の糸くず』を拭き取れ! インターンとして、宇宙の寿命を延ばす手伝いができるんだ。光栄に思えよ」
『……へいへい。……未来じゃ『宇宙の真理』に到達した俺が、今は『宇宙の基盤』のホコリ取りかよ。……このクロス、デカすぎて畳むだけで一苦労なんだが?』
未来の俺が、宇宙空間を漂う巨大なクロスに振り回されながらも、アンドロメダ星雲の汚れをゴシゴシと拭き始める。
「シブキ! 宇宙の排気口に『冷却用・次元イオンミスト』を噴射しろ! ……ムサシさんは、ビッグバンの火種にこびり付いた『燃えカスの概念』を、剣圧で粉砕してくれ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……『宇宙の芯』を磨く仕事、……これぞ武士が追い求めた、究極の『無』の境地への清掃ですな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を振るい、宇宙の特異点に溜まった「古い因果のスス」を火花散らしながら斬り払う。
そこに、俺が超巨大エアダスターのノズルを差し込み、トリガーを引き絞った。
「……吹き飛べ、138億年分のズボラ! ……奥義、『全宇宙・再起動・クリーン』!!」
シュパァァァァァァァァァッッ!!!!!
俺が放った銀河をも震わす超高圧の風が、宇宙の端子に詰まった「暗黒のホコリ」を一撃で吹き飛ばした。
接触不良が解消された宇宙のバッテリーに、再び濁りのない純粋なエネルギーが流れ込み、天の川がかつてない輝きで発光し始める。
『……宇宙の電圧が安定しました。……寿命が100億年延長され、……夜空の星々が4K画質並みの鮮明さで再描画されています……』
数分後。
重苦しかった宇宙の「動作」は劇的に軽快になり、まるで最新型のPCをセットアップした直後のような爽快なエネルギーが全次元を駆け巡った。
つぶやいたー(銀河・広域版):
『【悲報】宇宙、カズマさんにメンテされてサクサクになりすぎるwww 重力が軽くてワロタw』
『「星が綺麗」とかのレベルじゃないw 宇宙の裏側に「検品済み:佐藤カズマ」ってステッカー貼ってあるんだけどww』
『未来の俺が、拭き取った「宇宙のホコリ」を「これ、魔力の塊だから売れるんじゃね?」って持ち帰ってて草w』
『現在の状況:全宇宙の神々が「管理不足でサーセンした!」ってカズマさんに菓子折り持って並んでる模様』
「……ふぅ。……エレン。……これで、宇宙も当分は『フリーズ』せずに済むな」
「……そうですね、総帥。……ですが、宇宙をメンテナンスしすぎたせいで、今度は『未来の俺』が、宇宙の管理権限を勝手に書き換えて、自分を『宇宙のCEO』として登記しようとしていますが……」
「…………。……よし、シブキ。……あのおっさんの『OS』を、一度初期化してこい」
――カズマの「第3部」は、もはや一つの惑星の掃除屋ではなく、宇宙という名の「マシン」を維持し続ける、唯一無二のシステムエンジニア・クリーナーとして、全存在の頂点へと君臨する。
第52話、お読みいただきありがとうございました!
宇宙の寿命を「エアダスター」一本で延ばしてしまったカズマさん。
ビッグバンも彼にとっては「火種の詰まり」に過ぎませんでした。
次回、第53話。
「パラレルワールドの『ゴミ屋敷』!? カズマが並行世界の境界線を整理整頓し、運命の交差点にカーブミラーを設置する回」
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佐藤カズマの「概念クリーニング」、ついに多次元宇宙の交通整理を開始します!




